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鏡に映して・分水嶺に咲く花

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(阜可 忠:藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

機 (き)




 
 
維新前夜
 
闇が雨に溶ける頃
 
小舟が蜘蛛のように糸を曳く
 
ちろちろ燃える蛍火は
 
黒い海に舳を落とす
 
岩場に砕ける波の音
 
闇をすかして光を探す
 
生まれ変わる機は今か





阜可 忠
 
平成二十八年五月十日
  1. 2016/05/10(火) 22:22:39|
  2. 壺中の天
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月の舟

月の舟









月の明かりを手繰りゆく

今宵わたしを出る舟は

すさんだ心を棄てに行く

尽きぬ想いの重ね波

逝こうか行くまいか葛藤に

海よ時化るな月が哭く

今宵わたしを乗せる舟

月の明かりを滑りゆく





ashinoyukito


平成二十八年五月三日
  1. 2016/05/10(火) 21:07:18|
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夜半の雨

夜半の雨





 
 
昼過ぎから雨になる
 
ばらの葉を緑くして
 
咲きかけた花に滲みていく
 
雨が曳くのはどなたの涙
 
割れた大地の奥深く
 
滲みていく哀しみの連鎖
 
夜半になって激しい雨音して
 
天よりあふれて更に涙を曳く




阜可 忠
 
平成二十八年五月九日
  1. 2016/05/09(月) 23:03:02|
  2. 壺中の天
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ため息

ため息









薔薇の若葉のアーチ

重なり合って蒼空を映す

生まれたばかりの風が抜けてゆく

気持ちの良い朝ではないか

つぼみの先に触れてみる

半月経てばあなたの唇に

花の香りは花のため息

あなたの為に零れてみると





芦野往人

平成二十八年五月九日
  1. 2016/05/09(月) 22:45:07|
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歌わないのは堕ちるのが怖いから

シャンソンも裕次郎も聴かない

哀しみが夜を塗りつぶさないように


交響曲を頭いっぱいに広げて

妄想を追い出してから

やっと眠りにつく




芦野往人

平成二十八年五月九日
  1. 2016/05/09(月) 22:43:17|
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五月の蒼空

五月の蒼空









世にいういわゆるGW

この歳で騒ぎ立てる事もない

五月の空に私は溶けている

重しが取れてふわふわと

昨日までの否定が肯定に変わる

身体の隅々まで五月の蒼空



芦野往人

平成二十八年五月七日
  1. 2016/05/07(土) 23:52:01|
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五月の蒼空

五月の蒼空




 
 
世にいういわゆるGW
 
この歳で騒ぎ立てる事もない
 
五月の空に私は溶けている
 
重しが取れてふわふわと
 
昨日までの否定が肯定に変わる
 
身体の隅々まで五月の蒼空
 
 
 
阜可 忠
 
平成二十八年五月七日
  1. 2016/05/07(土) 23:50:48|
  2. 壺中の天
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さくら小舟

さくら小舟





 
 
水面の蒼穹を埋め尽くす
 
さくら小舟の行き先は
 
どなたも知らない夢の先
 
現の音もなく風の吹くまま
 
この時にめぐり逢い
 
この時に別れを告げる
 
こころを空しくして
 
蒼空を横に眺めたり






芦野往人

 
平成弐八年五月六日
  1. 2016/05/06(金) 23:32:32|
  2. 壺中の天
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薔薇色ロード

薔薇色ロード       愛しい熊本 



  

 
 
地図を広げてあなたの街を探す
 
指でなぞる記憶のおぼろげ
 
心の中の古い地図に重ねて
 
辿る青春の薔薇色ロード
 
あの街で出会いあの駅で別れた
 
胸が張り裂けそうな想い出
 
歴史の街はいつまでも心に
 
地震で崩れる筈もなく




阜可 忠
 
平成二十八年五月六日
  1. 2016/05/06(金) 08:44:13|
  2. 登美日抄
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匂い

匂い


 
 
同じにおいがする
 
私の好きな匂い
 
あなたの詩の匂い
 
私と同じにおいがする
 
薔薇を描けば棘に刺され
 
恋を綴れば海の底に墜ちる
 
研ぎ澄まされたナイフに命そがれて
 
匂いだけが漂うひととき
 
永久になどとは言わない
 
一瞬を駆け抜けてきた 今
 
私がわたしを生きたしるし
 
あなたの匂いを纏って
 
 
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成二十八年五月四日
 
 
 
  1. 2016/05/04(水) 23:06:46|
  2. 登美日抄
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ひかり紡いで

ひかり紡いで









雨上がり春のひかり

細絹の糸を弾いて

澄んだ音を奏でる

空を蒼くして君のところに

地の呻きをなだめ

振るえるこころに寄り添う

ハープのねいろあなたに

日常のひかり充ちるようにと







芦野往人

平成二十八年五月四日
  1. 2016/05/04(水) 21:22:49|
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この雨が上がったら眼医者に行こう

鬱として昔に戻す眼を取り換えに

ついでに脳もすっからカンにして

少しだけ新しくしてみよう

旧い脳は搔きだして

ぼうとした儘の春を貼り付ける


どうやら雨は・・・・・止んだか





芦野往人

平成二十八年五月四日
  1. 2016/05/04(水) 21:19:23|
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明眸の季節

明眸の季節









晩春の冷たい雨が降る

君に似ている紫蘭の咲き様

雨に滲みて項垂れている

墨色の空に彩をおとして

雨滴ひとつ染めて零れくる

幾多の季節の移ろいにたえ

洗われる明眸の節

偲ぶ者を君は知る筈はなし








芦野往人

平成二十八年五月四日
  1. 2016/05/04(水) 21:17:22|
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笑えるように

笑えるように










やっと三年たったねえ

あなたの死を受け入れる事にしました

娘のお墓にお花を手向け母は報告する

泣いてばかりいた三年間

才能ほとばしる娘の油絵を胸に抱いて

大好きな絵を再開することも決めました


少しは笑えるようにれるでしょうか

私への手紙の結びにそう書いてある

笑えますよ きっと

こころから笑うなどできる筈はないのに

返事の末尾にそう書いて封をした






芦野往人

平成二十八年五月四日
  1. 2016/05/04(水) 21:15:36|
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列島の龍

列島の龍




 
 
震災の地に容赦ない雨風
 
ささやかな平安を壊しまくる
 
大地は未だ鎮まらず
 
眠りのひと時を脅かす
 
かける言葉に如何ほどの価値があろう
 
列島は龍の背に乗りのた打ち回る
 
やがて東京を破壊尽くす予感して
 
他人事でない恐怖に言葉無く





阜可 忠
 
平成二十八年五月四日
  1. 2016/05/04(水) 05:20:08|
  2. 壺中の天
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憂鬱の源

憂鬱の源










友人の弟が死んだ

行方知れずの兄に代わり

寝たきりの老母を世話していた

何度も私に電話をしてきた

兄の行方が解ったかと

知る筈がないと言うと電話が切れた

あの時から悩んでいたのか

君に向かい合わなかった事が突き刺さる

友人の弟は恨んでいたであろう私を

憂鬱な一日がのしかかる

明日は線香を手向けに行こう

今となっては何もできない

君に詫びながら 合唱








芦野往人

平成二十八年五月三日
  1. 2016/05/03(火) 21:41:17|
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月の舟

月の舟





 
 
月の明かりを手繰りゆく
 
今宵わたしを出る舟は
 
すさんだ心を棄てに行く
 
尽きぬ想いの重ね波
 
逝こうか行くまいか葛藤に
 
海よ時化るな月が哭く
 
今宵わたしを乗せる舟
 
月の明かりを滑りゆく




阜可 忠
 
平成二十八年五月三日
  1. 2016/05/03(火) 19:42:52|
  2. 登美日抄
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ため息

ため息



 
 
薔薇の若葉のアーチ
 
重なり合って蒼空を映す
 
生まれたばかりの風が抜けてゆく
 
気持ちの良い朝ではないか
 
つぼみの先に触れてみる
 
半月経てばあなたの唇に
 
花の香りは花のため息
 
あなたの為に零れてみると



阜可 忠
 
平成二十八年五月三日
  1. 2016/05/03(火) 09:03:08|
  2. 登美日抄
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ゆらひら

ゆらひら











ゆびをそっとひらけば

春のひかりを結んで

蝶がいちまい飛んで行く

ひらゆらひらゆら

散る花に紛れずに

ひらはらひらはら

ゆれながら陽炎の中に

ゆらひらゆらひら












芦野往人

平成二十八年五月二日
  1. 2016/05/02(月) 21:44:43|
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春迷

春迷









気が晴れない何をしても

こんなにも弱かったのか

寂しくて人恋しくて

このまま何もかも打ち捨てて

自分の存在を消し去って

永久に戻らない旅に出たい

人恋しい儘にうらぶれる

屍はみすぼらしく白くなる

寂しくて人恋しくて

こんなにもだらしがなかったか

屍を砕いて海にまく勇気もない

寂しくて人恋しくて

きっと春の迷いに相違なく




芦野往人

平成二十八年五月二日
  1. 2016/05/02(月) 21:19:28|
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春音

春音









窓の空がぼんやり映る

申しわけ程度に朝のひかり

外に出れば紛れもない蒼空

歯痛も頭痛もなりを潜めて

不愉快な耳鳴りが消えてゆく


やはり春なんだなあ

小蜂がクローン宜しく飛び回る

朝の挨拶に忙しい

大きなお口のチューリップ

薔薇の蕾のあたたかさ


土虫たちの声がする

目覚めたばかりのみみずやら

トンネルをほる音がする

やはり春なんだなあ

歯痛と頭痛にグッドバイ



ashinoyukito


平成二十八年四月三十日
  1. 2016/05/02(月) 21:17:05|
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