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鏡に映して・分水嶺に咲く花

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(阜可 忠:藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。







虎は一点を見つめている

黄金と漆黒の縞の輝きは失せていても

毅然と上げた顔は王の面影をとどめている


俊敏さを誇ったしなやかな身体は細く

それでも太い前足は大地を掴んで歩いている

ただ檻の中を行ったり来たりして

王が想いだしているのは走り回った密林

竹林を抜けてくる風の様に自由であった

先祖から受け継いだ栄光の日々

檻を覗くサルの様な生き物を無視して

虎は歩いている

吠える事も 駈ける事も無く

ただ同じところを歩いている

誇り高かった王の目に白い雲

何を言う気にもなれず時は過ぎていく





阜可 忠

令和元年五月八日
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  1. 2019/05/08(水) 09:57:07|
  2. | コメント:2
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  1. 2019/05/08(水) 11:32:57 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

***様

コメントありがとうございます。

春、まだ桜が咲くには浅い頃、立ち寄った動物園。

老虎でしょうか、やせ細った虎を見ました。

その時から詩にしたいと温めてきました。

果たしてその時の雰囲気が表現できていたらよいのですが如何でしょうか。
  1. 2019/05/08(水) 23:35:49 |
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  3. 阜可 忠 #-
  4. [ 編集 ]

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