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鏡に映して・分水嶺に咲く花

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(阜可 忠:藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

若者たち

若者たち


 
 
若者のひた向きな想い
 
メダルを首に下げようが
 
有ろうがなかろうが
 
その行動と言動に胸を熱くする
 
各人が極めの技を持っている
 
自分の全てを賭けたと言う潔さ
 
一億数千の熱い想いを背負い
 
鍛えられた強さに思い遣りさえ見せる
 
つられて涙したり笑ったり
 
自分の人生を振り返り
 
その意味が重くのしかかる
 
ひた向きさが眩しい
 
若者たちのこれからの人生
 
沢山の幸せを
 
平凡な言葉でしか言えない僕
 
一億数千の賛辞をあなたたちに



 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年二月二十八日
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  1. 2018/02/28(水) 11:57:44|
  2. 壺中の天
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窓ガラスをすけてくるひかり
 
冬の切れるような風はなく
 
沈丁花は咲く時を待っている
 
カラスがビルのヘリに掴って
 
時々 鋭い声を立てて鳴く
 
 
冬と春が行き交う街並みに
 
段々と春色が充ちていく
 
梅の便りもちらほら
 
テレビでは早くも桜開花予報
 
はやいとか遅いとか気ぜわしい
 
 
春が来ない年は無い
 
桜の咲かない春は無い
 
ちょっと足踏みしているだけ
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年二月二十八日
  1. 2018/02/28(水) 02:56:19|
  2. 壺中の天
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お知らせ

お知らせ。

いつもありがとうございます。


風邪をひきました。

今週一杯お休みします。

宜しくお願いいたします



コメ欄は閉じております。

阜可 忠

平成三十年二月二十一日
  1. 2018/02/21(水) 10:07:51|
  2. 壺中の天
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春を呼ぶ

春を呼ぶ




 
 
張りつめた寒さを伝わって
 
薄い日が降りてくる
 
押しつぶされる空気のきしみ
 
肺の中まで凍りついて
 
ひゅうりりりりぴかり
 
音にならない口笛を鳴らして
 
僅かな隙間を見つけ春を呼びに行く


 
 
阜可 忠

平成三十年二月十九日
  1. 2018/02/19(月) 13:17:04|
  2. 壺中の天
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春を待つ人

春を待つ人




 
 
雪嵐に春はまだ遠く
 
窓辺に春を待つ人
 
小さな鉢の花を世話したり
 
ため息の中に雪の深さを想う
 
いったい春は何処にいるのか

窓ガラスに珈琲の香り張り付けて
 
頬杖ついて雪闇に目を凝らすひと
 




 
 
阜可 忠

平成三十年二月十八日
  1. 2018/02/18(日) 00:07:12|
  2. 壺中の天
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氷上の天使

氷上の天使



 
 
あなたは氷上の天使
 
ショパンのバラードを身にまとい
 
蒼空を舞いくる絹のはね
 
ひとの心におりてくる
 
あなたは氷上の天使
 
ショパンのバラードをしなやかに
 
ひとの心の奥深くまで沁みてくる
 
僕はピアノの奏でに身をやすめる
 
 
 
 
おめでとう 
 
羽生結弦さん
 
選手生命を左右する怪我を克服し
 
氷上にショパンのバラードを舞う
 
そして陰陽師を演じ切る究極の美
 
 
阜可 忠
 
平成三十年二月十七日
 
 
  1. 2018/02/17(土) 23:41:57|
  2. 壺中の天
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この街に生まれて

この街に生まれて




 
 
身体の芯までこの街に染まった
 
此処を出ようと思えば出られたのに
 
この街の乱雑さと垣間見せる情の深さ
 
いまでは知らぬ人たちの小奇麗な街
 
その変貌に情はついていけない
 
すすけた蒼空に絡まる工場の音
 
大工が鑿の尻を叩く音
 
鍛冶屋のふいごの音
 
子供を叱る母親の声

みんなどこかに隠れてしまった
 
この街に生まれこの街で育ったまま
 
離れようと思えば離れることが出来たのに
 
いまも此処にいる
 
ひっそりと息をひそめても
 
この街が好きだから此処にいる
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年二月十六日
  1. 2018/02/16(金) 10:52:28|
  2. 壺中の天
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花の所作

花の所作



 
 
雪の野には雪のように
 
さらさらと花の所作
 
吹雪の時は平静を装い
 
何も言わずに花の所作
 
地吹雪の時は更にしなやかに
 
花びらを柔かくあわせて
 
どこか似ているあなたと
 
此処に咲く花の所作



阜可 忠
 
平成三十年二月十六日
  1. 2018/02/16(金) 10:28:00|
  2. 壺中の天
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深川記(十一)

深川記(十一)
 
 
二月も半ばのある日
 
永代橋を寒風が吹き抜けていく
 
今年の寒さは尋常ではないようだ
 
 
新川の兄にしこたま説教を受けた清治郎
 
嫁を貰え いつまでふらふらしてるのか
 
言われることは解っている 毎度のことだ
 
てやんでえ いつもいつも
 
たまにはほかの話はねえのか
 
行かなきゃいかないで怒られる
 
顔を合わせりゃ長説教
 
冗談じゃねえや こちとら江戸っ子でえ
 
心の中でぶつくさ 嘯いた
 
江戸っ子清治郎 だらしなく鼻をすする
 
余計に寒さが身を責める
 
 
こりゃ腹の中からあっためなきゃだめだ
 
 
清治郎はお恭の暖簾をくぐる
 
おう 熱燗つけてくんな
 
はい おまたせ
 
熱燗と湯豆腐
 
清治郎の好きなものは解っている
 
お恭が横に座って酌をする
 
 
清さん 新川の帰りかい
 
寒いお説教だったのね
 
わかりますよ 顔に書いてあるもの
 
笑うお恭をちょいとにらんで
 
まあ いっぱい呑みねえ
 
ほかに客もなし
 
満更でもないお恭の白いゆび
 
 
お恭さん 俺も熱燗
 
鳶の若頭 平次が隣に座って
 
二人を見てにやにやしている
 
随分と仲が良い事よ お邪魔さま
 
ほんとだよ 良い所なのにさ
 
お恭が平次を睨む仕草
 
お酒の準備に腰を上げる
 
 
さむいなあ
 
こんな夜は呑まずにいられねえ
 
一年中 呑んでるくせに
 
と そんなこと言う奴はいない
 
さしつさされつ三人酒の温かさ
 
 
ところで 梅見だけど
 
何処で耳にしたのか平次がただす
 
聞けば町内で知らぬものは無し
 
二十人くらいになると言う
 
お恭とゆっくり梅見が出来なくなった
 
愕いた事に日時も決まっている
 
集合場所は仙台堀川の海辺橋
 
 
 
 
パソコンの調子が悪いので今夜はここまで

阜可 忠

平成三十年二月十四日

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  1. 2018/02/14(水) 03:12:05|
  2. 壺中の天
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深川記(十)

深川記(十)



 
あの夜清治郎と別れて
 
お裕はお恭の家に泊った
 
店の2階でもよいのだが
 
目と鼻の先のお恭の自宅に泊ることになった
 
 
此処で少し姉妹の母親について記しておきたい
 
 
この家を建てたのは姉妹の母親
 
辰巳芸者の文子として記憶されている
 
旗本の二男広之進に見初められ
 
結婚したのは二十歳の時

一緒になれなければ
 
大川に二人して飛び込むといって
 
親を心配させた 今でも語り草になっている
 
そんな大恋愛の末、結婚したが
 
広之進は病に倒れ若くして亡くなってしまった
 
その時文子は二十七
 
二人の子供を抱え途方に暮れた
 
嘆いてばかりはいられない
 
文子は辰巳芸者にもどった
 
 
三十一歳の時に贔屓旦那の勧めもあって

芸者をやめ小料理居酒屋を開いた
 
お不動様の近く
 
母の文子が亡くなって二年がたつ
 
それがお恭の今の店である
 
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年二月十三日
 
 
 
  1. 2018/02/13(火) 09:56:15|
  2. 深川記
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道標

道標


 
 
風の波に多数の心が浮き沈み
 
そういえばあれもこれも
 
無限な通過点の一つか
 
一喜一憂して後ろ姿を見つめていた
 
多数の点の中の一点が燦めいて
 
砂漠の夜を行く道標となりうる
 
幽かなひかりを信じて
 
躊躇いながらも歩みを一つ進める
 
反省したり悔やむことは無い
 
お前が選んできた時間
 
お前がプログラムして
 
築いてきたこの神聖な場所
 
この身に抱き愛おしむ
 
砂漠の夜の道標いただいて
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年二月十一日
 
  1. 2018/02/11(日) 11:43:53|
  2. 壺中の天
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シクラメン

シクラメン


 
 
少しでも暖かい場所に
 
シクラメンの鉢を運ぶ
 
古い花は葉の奥の茎を摘む
 
新しい蕾に陽をあてる
 
葉の影から顔をださせると
 
大きな伸びをする
 
蒼空に火が付きそうなくらい
 
僕もつられて伸びをする





阜可 忠
 
平成三十年二月十日
  1. 2018/02/10(土) 02:25:44|
  2. 壺中の天
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誕生日

誕生日
 
 
愛しい君が十歳になる日
 
改めて思う月日の過ぎる速さ
 
駆け回るだけだった君が
 
いつの間にか随分と落ち着いて
 
今では母さんの話し相手になっている
 
大好きなんだね
 
甘え方は変わってもそうなんだよね
 
このまま真っ直ぐに育ってほしい
 
いつも君を愛しく 見守っています




阜可 忠

平成三十年二月八日
  1. 2018/02/08(木) 11:22:14|
  2. 壺中の天
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友よ何処で

友よ何処で
 
 
掌中を離れて旅に出たお前よ
 
葉書は持ったかペンは持っているか
 
たった一言でいい
 
無事でいると便りをくれ
 
それ以上の何も求めていない
 
私の詩を見事に読み解いて
 
涙を零してくれた友よ
 
いまごろ何処にいて何をしてるのか
 
たった一言でいい
 
無事でいると便りをくれ
 
話したいことは山ほどあるが
 
此処に書き切れないほど
 
此処では何も伝えられない
 
胸に落すだけの言葉の空しさ
 
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年二月八日
  1. 2018/02/08(木) 10:42:38|
  2. 壺中の天
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咲く場所

咲く場所


 
 
嘆かないで
 
花枯れるとも
 
次を引き継ぐ種あれば
 
雪に埋もれ
 
地の底に紛れようとも
 
必ず芽吹いて花は咲くと
 
悠久の時を繋いで此処に咲く
 
此処のほかに咲く場所は無いのだから
 
嘆かないでほしい
 
此処のほかに咲く場所は無いのだから
 
それを信じ通してと
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年二月七日
 
 
 
  1. 2018/02/07(水) 15:38:07|
  2. 壺中の天
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白い闇

白い闇



 
 
風に吹き飛ばされて
 
あかりは雪に紛れてしまう
 
人のこころの慄きが
 
風音に混じって走る白い原野
 
白い音をさいて出るいななき
 
馬蹄の音が幽かに聞こえてくる
 
これから行くとも告げぬまま
 
黒いマントをひるがえす白い闇





阜可 忠
 
平成三十年二月六日
  1. 2018/02/06(火) 00:00:22|
  2. 壺中の天
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こころ花

こころ花



 
 
花になりたい  
 
あなたのこころの隅を
 
花で飾りたい 小さな花で
 
目だたなくても良い
 
淋しい時にこころをだいて
 
哀しい時にはともに泣いて
 
淋しさを 哀しさを 受けとめる
 
 
悦びの時には大きな花を咲かせましょう
 
淋しさも哀しさも悦びも
 
水に溶いて 根もとにまいてください
 
小さい花 大きな花
 
白い花 朱い花
 
こころが求めれば咲きに来ます
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年二月五日
  1. 2018/02/05(月) 21:16:54|
  2. 壺中の天
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夢の中

夢の中



 
 
雲の中に空を浮かべて
 
小さなみずうみ
 
小さな帆を立てる小さな舟
 
小さな風を捉えてそろり
 
細やかな陽を帆に孕ませて
 
湖面を滑る僅かだけ
 
重い雪が一つ落ちてきて
 
湖面に同心円を描いている
 
 
相当の時間が過ぎているのに
 
雲の中は陽を通して明るい
 
澄んだ水面に溶ける指先
 
雲の中に空を浮かべると
 
小さなみずうみ
 
逆さまに時間が映る
 
夢の中に僕は溶かされていく


 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年二月四日
 
  1. 2018/02/04(日) 10:40:33|
  2. 壺中の天
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もし

もし


 
 
もし あなたが此処にいたら
 
もし あなたが隣にいて
 
僕の心が弦に触れて振るえていたら
 
赤ん坊を抱くように
 
心を包んでくれるだろうか
 
淋しいと涙したら
 
その理由を聞いて
 
泣くことは無いのにと笑うだろうか
 
それが感動の涙だとしたら
 
その理由を聞いてくれるだろうか
 
一緒に感動の涙をくれるだろうか
 
もし 此処にあなたがいたら
 
もし あなたが隣にいたら
 
僕は一部始終を言葉にして
 
詩にして読んで聞かせようと思う
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年二月三日
 
  1. 2018/02/04(日) 01:20:27|
  2. 壺中の天
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夜更けに

夜更けに


 
 
こんな夜更け
 
僕は白い椅子に腰かけて
 
弦楽五重奏を聴いている
 
夜が揺れながら深まっていく

僕は
 
波に洗われる小舟のように
 
彷徨うしかできない
 
長さも重さもないうねりの中で
 
頑なに縋ってきた知恵さえ壊れ
 
何も用をなさない

脳の芯まで揺すぶられて
 
身体の隅まで透き通っていく
 
限りなく無に同化するような
 
こんな夜更け
 
小さな僕の此の寒い部屋で
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年二月三日
 
  1. 2018/02/04(日) 00:41:37|
  2. 壺中の天
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冬の花

冬の花
 
 
今咲く花の愛おしき
 
今を盛りと匂いくる
 
ただ黙って寄り添う
 
冬咲く花の有りがたき
 
 
此の花あれば生きられる
 
枯れ野に逝った花よりも
 
黙っていても心の奥にまで
 
今咲く花の健気さよ

 
今咲く花のいじらしく
 
今を置いて咲く季を知らず
 
この場所無くては咲かぬ花
 
冬咲く花の愛おしき
 
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十年二月三日

















































 
 

  1. 2018/02/03(土) 14:02:49|
  2. 壺中の天
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皆既月蝕

皆既月蝕




 
 
蒼い肌を隠して消える
 
大きなわたしの影のなか
 
肌に触れられて身を任す
 
赤銅色にときめく想い
 
ひととき本当のあなた
 
戻ればいつもの蒼になる
 
 
マントのそでを押し上げて
 
あなたは自分自身にかえる
 
忘れない忘れるものか
 
顕わになったあなたの想い
 
朱を隠して暗くとも
 
蒼い肌に戻るとも
 
 
 
 
一月最後の夜の事
 
阜可 忠
 
平成三十年二月二日
 
  1. 2018/02/02(金) 23:17:42|
  2. 壺中の天
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立春

立春




 
 
暦だけでも春と聞けば
 
続く寒さも耐えられる
 
春になれば春になれば
 
花の岸辺にボートを繋ぎ
 
千切れ雲の行方を追うの
 
こころに暦を映してみれば
 
春がくるよと風のこえがする


 
 
阜可 忠

平成三十年二月二日
  1. 2018/02/02(金) 20:40:07|
  2. 壺中の天
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深川記(九)

深川記(九)


 
 
向島は遠いから亀戸はどうだろう
 
天神様の梅まつり いいわねえ
 
よしきまった二月の末に
 
とんとん拍子に話は決まる
 
細かいところはまたの日の打ち合わせ
 
ほろ酔い加減の清治郎
 
機嫌の悪う筈もなく長屋に帰る
 
 
翌日 木場を出る筏
 
深川は運河の街
 
長い竿を自在に操る清治郎と源の二人
 
仙台堀川 大横川 小名木川 横十間川
 
製材所 材木問屋に丸太を届ける
 
ぐるり回って帰りの筏
 
川並ふたりの粋姿


 
 
阜可 忠
 
平成三十年二月一日
  1. 2018/02/01(木) 22:26:16|
  2. 壺中の天
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