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鏡に映して・分水嶺に咲く花

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(阜可 忠:藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

明日になれば

明日になれば


 
 
十一月最後の日
 
明け方の冷たい風も
 
いまは穏やかな陽の光に休んでいる
 
風邪の症状からやっと抜け出して
 
行く最後の蒼空を眺めている
 
葉を落した柿の小枝が露わになって
 
留めようとする雲の行方
 
願いも虚しく人は去り
 
時の移ろいに全て隠れていく
 
想いを残すのは薔薇の痛さのみ
 
冬の陽は憂いを抱きよせて
 
十二月に導いていく
 
 
そう 明日になれば
 
そう 明日になれば
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年十一月三十日
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  1. 2018/11/30(金) 11:16:51|
  2. 壺中の天
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御礼

御礼


気がつけば今年もあとひと月あまり。

やっと風邪から解放され、今日からパソコンに向かっております。

沢山の方々にお見舞いのお言葉を頂きまして有難うございました。
この場をお借りして皆様に御礼申し上げます。
お見舞いのお言葉を残して下さった方にはひとつひとつお礼のコメントを
致すのが本来ですが、まだ頭がすっきりしないこともあり、
真に失礼とは存じますが、どうかお許しください。

詩作もボチボチとはじめてまいりたいと思っています。

これからもご支援を宜しくお願い申し上げます。

最後に皆様もお風邪など召さぬ様にご自愛ください。
今季の風邪は治るのにかなりの日数を要するようです。
くれぐれもご注意いただきたいと思います。

有難うございました。




阜可 忠

平成三十年十一月二十八日

  1. 2018/11/28(水) 19:37:21|
  2. 日記
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風邪をひきました。

おはようございます。

寒暖の乱に遭遇し、

恥ずかしながらここ10日ばかり寝込んでいます。
未だ本調子には程遠く、しばらくの間ぶろぐ更新を
休みます。
宜しくお願いいたします。
  1. 2018/11/24(土) 10:48:56|
  2. 日記
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響け心に  (ピアニスト 野田あすかさんを称えて)

響け心に  

(ピアニスト 野田あすかさんを称えて)

 
 
日ごと訪れる変わりようの無い日常
 
特に留める事のない今日と云う日
 
ながされ流され費やす百年も一日
 
想像もできない程の収入を得ながら
 
姑息な手段で良心を金に替えようとする
 
 
ひとりの女性ピアニストを見よ
  
優しい音を奏でようとする
 
壮絶な人生を生きてきた末の音色
 
聴く人が幸せになれたらいいな
 
天使の笑顔が其処にある
 
 
この対比を如何にせん
 
人生の価値を数字に置き換える輩
 
痩せ犬の遠吠えと言い放つか
 
世界に名を成す これが指導者か
 
 
優しい音を奏でるピアニスト
 
聴いてくれる人が幸せになれるようにと
 
冬の夜に響いて届け
 
全ての人に 苦しむ人に
 
小さくとも大きなピアノの音色
 
響けこころに こころの奥にまで
 
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年十一月二十日
 
 
 
  1. 2018/11/20(火) 00:34:54|
  2. 壺中の天
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あなたの歌を聴いていると
 
繰り返し繰り返し聴きたくなる
 
深い夜を滲みてくるその歌は
 
過ぎさった時を連れてくる
 
なおこころに沁みてくる
 
ぼくは男だから泣けてしまう
 
 
あなたの歌を聴いていると
 
忘れた夢に溶けてしまう
 
夢の中で君は僕に歌って欲しいという
 
いつも哀しい歌をせがんでくる
 
気が付けば外苑の道はふたりの雨
 
あの時から時間は動けないまま
 
黄色い葉の中に濡れている
 
 
あなたの歌を聴いていると
 
深い夜にこころが貼りついて
 
ぼくは男だから泣いてしまうのだ


 
 
阜可 忠

平成三十年十一月十七日
  1. 2018/11/17(土) 22:14:58|
  2. 登美日抄
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記憶の果てに

記憶の果てに





 
 
今となっては記憶も朽ちてくる
 
だからこそ一層 鮮やかに蘇る事もある
 
推敲された詩のように濾過された時間
 
其の一点に収斂していく今
 
ひたすらに求め合いそして別れた
 
しがらみに埋没し 至高のケルンは崩れた
 
 
今となっては切れ切れの記憶
 
青春という危なっかしい時代
 
成就するはずのない恋
 
想いの一瞬に全てを賭けていた
 
それからの五十年百年の時間の
 
苦しみと引き換えに
 
 
あれは断じて麻疹ではないと言いながら
 
ふと思う 逢うべきでなかったかと
 
今となっては記憶も朽ちて逝く
 
堪えるのももう少しの時間だと



 
 
阜可 忠

平成三十年十一月十四日
  1. 2018/11/14(水) 20:53:28|
  2. 登美日抄
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夜の砂漠

夜の砂漠



 
 
夜に誘われて
 
今日も時計の針に跨り
 
昨日と今日の間を彷徨う
 
 
ラクダに乗る旅人のように
 
赤い砂をゆくひとり
 
懐かしい人のすがたなく
 
一人さり二人去り今はひとり
 
 
ラクダの背に星を結んで
 
訪れる人を待っている
 
昨日と今日の間で
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年十一月十三日
 
 
 
 
  1. 2018/11/13(火) 00:55:13|
  2. 壺中の天
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ガラスの器

ガラスの器




 
 
ガラスに浮かべる薔薇の舟
 
息を吹きかけるとゆらり
 
朱の航跡を残して走り出す
 
夕陽がガラスをおりてくる
 
湖面がだんだんあかくなる
 
カエルの弾ける音もする


 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年十一月十二日
  1. 2018/11/12(月) 22:33:31|
  2. 壺中の天
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意味

意味



 
 
君の心に何を残せるか
 
時間をかけた詩の群れ
 
君の心に届いただろうか
 
ひとこと光るものがあっただろうか
 
こんな意味のないことを考えている
 
感覚が表現を飛び越えて君に向かう
 
つまり 才能のなさを思い知る




 
阜可 忠
 
平成三十年十一月九日
  1. 2018/11/09(金) 21:44:16|
  2. 壺中の天
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立冬に友を偲ぶ

立冬に友を偲ぶ




 
 
立冬の宵 電話が鳴る
 
同じ学窓に学んだ旧友からだ
 
互いの安否を確認してあと
 
ひとりの死を伝えてきた
 
優秀な男で同窓会の幹事であった
 
五月二日逝去したという
 
 
わたしとは少なからず縁がある
 
詩集を隅まで読み通してくれて
 
丁寧な読後評を書いてくれた
 
意図としない詩の解釈や
 
共感してくれた詩もある
 
 
同窓会出席を断ると
 
何度も電話やメールで誘う
 
それでもわたしは行かなかった
 
それではとメールは続く
 
わたしの家の近くで逢おうと
 
そのまま返事をせず今に至った
 
最近になって気になって
 
連絡しようと思っていた矢先の
 
電話である
 
そうか あいつとはもう話も出来ない

最後に飲んだのは浅草 あれから四年
 
逢える時に逢っておけばよかった
 
せめて電話なりメールをしておけばよかった
 
いくら悔やんでも事実は変わらない
 
理路整然と語るお前を偲んでいる
 
立冬の夜に寒々と時は過ぎていく



 
 
阜可 忠

平成三十年十一月六日
  1. 2018/11/08(木) 20:37:09|
  2. 壺中の天
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帳尻

帳尻




 
 
たあいもないことで
 
転げまわってわらう
 
たあいもないことで
 
落ち込んだりする
 
持ち前の楽観主義者
 
荒れた海あればこそ
 
旅する身の畏怖と歓喜と
 
生まれて死するまでの帳尻
 
差し引いてゼロになるかな  
 
君をここで見つけて 
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年十一月七日
  1. 2018/11/07(水) 02:07:57|
  2. 壺中の天
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晩秋の雨

晩秋の雨




 
 
朱の薔薇ひとつ
 
晩秋の雨に項垂れている
 
物言わずただ想いの深さに
 
ああ この雨はあの日の涙
 
滅びる事さえいとわない恋心
 
言いようもないほど好きになって
 
抱きしめた朱の薔薇ひとつ
 
いっそ我が手で手折るべきだったかと
 
二度とまみえる時の無きを思えば
 
晩秋の雨よ 此の花うつなと
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年十一月六日
 
 
 
  1. 2018/11/06(火) 21:26:55|
  2. 壺中の天
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