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鏡に映して・分水嶺に咲く花

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(阜可 忠:藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

納骨

納骨





なく雨 尽きる無く

昨夜からの雨が強くなる中

従姉の納骨供養に出かけた

開かれたカロートに納まり

従姉は父母兄と再会を果たし

先祖の一員として名を連ねる

幼い頃の姉の様な従姉が浮かんで

雨の中に佇んでいる

さようなら 胸の内で呟いて帰途につく

朽ち葉重なる公園の道

雨は更に激しく地を叩いている





阜可 忠

令和元年六月十五日
  1. 2019/06/15(土) 21:04:01|
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船の灯り

船の灯り







縮緬波の行く先に

闇を裂いて灯台あかり

沖行く船は何処の船か

視界を遮るものは無く

船の灯り瞬きもせずに

黒い影を曳いてゆく

人の心のおもさを乗せて

灯台灯りのその先に





hukatadashi

令和元年六月十四日
  1. 2019/06/14(金) 03:40:19|
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重ね花

重ね花







此処に咲いてくれるを望みながら

遠目にあなたの花を夢に見ていた

あなたの花に似せて薔薇を植えて

棘の先に過ぎた月日を絡ませる

騒ぐこころを薔薇に預けて

遠目にあなたの花を重ねる

決して此の花はあなたに馴染まない

解っている 解っている 不器用な生き方



ふかただし

令和元年六月十三日
  1. 2019/06/13(木) 20:36:00|
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姫物語

姫物語






晴姫 いつも笑い上戸

人もつられて笑みをさす

人に仕合わせ伝えます

ただ一つの欠点は

悲しい事にも笑うて話す

人の涙に添えなくて

本当の友が出来ません


雨姫 いつもなみだ顔

何が哀しくて泣けるのか

わらい話にも涙を浮かべ

辛気臭い姫と嫌われて

たまらず天上から溢れ出る


涙が出るほどうれしいと

あちらこちらに若葉の笑い声

野辺の花まで生き返る

晴姫雨姫 天の姫

人の喜怒哀楽があればこそ







hukatadashi

令和元年六月十二日
  1. 2019/06/12(水) 21:56:55|
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雨のバス

雨のバス





病院を出る頃は雨が酷くなった

冷たい雨が北風にあおられて

バス停に吹き付ける

横殴りの雨に傘が悲鳴を上げている

バスを待つ人はみなお年寄りで

黙って歩み頼りなくバスに乗る

窓ガラスを指で拭けば

雨の中に暮れていく街




阜可 忠

令和元年六月十日
  1. 2019/06/10(月) 21:38:12|
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