鏡に映して
いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。
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自己嫌悪
自己嫌悪
これも偽善
欺瞞で築かれた支え
真の糧はあらずして
草の種を食むばかり
之もまた偽善
自己嫌悪に眠れずに
綴る言葉もまたまやかし
哀しむべきは此処にいる事
芦野往人
平成二十七年十月二十九日
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2015/10/29(木) 20:54:33
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詩
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軒雀
軒雀
肩をすぼめ翼丸めて
耐える木枯らし
庇い合い羽を寄せて
軒下にやすむ者たち
飛んで押し戻され
錐もみして墜ちる
野に草の実は零れる
啄む夢のなかの語らい
芦野往人
平成二十七年十月二十八日
2015/10/28(水) 10:06:10
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詩
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つぶやき
つぶやき
冷たい風が騒ぎまわり
前触れも無く冬が来た夜
秋薔薇はまだ小さなつぼみ
恨み言いって振るえてる
他の花に捉われた訳も無く
冴えわたる月に射ぬかれて
膝の痛みに冬を知る
ashinoyukito
平成二十七年十月二十七日
2015/10/27(火) 09:57:35
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詩
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絵画館の路
絵画館の路
鴨の水かき
ひと吹き風に乗り
散策の路を埋める
歩幅そろえてひととき
絵画館へ真っ直ぐに続く路
カッフェの薄明かり
都会の秋は色褪せる事無く
季節を偲ばせる心の奥に
芦野往人
平成二十七年十月二十七日
2015/10/27(火) 02:12:58
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詩
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透明に
透明に
つまみを回して音をおとす
秋の朝に別れ歌は辛いから
ひと時のこころを粉にして
透明になれと水に流す。
幽かに朱く染まり
青い空よりおりしもの
あわせれば透明になれるか
言葉の深さを忘れて
初雪をみつめる北の便り
芦野往人
平成二十七年十月二十六日
2015/10/26(月) 13:55:07
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詩
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流星
流星
望むなら
私の短い時間を上げよう
闇に宿る露でよければ
短すぎると嘆かなければ
一瞬の輝きで良いと言うなら
望むなら
瞬きする間を惜しんで
見つめてごらん
夜空をはしる光の舟に
わずかな時間の全てをのせて
今ここに降りてくると
芦野往人
平成二十七年十月二十六日
2015/10/26(月) 13:52:30
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詩
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夢の外
夢の外
現なる声か風か振り向けば
幽かに聞こえる息遣い
懐かしさに心を留める
抱きしめようとすれば
腕の間をすり抜ける
姿とどめず風ばかり
芦野往人
平成二十七年十月二十五日
2015/10/25(日) 22:42:19
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秋の朝
秋の朝
悲観するでもなく
歓喜するでもなく
淡々とすり抜ける風を見る
追う事も無く
追われることも無く
過ぎた時間だけ深くなる海
過ぎていく時間だけ広がる空
思惑にゆれて訪れるものは幻
明日を誰も見たことは無い
確かなのは日常の目覚め
朝の冷気にこころを晒す
芦野往人
平成二十七年十月二十四日
2015/10/24(土) 18:42:01
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久しぶりに
久しぶりに
逢いたい人と逢えた
話したい人と話せた
毎年少なくなる出席者
時を手繰り寄せ時を埋めて
変貌を指さして笑い合う
髪が薄くなったり白くなったり
皴は増えても瞳は少年少女
みんな平等に年を取りながら
面影の中にあこがれた人を探す
それぞれの人生を歩んできて
この席に名前を告げる悦びあれば
逢いたい人に逢えた
話したい人に逢えた
久しぶりに
芦野往人
平成二十七年十月二十三日
2015/10/23(金) 21:42:18
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詩
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蕎麦を食う
蕎麦を食う
病院の帰りに蕎麦を食う
藍染めの暖簾は変わらない
板場から親父が顔を出す
暫くですねえ 如何してました?
生きてるよ この通り
死んだと思っていたのかい
いやあそんな事とんでもねえ
短い言葉のやり取りが良い
長くちゃいけねえ 蕎麦が伸びちまう
この店に通ってかれこれ二十年
我が家から一時間 病院通いの楽しみだ
この前の大地震も蕎麦を食っていた
凄まじい揺れで蕎麦どころではない
慌てて親父たちと外に出た
家の軋む音 タクシーが跳ね上がる
それ以来この蕎麦屋とはお読みの通り
冒頭に書いた会話に蕎麦も天ぷらも旨い
芦野往人
平成二十七年十月二十二日
2015/10/22(木) 00:11:43
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こころ
こころ
しぼんだりふくらんだり
何もかも呑み込んで時を重ねる
意味があっても無くても
甘んじて受け入れる
ほんの少し自分を生きたかなあ
好きな曲も聴いた
佳い詩読も読んだ
うまい酒も飲んだ
良い奴とも出逢った
数えれば満更でもないなあ
まあ良しとするか
しぼんだりふくらんだり
愛しい私のこころに
芦野往人
平成二十七年十月二十一日
2015/10/21(水) 03:07:21
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雲釣り
雲釣り
棹はピクリともしない
荒川の土手に腰かけて
のんびり雲を釣っている
対岸を走る高速道路
秋の陽をキラリ弾く車たち
モールス信号を送っている
釣りに飽いて寝転べば
テグスが雲を曳いている
芦野往人
平成二十七年十月二十日
2015/10/20(火) 09:03:16
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ひんやり
ひんやり
横たわる団栗の群れ
情熱を凝固させて
土塊を枕にやすむ
冷静に時を見つめ
繋がれてきた営みに
身を委ね朽ちることなく
ひんやり息をしている
芦野往人
平成二十七年十月十九日
2015/10/19(月) 13:06:36
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八ヶ岳秋径
八ヶ岳秋径
落葉松林の秋をゆく
八ヶ岳のふもとを黄に燃やす
歩ゆめばかさこそ囁きかける
落葉松林を行く風が
あのままあの時連れてくる
秋を描きこむキャンバスに
想い出色を流し来る
県界尾根を行く人は
落葉松色に染まりゆく
芦野往人
平成二十七年十月十八日
2015/10/18(日) 21:24:28
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君におはよう
君におはよう
まだ君は目覚めぬか
秋のひかりは訪れて思案気
まぶたにそっと触れて
目覚めの時を知らせる
片目だけでも開いてごらん
穂高連峰に蒼空が登れば
朝の清気が溶けてくる
まだ君は目覚めぬか
肺の隅々まで空を吸い込めば
ひとみが澄みきって深くなるよ
芦野往人
平成二十七年十月十五日
2015/10/16(金) 07:31:20
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一厘咲かせて
一厘咲かせて
一粒の種がおちてきた
疲れた心に墜ちてきた
何処から来たのか知らない
どんな色なのかわからない
大地は広く大きいのに
おりたのは一握りの土塊のうえ
不運を嘆く様子も無い種
暖かい土を一掴みかけて上げた
眠れ 花の咲く季節まで
どんな花でもよい
小さくても一厘だけでいい
疲れた心に咲いてくれたら
愉しい話をしてあるいて行こう
地図はいらない
芦野往人
平成二十七年十月十五日
2015/10/15(木) 02:14:26
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秋の海
秋の海
何を見ていたのだろう
詩人の心におちるものは
何を感じていたのだろう
磨かれた言葉が空気をゆする
僕はふと旅に出る
詩人の心の白い波の言葉と
雲を曳いてゆく釣り船と
海を分けていく海鳥の群れ
牧水の海は穏やかで
詩人の心を漂わせている
絡み合った釣糸が
ころころ走る十月の海
芦野往人
平成二十七年十月十三日
2015/10/13(火) 20:30:37
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写秋
写秋
こころ穏やかな日
やわらかな日差し
睫毛にとまる微かな風
いわし雲の解けるさま
秋の陽を弾く水面
白鳥のボートに興じる親子
秋はやってきたばかりで
蒼空を高くしている
芦野往人
平成二十七年十月十二日
2015/10/12(月) 22:21:14
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秋の陽
秋の陽
秋の陽に抱かれて
初恋はいつも微睡む
物憂げに波の音
此の儘の時を寝転んで
風の囁きに髪がほつれて
ひかりを弾く金の糸
永久の先までの記憶に
芦野往人
平成二十七年十月十一日
2015/10/11(日) 23:25:37
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私の絵
私の絵
一刻 あなたに心あずけ
一刻 あなたの心あずかる
重なりあって白に成り得るか
混じりあって黒に成り得るか
色光の三原色
色料の三原色
悦びはあなた色のパレット
哀しみはわたし色のキャンバス
悦びと哀しみの配合
完成しない一枚の私の絵
芦野往人
平成二十七年十月十日
2015/10/10(土) 06:50:46
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現世
現世
物も言わず突然消えた
雲に隠れた晴れ間のように
抗することなく埋もれていく
駆けよれば足をすくわれる
有史以前に計画されて今に至る
現実だけが勝ち誇る哂い
現世はまぼろし
ながすぎるまぼろし
芦野往人
平成二十七年十月九日
2015/10/09(金) 00:57:27
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月光
月光
月は雲に覆われて
失くした時間を尚隠す
零れた想いを掬うより
今より先の花の愛おしさ
ほつれげ直す白い指先に
甘える仕草がみえかくれ
明日にはきっと降りてくる
月のひかりに透けてくる
ぼんやり光る雲の中
芦野往人
平成二十七年九月二十六日
2015/10/06(火) 02:16:25
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雨上がりの朝
雨上がりの朝
雨上がりの朝
温もりが目覚めて薔薇の若葉
葉脈の谷を滑り降りていく
成就されなかった想いの屍
まだ残る温もり抱いて
秋の陽はゆるり滲みてくる
雨上がりの朝
ashinoyukito
平成二十七年十月二日
2015/10/02(金) 09:01:17
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