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鏡に映して

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

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俺だけど

俺だけど









電話の向こうの声

俺だけど 俺だけど

俺おれ詐欺にしては声が幼い

どちらの俺さんですか

俺だけどとまた繰り返す

聴きなれた五年生になった孫の声

僕だけど 僕だけどと言い換える

どちらの僕さんでしょう

とぼけて問いかける

和だよ ふくみ笑いがする

してやったりと得意顔している

えっつ 和くんか と驚いた振りをする

そうだよ 和だよ

用件は母親と遊びに来たいと言う


うんざりする今年の暑さ

いっとき涼しい風が流れてきた






藍の波

平成三十年七月三十日
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  1. 2018/07/30(月) 10:36:57|
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夜の音

夜の音









頭の中を夜の音が支配する

物の怪が来るわけではない

忌忌と迫ってくる夜の音

夜の灯りを巻き取りながら

意識と無意識の隙間

存在と非存在の合間

脳をゆらして蠢いて

真夏の夜が滲みてくる





藍の波

平成三十年七月二十七日
  1. 2018/07/27(金) 09:17:13|
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間もなく日が暮れる

熱気冷えぬままに

訪れる夜の妖しさは

破滅の領域に足を踏み入れる

地球規模の変動は全て

便利さに慣れた欲望の果て

人類の進化と言う美名の退化

然り顔で解説する専門家

支配する者の無感主義

結果論に推移して いつも

繰り返され後戻りする

案ずる人の本質は届かず

たとえば思想家や一握りの科学者

小さくとも届かぬとも声を上げよ

個の利益を離れた憂いの声を





藍の波

平成三十年七月二十四日
  1. 2018/07/24(火) 10:56:57|
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前に立つ人

前に立つ人







フリルのついたブラウス

淡い朝顔で染めた様なスカート

ストローハットにサングラス


片手で巧みにスマホを操っている

ペイントのネールが踊っている

俯いた目もとは涼し気 多分


病院帰りの地下鉄

座る僕の前に立つ人

観察する僕に気づきもしないで




藍の波

平成三十年七月二十日
  1. 2018/07/20(金) 22:20:56|
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ラブバラード聴きながら

ラブバラード聴きながら











あなたの歌声を聴きながら

遠い昔に想いを重ねる

波打ち刻む心の揺らぎ

初春花の頃は郊外庭園の梅の下

頬を撫ぜ来るのは誰の吐息か

此の時間に置き換えられるものは無し


あなたの歌声を聴きながら

過ぎた時間に想いを馳せる

波打ち妖しく心の揺らぎ

夏の日は材木座海岸にむつみ

重ねたくちびるは波間の夜か

此の時間に置き換えられるものは無し


あなたの歌声を聴いていると

遥か昔がよみがえる

奥入瀬を流れてゆく秋の日を

広葉樹の秋色にそまり

そぞろ歩いた渓流沿いの深い道

此の時間に置き換えられるときは無し


あなたの歌声にありがとう

いつだったか聞いた事のある

小さな冬の部屋で灯りを消して

ワインをかたむけたクリスマス

ジャズにこころあわせたひと時

あの時間とあの人に換わる事は無し






藍の波

平成三十年七月十九日
  1. 2018/07/19(木) 12:26:51|
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夏の日

夏の日









葉の先をチリチリさせて

薔薇は夏の日を辛いと言う

水を待ち焦がれていたのだ

鉢たっぷりに水を与えると

葉脈が真っ直ぐになる

夏花の小さな固い蕾も


元気に手を広げるのはつる薔薇

エンジェルはアーチを登り切り

蒼空のあちこちに花火を弾いている       









藍の波

平成三十年七月十五日
  1. 2018/07/15(日) 09:13:22|
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さざ波

さざ波









欄干に寄りかかり 頬づえついて

川風にこころを落してみれば

千のさざ波にひかりが跳ねる

あの思いこの想い 重ねた水辺

とうの昔に冬鳥は帰り去り 

語ってくれる人も今は無し

あなたが諳んじた智恵子抄

波の背中にきらりとひかるだけ




藍の波

平成三十年七月十三日
  1. 2018/07/13(金) 23:50:39|
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夏揚羽

夏揚羽











仕合わせと書いた紙を貼り付けた

少し幸福を手に入れた

仕合わせ色を探して壁に塗ってみた

薄いピンクを塗ってみた

仕合わせになれそうな気がした

蒼空に雲を描き入れる

相応の仕合わせが直ぐに来て

揚羽が柿の葉っぱを透けてきた





藍の波

平成三十年七月十二日
  1. 2018/07/12(木) 11:36:20|
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愛憎

愛憎









憎んで恨み事するよりは

責めてせめて自分を責めて

痛む胸を抱える方がいい

憎む心の醜さ知れば

過ぎた月日も無駄になるまい

細い糸をつないだままに

やせ我慢するも男の一興





藍の波

平成三十年七月十一日
  1. 2018/07/11(水) 21:51:07|
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黒龍

黒龍









列島に絡み付く黒龍

黒雲を呼び闇に風を吹く

ばかげる程の水を落して

ひとの心も体も呑み尽くす

地を崩し破壊し

黒龍は悪行の限りをつくす

ひれ伏す僕らをしり目に

更に叩こうとする非情

怒りの根源を指さすように







藍の波

平成三十年七月八日
  1. 2018/07/08(日) 22:09:34|
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お見舞い申し上げます

いままさに、列島は泣き喚き乱れています。

被害に遭われた方に心からお見舞い申し上げます。

天よ、もうこれ以上荒れるでない。

哀願の声よ、祈りの声よ届け。


風雨がいっときもはやく治まることを祈っております。




藍の波

平成三十年七月七日
  1. 2018/07/07(土) 08:15:22|
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鶴頸

鶴頸









小さな鶴頸の素焼きに

釉薬に私を乳鉢で合わせて

かけて焼きあげて欲しい

どの色が出るかわからない

信楽の肌合いか

伊万里の色合いか

訳のわからない漆黒もありえる


鶴頸に丹頂の朱い印が出たら

窯から取り出して

庭石菖を一輪さして

武蔵野の雑木林に置いてほしい

風を抱きよせてワルツを踊るわたし








ainonami


平成三十年七月五日
  1. 2018/07/05(木) 08:57:20|
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百合

百合









百合が咲いた

百合が咲いた

学校脇の細長い花壇

雄蕊を天に向けて

美を誇るように

百合が咲いた

大きな花の傍にまた一つ

百合が咲いた

百合が咲いた

数えきれない程に

僕は百合の名前を知らない

ごめんねと言って百合を見た







藍の波

平成三十年七月二日
  1. 2018/07/02(月) 09:05:17|
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