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鏡に映して・分水嶺に咲く花

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(阜可 忠:藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

おんれい

平成30年もあと数時間で次の年に明日を繋ごうとしています。

本ブログを支えてL下さった皆様に心から御礼申し上げます。

気候変動、大雨災害、そして地震と大変な年でした。

来たる年は、皆様にとって穏やかで明るい年であってほしいとお祈りいたします。

本当に今年はお付き合い頂きありがとうございます。

来年も変わりませずご支援くださりますようお願い申し上げ、本年のお礼とさせていただきます。

それでは皆様お風邪など召しませぬよう新年をお迎えください。



阜可 忠   拝

平成三十年十二月三十一日
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  1. 2018/12/31(月) 22:54:13|
  2. 日記
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さて

さて



 
 
如何ほどの価値があろうか
 
苦しい事だけが残る恋に
 
如何ほどの価値があろうか
 
迷路に迷い込んだ日々に
 
手探りで得たものと言えば
 
繊細でふてぶてしいこころ
 
相反するものを操り 動じない
 
それも己 それも可
 
如何ほどの価値もなく さて   






hukatadashi

平成三十年十二月二十九日
  1. 2018/12/29(土) 23:42:33|
  2. 壺中の天
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そして

そして



 
 
ありがとう 過ぎゆく年よ そして
 
さようなら 過ぎゆく年よ そして
 
沢山の理不尽なことを忘れさせてくれ
 
打ちのめされた山河に こころにも
 
あまた残る この傷跡に そして
 
次の季節に向かう勇気を与えよ
 
記憶の中に跪く時を与え
 
新しい記憶を刻む事を許せ
 
ありがとう そして さようなら

さようなら そして ありがとう
 
そして 来る次の年よ
 
敬虔な祈りを以て僕らは あなたをここに迎えよう
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年十二月二十九日
 
  1. 2018/12/29(土) 23:02:19|
  2. 壺中の天
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感傷の海

感傷の海


 
 
眠りに見放されたこんな寒い夜
 
つづるより先に想いのみ溢れる
 
感傷の夜に彷徨う舟は
 
そっとはなした言の舟
 
話しかけても応えぬ人に
 
言葉を変えて想いを流してみても
 
捉えようもなく影はとおざかる
 
なお なお人恋しい感傷の海に




hukatadashi
 
平成三十年十二月二十七日
  1. 2018/12/27(木) 02:00:13|
  2. 登美日抄
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透明な冬

透明な冬
 
 
透明な冬が来た
 
どんどん色を脱ぎ去って
 
透明な冬が来た

影に隠れた僕を暴きだす

 
鋭い風がひと吹き舞って
 
蒼空がいよいよ高くなる
 
ビルを突きぬいて昇る電波塔
 
どんどん蒼空が高くなる




 
阜可 忠
 
平成三十年十二月二十四日
  1. 2018/12/24(月) 22:14:22|
  2. 壺中の天
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忍び寒

忍び寒




 
 
寒さがじんわりと背中をあがる
 
眠れないまま迎える朝に
 
抜き足差し足 忍び寒
 
寒さがじんわり沁みてくる
 
まだましさ 暑い夏を思えば
 
赤い電気ストーブに手をあてる
 
心がほんのり軽くなる



 
 
阜可 忠

平成三十年十二月二十一日
  1. 2018/12/21(金) 05:30:09|
  2. 壺中の天
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妻の通院

妻の通院


 
 
今日は妻の通院日
 
足が悪く歩行も覚束ない
 
我慢強い妻の付き添い依頼
 
表通りでタクシーを呼んで
 
八時半には家を出る
 
病院まで男の足で十分程の距離
 
 
妻は目が悪くそれに心臓も悪い
 
それでも家事をこなしている
 
不自由な身体を思えば
 
僕の付き添いは当然の事
 
 
早く楽になりたい
 
時々弱音をはく妻
 
ぐうたらな僕が妻を励ます
 
助けになるなら何でもすると
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年十二月二十一日
 
  1. 2018/12/21(金) 05:12:17|
  2. 壺中の天
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変化

変化


 
 
ちょっぴり変化する昨日より今日
 
目に見えずとも耳に聴こえずとも
 
ちょっぴり変化する昨日より今日
 
 
過去がつくる今の自分
 
右に曲がろうが左の道を行こうが
 
詰まる所この場所に辿りつく
 
 
ちょっぴり変化する昨日より今日
 
立ち止まることは許されない

自分も変化する時間の一部
 
 
僕は書きとめる
 
僅かな隙間に僕を紛れ込ませて
 
微妙な変化を捉えて今を生きる
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年十二月二十一日
 
  1. 2018/12/21(金) 03:25:28|
  2. 壺中の天
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ラストシーン

ラストシーン



 
 
仕合わせになりなよと
 
言葉残して健さんは去る
 
裕次郎さんもコートの襟を立てて
 
雨の中に消えて行く
 
仕合わせになりなよと
 
僕には演じきれないラストシーン
 
 
結婚するとあなたは電話の向こう
 
おめでとうと声を絞り出したけど
 
仕合わせを祈るとは言えなかった
 
頭では分かっていても心は乱れる
 
あの二人の時間は何だったのか
 
随分と昔の出来事だった
 
 
仕合わせになってねと
 
心に蓋をして未だに言えない
 
愛などは迷い言葉のあや
 
あれから何もわからず彷徨う
 
恋はたぎる炎 愛は恥もなく執着
 
狭間で揺れる生きている限り
 
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年十二月十九日
  1. 2018/12/19(水) 21:30:30|
  2. 登美日抄
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ライオン

ライオン



 
 
まだ暗い明け方近く
 
樹上を見上げるライオン
 
逃げた獲物に爪を立てようとする
 
 
ライオンの顔を激しく蹴りつける
 
裂けた足に血が滲んでいる
 
爪があたったらしい
 
蹴りつけた足が異常に痛む
 
 
どうかしたの ふすまが開いた
 
座卓をけった音で驚く細君
 
寝言いってたよ
 
 
ライオンと闘っていたんだ
 
どうやら足は無事なようだ
 
細君はけらけら笑いだす
 
 
起きだして日常生活が始まる
 
トーストと珈琲の朝食
 
細君がまた笑う
 
起きてすぐ食べられるのが不思議だと
 
 
 
 
  
阜可 忠
 
平成三十年十二月十九日
  1. 2018/12/19(水) 09:19:17|
  2. 壺中の天
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静かな朝

静かな朝



 
 
破れた障子から光がはいる
 
穏やかに目覚める冬の朝
 
テレビが壊れて静かな朝だ
 
わざとらしい笑いや
 
したり顔した薀蓄や
 
けたたましい声から離れて
 
音のない世界を愉しんでいる
 
懐かしい人との無言の会話
 
記憶の中の山の空に
 
通りすがりの雲のゆくさま
 
音のない世界に
 
ゆっくりと時は過ぎていく
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年十二月十五日
  1. 2018/12/15(土) 09:19:30|
  2. 壺中の天
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至福の時

至福の時




 
 
体温に触れ
 
鼓動に耳をあてて
 
眠りに堕ちていく瞬間
 
このひと時に勝るものを知らない
 
目覚めて温もりを確かめる時
 
安堵して再び眠りに堕ちる
 
此のひとときがあれば
 
何もかもが報われてあまりある





hukatadashi

 
平成三十年十二月十五日
  1. 2018/12/15(土) 09:01:40|
  2. 登美日抄
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傘の背中

傘の背中



 
 
傘の背中が項垂れて
 
哭いているのか震えているのか
 
冷たい雨が降りかかる
 
 
あなたの忘れ物 握りしめ
 
追い掛けもせずに見送る窓辺
 
いまならあなたに間に合う
 
引き留めればこころがもどる
 
決めた別れがつらくなる
 
 
カーテンの隙間からあなたを送る
 
窓のガラスに滴がすべる
 
あなたの背中に涙がしみる      
 
 
 
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年十二月十四日
 
 
  1. 2018/12/14(金) 22:02:35|
  2. 登美日抄
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最後の言葉

最後の言葉




 
 
帰るには惜しい夜だから
 
もう少しだけこのまま歩きましょう
 
腕を組んで中華街から港まで
 
何も言わずに歩きましょう
 
 
告げたいことは山ほどあるの
 
言えば涙で溺れてしまうわ
 
だから 今は何も言えないの
 
大切な時間を過ごしましょう
 
 
やがてくる 別れの時が
 
せめてその時まで言葉はいらない
 
最後の言葉は言わないで
 
最終電車が二人を引き裂いたとしても
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年十二月十四日
 
 
 
  1. 2018/12/14(金) 21:15:43|
  2. 登美日抄
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朱い鳥居

朱い鳥居



 
 
過ぎてみればこの世の事は
 
朱い鳥居のトンネルくぐり
 
柱にかいた黒文字は
 
愉し可笑し哀しみまじり
 
仕合わせな瞬時は不幸を忘れ
 
不仕合わせの時は幸せを指折る

容易に予想される明日に向かって
 
朱いトンネルをまたひとつ




阜可 忠

 
平成三十年十二月十三日
  1. 2018/12/13(木) 20:53:02|
  2. 壺中の天
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冬の雨

冬の雨



 
 
いのちの火照りを冷やし来る
 
髪の芯まで燃えた残り香を
 
消しさる冬の雨の有りがたき
 
想いの川に流されて
 
散りてなお旅する枯葉の様に
 
冷たい雨に身を晒す
 
いのちの火照りを冷やすこの雨に
 
生まれ変われると祈りつつ



ふかただし
 
平成三十年十二月十二日
  1. 2018/12/12(水) 10:22:09|
  2. 登美日抄
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手のひらの夕陽

手のひらの夕陽


 
 
いちにちの終りを染める
 
いくばくかの仕合わせと
 
悔いの残る時間のやり取り
 
ビルの間に落ちてゆく夕陽
 
摘まんで手のひらにおけば
 
まだほんのりと温かくて
 
明日を信じられそうな気がする



 
 
阜可 忠

平成三十年十二月六日
  1. 2018/12/06(木) 20:29:57|
  2. 壺中の天
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赤い川

赤い川




 
 
サラダはゆで卵を剥いて砕いて
 
マヨネーズを混ぜて出来上がり
 
これだけで十分なのに欲が出る
 
冷蔵庫にキューリがみえる
 
色合いに一本スライスする
 
しゃしゃしゃと小気味よい音
 
 
指先がスライスに触れて痛い
 
指先にじわーと血が溢れてくる
 
待ち針の様な小さな赤い玉が生まれる
 
むかし少女がルビーと詩にした通り
 
確かに艶のあるルビーの珠だ
 
考えながら指先を眺めていた
 
珠は大きくなって崩れて
 
小さな赤い川になって流れだした
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年十二月五日
  1. 2018/12/05(水) 21:34:35|
  2. 壺中の天
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冬の花

冬の花





 
 
あなたと云う名の花に触れれば
 
あなたの花色を心にまとう
 
おもい深ければこそ淡く咲く
 
冬の荒野をおぼろに染めて
 
あなたと云う名の花は揺れる
 
 
過ぎた季節に想いはのこる
 
呼んで呼べない花の名を
 
無理に忘れて封しても
 
こころの隙間に色とどめ
 
あなたと云う名のあなた花
 
冬野の彼方の偲び花
 
 
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年十二月二日
 
 
 
 
  1. 2018/12/02(日) 01:01:40|
  2. 登美日抄
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戦を終えて

戦を終えて




 
 
先月は酷い目にあった
 
背中に寒気が貼りついて
 
取れないまま風邪軍団にやられた
 
わが軍は迎え撃つ気力もなく降参
 
そもそもが日頃の不摂生で戦闘能力もなし
 
連隊長から作戦参謀部長まで討死
 
しかるのち最高指揮官は発熱して憤死寸前
 
風邪軍団に下り闘病収容所にはいる
 
 
そうこうして十一月は終わり

ブロ友連合軍お見舞い砲の下
 
風邪軍団との停戦条約成立
 
十二月朔日より晴れて自由の身となる
 
冬の太陽がわずかに温かい
 
弱い光りが目薬の様に沁みる
 
天に向かって呟く 平和っていいなと
 
 
 
 
 
 
皆さま、今冬の風邪はかなり手強いですよ
 
日頃の摂生と鍛錬をお忘れなくお過ごしください
 
阜可 忠
 
平成三十年十二月朔日
  1. 2018/12/01(土) 00:29:38|
  2. 壺中の天
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