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鏡に映して・分水嶺に咲く花

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(阜可 忠:藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

今花

今花


 
 
今この季節に
 
咲いていいよ わたしの花たち
 
空いっぱいに香り充たして
 
水面を行く雲に乗り
 
好きなお人に想い届けと
 
 
今この季節に
 
わたしの花たち 咲いていいよ
 
こころ一杯にすがた映して
 
過ぎようとするときを抱きしめ
 
好きなお人に想い届けと
 
 
過去の幻花に打ち捨てる
 
今この季節にこそ 咲いていいよ
 
明日に続く香りのこれば
 
今ここにいるしあわせを
 
訪れるお人に分けてあげると
 
 
 
阜可 忠
 
平成二十九年五月三十一日
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  1. 2017/05/31(水) 22:05:06|
  2. 壺中の天
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夏の花

夏の花





 
 
大粒の汗を額に浮かべ
 
いきなりの夏に戸惑う
 
春にさよなら言えないままに
 
あたふたと夏に身をおく
 
薔薇の花を一つつまみ
 
二つつまみ最後のひと花
 
次の季節はまだはるか先 今は
 
ベゴニアの可憐はな五月最後の日





阜可 忠
 
平成二十九年五月三十一日
  1. 2017/05/31(水) 07:19:34|
  2. 壺中の天
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ショパン遺作

ショパン遺作




 
 
夢に墜ちていく間もなく
 
夜中に目覚め聴いている
 
ショパンの遺作を君のピアノで
 
小さな部屋の灯りを落して聴く
 
悲しみとはこんなに美しいものか
 
胸が締め付けられる心地よさ
 
君のピアノを通じて感じられるあなた
 
夜を徹してあなたと何を語ろうか




阜可 忠
 
平成二十九年五月二十六日
  1. 2017/05/26(金) 02:47:48|
  2. 壺中の天
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安曇野は今

安曇野は今





 
 
北アルプスの残雪は輝いているか
 
さくらもリンゴもあんずの花も
 
今年も見ずに終わってしまった
 
 
しんに迫りくるあら彫りの山々
 
ひたむきに想いを語るはなばな
 
どれもが季節のひかりを帯びている
 
安曇野は今 どの季節にあるのか
 
雪解けの絶え間ない清流のなかか
 
 
ゆっくりと時の移ろいを確かめるように
 
碌山や光太郎の彫刻に永遠を感じたい
 
花菖蒲揺れるころに

薔薇咲き乱れるころに
 
安曇野を訪ねようか
 
埋もれた自分を発掘するために


 
 
 
 
阜可 忠
 
平成二十九年五月二十五日
  1. 2017/05/25(木) 20:16:02|
  2. 壺中の天
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いたずら

いたずら




 
 
珍しく電話の呼ぶ声
 
千恵子です こんばんは
 
カラオケ仲間でダンス仲間
 
何時もの声とは全く違う
 
どちらの千恵子さまで
 
風邪を引いたのかと訊くと
 
風邪はひいてないと言う
 
はてさてどこの千恵子さんか
 
記憶を掘り起こしても

とんと浮かんでこない
 
話の辻褄はあっても
 
とんとイメージが繋がらない
 
一体どこの誰なのか
 
 
突然聞き覚えのある声に変わった

こんばんは千恵子です あはははは
 
今までのは浩子さんだよ
 
やっと気が付いた
 
向こうで大笑いする二人
 
見事かつがれました
 
考えてみればもてる筈はないね
 
 
 
 
 
 
 注)私はダンスを踊れません。  
 
阜可 忠
 
平成二十九年五月二十四日
 
 
  1. 2017/05/24(水) 21:10:36|
  2. 壺中の天
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愛棘・憎棘・人恋棘

愛棘・憎棘・人恋棘




 
 
朝の薔薇は音の無い音の世界
 
葉の一枚一枚に声をかけ
 
花の色の香りにお礼する
 
 
額の傷は薔薇の忠告
 
近づきすぎて痛い目を見る
 
愛しすぎて棘に拒まれる
 
 
項垂れて朽ちるとも
 
薔薇はバラを止めない
 
愛棘憎棘 時空を超えて
 
尚 咲に来るを待てと
 
棘の痛さはいのちの証
 
愛棘・憎棘・人恋棘
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成二十九年五月二十二日
 
 
 
 
  1. 2017/05/22(月) 09:46:17|
  2. 壺中の天
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雨上がり

雨上がり




 
 
薔薇の若葉の小さな穴
 
食いしん坊幼虫は朝の食事中
 
幸い雨も上がったしひたすら
 
文字を描くように軟葉を食んでいく
 
 
葉を滑る残り雨だまり
 
空を映すピンホールカメラ
 
揺れるたびにひかりが墜ちて
 
探照灯の様に辺りを照らす
 
 
雨上がりの薔薇の苑に
 
小さな虫たちの五月もなかば
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成二十九年五月十四日
 
 
  1. 2017/05/14(日) 10:19:54|
  2. 壺中の天
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雨の舟

雨の舟



 
 
雨 まだ降りやまず
 
あの日のまま心に充ちてくる
 
あのときの雨から降り積もる
 
流せない哀しみが溢れ来る
 
湖面はあれからあおいまま
 
月も映せず沈黙のさざ波
 
雨の夜に漕ぎ出す舟は
 
涙を棄てに行く雨の




阜可 忠
 
平成二十九年五月十三日
  1. 2017/05/13(土) 21:29:49|
  2. 登美日抄
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マーガレット

マーガレット




 
 
白いお花のお山が出来ました
 
お顔をそろえてこんもりと
 
学校の脇の小さな花壇
 
マーガレットが咲きました
 
少女の声が転がるように
 
みんな仲良く咲きました
 
零れてゆれる初夏のとき


 
 
阜可 忠

平成二十九年五月十二日
  1. 2017/05/12(金) 21:27:40|
  2. 壺中の天
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白薔薇

白薔薇


 
 
朝のひかり柔らかく
 
つぼみ漸くほころんで
 
匂いくる白い薔薇いちりん
 
あなたの好きなブラウス
 
胸もとのフリルのように
 
朝のひかりに揺れている
 
初夏のそらに触れている



 
 
阜可 忠

平成二十九年五月十日
  1. 2017/05/10(水) 00:48:29|
  2. 登美日抄
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月見草

月見草


 
 
闇の静寂に
 
想いをひらく
 
幽かな風に誘われて
 
明日も咲けるか問う人の
 
いのちに触れて揺れて咲く
 
明日の夜もその次も
 
想いをつげる待つ人に


 
 
阜可 忠

平成二十九年五月七日
  1. 2017/05/07(日) 23:08:22|
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雨の日の瞑想
 
晴れた日の雲の迷走
 
整理できない耳鳴り
 
君だけが感じる
 
君だけの表現で
 
一瞬のときめき
 
君の故に
 
君だけの為に
 
きらり燦く言葉あれば

留まるものと言えば
 
風の視線のような
 
透き通る雲の糸のような
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成二十九年五月四日
 
 
 
 
 
  1. 2017/05/04(木) 23:05:52|
  2. 壺中の天
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