鏡に映して

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

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一月の雪

一月の雪









今はどうしていると聞かれたら

普通にしていると言ってから

穏やかに暮らしていると応える


同じことを僕は聞かない

白い帽子の花飾りで

あれからのあなたが解るから


重なることのない時間が

二人を絶望的に分けても

それが人生だと解っているから


軽く会釈して交差点を渡る

そんなありもし無い話を

少しだけ信じてみる


何もかも人のなせる業

言いそびれた言葉を零して

一月の雪に埋める波立つ心




芦野往人

平成二十八年一月三十日
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  1. 2016/01/30(土) 18:49:42|
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夕陽

夕陽









地平線を丸めて峠を越える

水平線が妖しく光って見える

からりからり滑車の音がして

夕陽がゆっくりと降りていく

此処まで来れば逢えるかと

ずんずん歩いてきたのに

夕陽は何処の朝日になるのだろう






芦野往人

平成二十八年一月二十五日
  1. 2016/01/25(月) 20:38:37|
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ざわつく心に

ざわつく心に









多分あれは薄い雪雲

朧気に透ける満月

滲む月明かりぼうとして

こころのざわつき

四季の音を高くして

心の深い所に落している






芦野往人

平成二十八年一月二十五日
  1. 2016/01/25(月) 02:31:28|
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夢ぼかし

夢ぼかし









数時間の浅い眠りから覚めて

彷徨い歩く脳裏の夢ぼかし

あれも聞こうこれも聞こう

あれも言おうこれも言おう

自分を小分けにして語るしかなく

時は瞬く間に過ぎていく

あれもこれもひと時の夢

手繰れぬ言葉の端々に

朧気に見えてくるもの

二者択一の戻れない夢

湿原のお花畑にこころ抱かれる

ただ君に触れて言葉すくなく






芦野往人

平成二十八年一月二十三日
  1. 2016/01/23(土) 09:26:39|
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器用不器用

器用不器用










器用に生きられなくて

器用に生きてこれなくて

言葉にするほどの曇りなく

演技だと言う表情に濁りは無い

いや、演技ではなく

純粋であるだけであろう

肩の力が抜けて自分を生きている

優しさを不器用と誰が言えるのか

僕は小器用な生き方を恥じた






芦野往人

平成二十八年一月二十二日
  1. 2016/01/22(金) 03:54:49|
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想い出

想い出









百の想い出のある者は

数年を生きる

二つの想い出を刻む者は

三十年を生きる

一つの想い出を抱く者は

百年を生きる



芦野往人

平成二十八年一月十八日
  1. 2016/01/18(月) 11:19:40|
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メロンパン

メロンパン









満月を見ながら食べる

さくっと音がして

君の小さな白い歯

メロンが入ってないと怒る


そういわれれば前にもあった

たぬき蕎麦を迷わず頼んで

たぬきが入っていないと怒った

娘は今 一児の母である





芦野往人

平成二十八年一月十七日
  1. 2016/01/17(日) 21:54:23|
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こんな夜に訪れる人も無く

凝固する空気と孤独と

蛍光灯の寒々として

笑おうとすればひび割れる

珈琲の香りに心掬われるひととき

過ぎていった時間に心をやる

ふりかえりふりかえりして

無言で立ち去った旧い友人

こんな夜に訪れる訳も無く

手紙の返事を待つ夜

冷めた珈琲が時を教える






芦野往人

平成二十八年一月十五日
  1. 2016/01/15(金) 20:39:28|
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半覚醒

半覚醒











自分の声で目が覚めた

恐るおそる目を開けると

現実なのか夢の中なのか

隙間から辺りを見るようで

限られた視界に空間がゆがむ

夢の中で夢を見て夢に墜ちる

潜在意識と幻のせめぎ合い

不安定な半覚醒に彷徨う








芦野往人

平成二十八年一月七日
  1. 2016/01/14(木) 21:23:10|
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運がいいとか悪いとか

心への戒めのことば

浮かれることなく感謝し

落ち込むことなく責める事無く

運がいいとか悪いとか

宇宙の塵がごときもの

比較する愚かさを知れ

幻の野に遊ぶ風を感じて










芦野往人

平成二十八年一月十三日
  1. 2016/01/13(水) 10:53:21|
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どんど焼き

どんど焼き









どんど焼きの火がおちて

子供たちが帰るころ

そらの火の粉を掬う妖精たち

すっかり日はおちて

辺りに夜が降りる頃

星の明かりを滑りくる

火の粉ランタン吊り下げて

ふらりゆらり ふらりゆらり

妖精たちが降りてくる

燃え残りのどんど焼き

火の粉の妖精が降りてくる

小さな炎がちらちらら

小さな影も踊りだす

今宵は妖精達の正月新年会

賑やかに優雅に踊る夜

子どもが夢の中に遊ぶまで



芦野往人

平成二十八年一月十一日
  1. 2016/01/12(火) 08:30:22|
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冬鳥の声

冬鳥の声









冬鳥の声が哭き渡る

薄い氷におちた鉛空

鈍く響き渡る冬の陽に

凍りつく虎落笛

戻らない何もかも

瞬きする間の出来事は

忘れた季節に嵌めこまれ

溶けだすことも出来ずに

年明けを告げる冬鳥の声









芦野往人

平成二十八年一月十一日
  1. 2016/01/11(月) 18:45:10|
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雪くるま

雪くるま










どなたが乗って來るのかしら

白い裾野に轍が消える

雪の合間の月明かり

雪くるまの主の吐息の跡か

白い闇に想いがはしる


どなたのもとへ行くのかしら

僅かひと夜の逢瀬に向かう

路の先が埋もれる前に

小雪はらひら舞う前に

記憶を頼りに雪くるま









芦野往人

平成二十八年一月九日
  1. 2016/01/10(日) 00:04:08|
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電話をかけても出る気配はない

一月七日午後十一時過ぎ無理もない

同居している弟の気軽さに腹が立つ

独り者の無責任ぶりに腹がたつ


一月七日まだ暗い午前五時過ぎ

ガタビシ音を立てて弟は出かけた


一月八日は弟の誕生日 

弟は夜になって帰宅した

聞けば大阪から京都へ一人旅

土産に少しだけ芝漬け

兄貴 心配かけて申し訳ない

いいんだ 元気なら

腹に納めて 今年の我慢はじめ




芦野往人

平成二十八年一月八日
  1. 2016/01/08(金) 21:47:31|
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七草

七草









七草の名前は忘れてしまった

指は思案して立ったまま

次の名前を待っている


薄れていく古からのならい

七草粥は胃の腑に残っていない

食べていたらメタボにもならず

生活習慣病にならずに済んだものを

いやしきは足るを知らない私





芦野往人

平成二十八年一月七日
  1. 2016/01/07(木) 07:00:54|
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語り部となれ

語り部となれ










小さな思いやりがあれば

人の流れの中で生きていける

切れ切れの糸を繋いで

僕たちは互いを生きる


小さな結び目に小さな花が咲いて

荒ぶる大地に色と香りを届けていく


大切なのは小さな思いやり

奇跡の命を畏怖し慈しみ

互いのあることを尊ぶ

小さな思いやりを説き歩き

命が命を絶つ不幸の語り部となれ





芦野往人

平成二十八年一月六日
  1. 2016/01/06(水) 01:45:36|
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寿命を生きる

寿命を生きる









さして長生きしたいとは思わない。

医師の問いかけに口に出そうになった

「はい」と一言こたえる


検査の値を見ながら医師は言う

長生きしたいだろうと

「はい」といつも応える

冬の澄んだ空が明るく言う

寿命だけは生きてみたらと






芦野往人

平成二十八年一月四日
  1. 2016/01/04(月) 22:31:50|
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銀河へ

銀河へ










ひとひら雪が舞えば

ふたひらみひら街燈に散れば

列車は停車場をはなれていく

降る雪の中に波線を引いて浮かぶ

白熱灯が車内をぼんやりと映し出す

何処に行くのか尋ねる人もなく

乗り合わせた人と語るでもなく

影が貼りついて静寂に溶ける

天の川を知らせる汽笛が鳴る

窓に貼り付く少年と老人

星間を抜けてさらに走る

終りの無い時空をこえて




芦野往人

平成二十八年一月四日
  1. 2016/01/04(月) 02:29:39|
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ゆらめく想い

ゆらめく想い









白きもの瞳に降りきたり

花の零れ咲く所作に似て

哀しくも美しく

みずうみの奥深きところ

今も変わらぬ水の清さか

想いのみゆらめいて

恋う意味を問い続けている

君の瞳のみずうみに捉われて

墜ちて煌めくを君は知るや






芦野往人

平成二十八年正月三日
  1. 2016/01/03(日) 21:32:09|
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酔狂

酔狂









居酒屋でもいい

新年の抱負などと気張らずに

他愛もない話をしたい

ご無沙汰しているバーでもよい

門仲の美人ママを肴に

お前の好きな与太話

谷崎 三島 漱石 太宰などなど

深くも無い知識で語るも酔狂

下手な演歌も聴いてやる

女の話も少しなら

愚痴話や自慢話はきらいだよ

どうだい久しぶりに一献

おまえに芥川賞をおくるから

此処だけの約束

ないしょ ないしょだよ



芦野往人

平成二十七年正月二日
  1. 2016/01/02(土) 01:56:38|
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元旦

元旦









かくかく云々

言い訳つれて古い年は過ぎ

刻んで残す事も無く大晦日

元旦はだらーっとして過ごす

何もしない至福の時

何気なく湧いてくる新年の心

寒い風のぬける庭に佇み

記憶の花影を探り寄せ

熱い想いを重ねて迎える新春







芦野往人

平成二十八年 元旦
  1. 2016/01/01(金) 17:02:48|
  2. | コメント:0
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