鏡に映して

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

崩壊

崩壊









大地に深く根を張る強さ

信じて築いてきたもの

雲に架けた山間の橋

脆くも崩壊する

命を委ねる暗黙の了解

仮説が真説となればこそ

雲に架けた山間の橋

山肌を新たにして崩壊する

哀しみを重ねて雲に届くか







芦野往人

平成二十八年四月三十日
スポンサーサイト
  1. 2016/04/30(土) 10:31:17|
  2. | コメント:0

新生

新生









新生の時は来たり

感性豊かにあろうとする

何を感じどう表現するか

時と時の狭間でのた打ち回る

新生の時は来たり

などと気張ることは無い

自然体などとおざなりは言わない

苦楽拮抗してこそ生まれるもの

産む苦しみあれば得られるもの

自己満足と言われようとも良い

自己表現の高みに登ろうとする

新生の時は来たり

未完のまま果てるともそれも良い

八年の時に繋ぎ足を踏み入れる

ケルンにまた一つ小石を乗せる



芦野往人

平成二十八年四月二十七日
  1. 2016/04/27(水) 21:37:49|
  2. | コメント:0

霧雨糸

霧雨糸








霧雨に薔薇の赤芽がすらり

あちらのひかりにひかれ

こちらの声に惹かれ

小さな弧を描いたり

豊かにイメージをなぞる

霧雨糸を操るのはどなた

通り過ぎて行った幼い少女

帽子の下の髪をひからせて




ashinoyukito


平成二十八年四月二十六日
  1. 2016/04/26(火) 11:37:20|
  2. | コメント:0

時系列

時系列










記憶を手繰り寄せれば

深い想いばかり寄ってきて

断片のみ不規則に並ぶ

収拾のつかない時系列

見え隠れする絶望の時

克服の方法が見つからないまま

時系列の先端に僕はぶら下がる






芦野往人

平成二十八年四月二十六日
  1. 2016/04/26(火) 11:35:01|
  2. | コメント:2

大それた心

大それた心









読まれることのない詩集

ページをめくれば湿った音がする

本箱の隅で息絶え絶えの呻き

窒息して死生の淵をさまよう

埃を祓い息を吹きかける

生き生きとよみがえる年月

君は知る 屍の白さに

大それた心の在ることを




芦野往人

平成二十八年四月二十四日
  1. 2016/04/24(日) 20:15:17|
  2. | コメント:0

改札口

改札口










人を篩にかける

蛍光灯が身を乗り出して

無遠慮に心を試している

機械的に人を分けていく

想いの軽重は量らないから

誰もが黙ったまま受け入れる

誰もが黙ったまま受け入れる





芦野往人

平成二十八年四月二十四日
  1. 2016/04/24(日) 09:58:06|
  2. | コメント:0

哀青  記録として

哀青 
      記録として



心の置き場所がない

文字の置く所がない

向き合えば何も書けず

花の色は空しく零れる

空は嘘っぽく青すぎる

地震の報道に胸が痛くて

こころが定まらない

慰めの言葉は上辺を滑り

励ましの言葉は白々しい

書けないまま十日あまり

被災の空は哀しみで青いか

心の置き場所を探して

文字の置く所を探して

遠く離れた蒼空を抱きしめる





芦野往人

平成二十八年四月二十四日
  1. 2016/04/24(日) 00:13:37|
  2. | コメント:0

約束

約束









桜の花は北の国に渡り去り

我が家の柿の木の若葉開くころ

君は長崎に帰って行く

再会の約束は年を取り過ぎて

さよならも言わず聞かず

地下鉄の改札口で手を挙げた

大人同士の別れのきまり

逢う機会が来るかどうか解らない

それで良い それで良い

出来ない約束はしない


長いエスカレータに乗り外にでる

ぼくは雲の無い蒼穹に飛び込んだ







芦野往人

平成二十八年四月二十二日
  1. 2016/04/22(金) 21:40:16|
  2. | コメント:0

春奏

春奏











穏やかなひかりは朝の恵み

薔薇の小さな蕾に声をかけて歩く

若葉にかすめる光が艶めいている

こんな贅沢なひととき

被災した人に済まない気がする

私の大好きな君のふるさと

熊本はどうなっているだろうか

上通り下通りのの名をきくと

青春の短い映像が蘇る

いる筈のない君が歩いている


故郷の無い僕の大切な街

熊本の街よ壊れていくな

フルート奏者の君よ白いドレスで

あさのひかりを弾いておくれ

薔薇の蕾を揺らしておくれ

咲いたら熊本の空に浮かべよう






芦野往人

平成二十八年四月二十日
  1. 2016/04/20(水) 08:50:26|
  2. | コメント:0

祈り   熊本地震に畏怖する者

祈り   熊本地震に畏怖する者










地の熱に枕して

退屈な闇を蹴飛ばした

地鳴りして地はすべる

怒号を上げて走り回る者

術を持たず逃げまどう者を

恐れの闇につきおとす

途方もなく大きな拳

畏怖する者の祈りを聞き届けよ

鎮まってほしいと祈る心を




熊本地震発生
四月十四日午後九時二十六分


芦野往人

平成二十八年四月十九日
  1. 2016/04/19(火) 02:48:01|
  2. | コメント:0

お見舞い申し上げます。

今夜9:26熊本県の地震発生報道に接し、
心からお見舞い申し上げます。

報道によれば余震が多く発生しているとのことですが、
お怪我等されないようお祈りいたします。
これ以上被害が大きくならないように祈念しております。


阜可 忠

平成28年4月14日
  1. 2016/04/14(木) 23:30:13|
  2. | コメント:0

ひかり跡

ひかり跡









東京湾を春嵐ゆく

ふっきれぬ花を散らす

今朝の波の穏やかさ

燦めくばかり花のふね

哀しみながす沖の波

来年には戻ると言い置いて

消して尾を曳くひかり跡







芦野往人

平成二十八年四月十四日
  1. 2016/04/14(木) 19:39:13|
  2. | コメント:0

散花

散花









散花を手のひらに受けて

沢山はいらない一枚あれば

レースのハンカチにはさむ

美とはかくも哀しき

近松の恋の行く末

古刹の舞台を染め上げて

風にのせるどなたのもとに


芦野往人

平成二十八年四月十四日
  1. 2016/04/14(木) 10:06:30|
  2. | コメント:0

時刻表

時刻表









君は僕を知らない

僕は君を知らない

互いの一本レールの上

同じ景色を見ている

君は僕を感じている

僕は君を感じている

綿密に計算された時刻表

交差しないレールを行く






芦野往人

平成二十八年四月十二日
  1. 2016/04/12(火) 22:10:02|
  2. | コメント:0

長崎から

長崎から









東京の生活に切を付けて

故郷に帰ったあなた

一年ぶりに長崎から

東京の空気を浴びに来た

いいなあ とつぶやいている

家庭を築き二人の娘を育て

旦那を見送った東京

故郷よりながい五十年

すっかり染まった街

帰ってきたい東京に

寂しそうに笑うあなた


東京から故郷に移ったとき

友人として引き留めはしなかった

決断は覆えすことはしない


今度来るのはいつだろうか

これが最後かもしれない

重い言葉を互いに笑いながら







芦野往人

平成二十八年四月十一日
  1. 2016/04/11(月) 01:07:04|
  2. | コメント:0

チューリップ

チューリップ









はやく芽が出ろ

咲いてくれないのか

気をもんだ朝昼晩

雨に濡れたチューリップ

三十球のうちやっと二つ

良かったよかった咲いてくれた

豪華に咲かなくても良いんだ

娘の様な可愛さが揺れている












芦野往人

平成二十八年四月七日
  1. 2016/04/08(金) 18:19:24|
  2. | コメント:0

君は詩人に

君は詩人に









年を経ても色あせぬ桜どき

めぐり逢い惹かれあい

互いが互いを溶かしあう

短い時間を共有している

成就しなくとも君は

わたしの誇りの全て

若すぎる詩を抱いてくれた人

こうして五十年の歳月の間

君の横顔を描いている

君の詩人になろうと書連ねる

君の眼に触れる事は無いであろう

だとしても君は詩人と恋に堕ちた

詩人にならんとした私の誇り

至高の頂はまだ見えぬままだが







芦野往人

平成二十八年四月八日
  1. 2016/04/08(金) 09:31:34|
  2. | コメント:0

さくら

さくら









咲くを待つもよし

さくら咲くもよし

喧騒の中もよし

青空に透かすもよし

月を吸うもよし

雨もよし

風もよし

さくら散るもよし

さくら舟となるもよし

さくら明日に残さず

さくら語り尽くすを許さず

さくらはさくら






芦野往人

平成二十八年四月八日
  1. 2016/04/08(金) 05:47:52|
  2. | コメント:0

素描

素描









眠り浅いこの春の夜

白紙に文字を書いて

イメージ定着をはかる

黒い点を掃き集め

線路のように並べると

夜行列車が走りだす

闇を前照灯で切り分けて

花びら葉書を乗せていく

窓の夜露に墨梳いて

詩の一つも書き付ける









芦野往人

平成二十八年四月七日
  1. 2016/04/07(木) 10:07:03|
  2. | コメント:0

さくら雨

さくら雨









この季節に降る雨は

誰かを偲んで哭く雨か

花の雫に指染めて

今度会う日を探す雨

息をひそめて花の言う

いつも此処にいますよと

想いがあればここにくる

命があればここにくる

待ってる人に寄り添いに


雨が裾をぬらすのは

逢いに来てと言う合図

迷いさくらに迷い雨

さくらが濡れそぼつ

上野に行こう 今すぐに

君の言葉があるうちに



芦野往人

平成二十八年四月七日
  1. 2016/04/07(木) 07:46:02|
  2. | コメント:0

見栄

見栄









年齢は私の約半分

酔うほどに探りを入れてくる

歳をとって楽しみはあるかと

なにを言う あたりめえだ

こちとら江戸っ子でぃ

好奇心いっぱいで活きている

愉しいに決まってらい

格好つけて見栄をはる


傍らでにっこり笑う人

君の綺麗な若い嫁さん


仕合わせをあちこちに貼り付ける







芦野往人

平成二十八年四月七日
  1. 2016/04/07(木) 07:42:35|
  2. | コメント:0

桜旅

桜旅









焼酎一本ひっさげて

地下鉄から郊外電車を乗り継ぐ

一時間半の行程は桜旅

爺様扱いされてもそれはそれ

酒は負けても歳は負けない

意地を張らずに負けるのは

君の可愛いいお嫁さん

さくらに勝るその笑顔

はるばる訪ねた桜旅







ashinoyukito

平成二十八年四月六日
  1. 2016/04/06(水) 11:01:37|
  2. | コメント:0

命題

命題









君が提起する幸せ

不幸との相対的なものなのか

幸せの向こうに不幸がある

絶対的な幸せを僕らは求めながら

命題に向かい変遷する心に項垂れる

桜色に染まる風を瞳に映して

花が咲き散るような存在を知る

幸せは形態を越えて存在するもの

仕合わせについて問われた日

仕合わせが離れて逝った日

命題は未だ解けないでいる




芦野往人

平成二十八年四月三日
  1. 2016/04/06(水) 00:39:18|
  2. | コメント:0

緑影

緑影










梢髙く月はとまり

緑影を深くする

静寂をぬって梟のこえ

薄目開くキタキツネ


湖面に月降りて

緑影を揺らしている

悠久の時の真ん中





芦野往人

平成二十八年四月五日
  1. 2016/04/05(火) 03:00:53|
  2. | コメント:0

花誘い

花誘い










さくらからの誘い

気候も良し花もよし

酒酌もうじゃないか


幸せを覗きに行こうか

重い腰を上げかける

山男は今夜も飲んでいる

電話の向こうで幸せを肴に






芦野往人

平成二十八年三月二七日
  1. 2016/04/04(月) 00:11:22|
  2. | コメント:0

逝った春

逝った春









逝った春を何度も見送った

見えなくなっても手を振った

いけば僅かな時間が

途轍もなく遠くに離す

数えてみればたった二度の春

三度目の春を見送った

逝った春を何度も見送った


芦野往人

平成二十八年四月三日
  1. 2016/04/03(日) 08:59:12|
  2. | コメント:0

新しい季節

新しい季節









去っていった季節

雪と融けていった時間

ぽっかり空いた雲の合間に

稜線をぼかす紫霞

埋め尽くせない隙間を何とする

引き寄せようとすれば

根がかりしたテグスは切れる

置き換える季節が有る訳はなく

記憶に残る季節で慰める


去って行った季節におちた種

明日 芽をふくか

明後日 はな開くか

時間を手繰り寄せて確かめている


明日は病院の後に友人宅に

そうこうして今日から四月

新しい季節の訪れを予感して


芦野往人

平成二十八年四月朔日
  1. 2016/04/01(金) 23:43:28|
  2. | コメント:0

春宵

春宵









紅い顔で覗く酔った月

春の宵は霞しとねの雲枕

下界近くの花見の声に

眠りさまされ弾かれて

片肘ついても外される

さいた 咲いたの心唄

花のお山から池之端

池面におちる酔った月









ブロ友、ぼのぼの様の紅い月をお借りして

ashinoyukito

平成二十八年四月朔日
  1. 2016/04/01(金) 23:38:23|
  2. | コメント:0
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。