鏡に映して

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

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お月様

お月様









睫毛を忘れたお月さま

何処が瞼かわからない

小さな願い 大きな願い

大きな目玉で徹夜のしごと

紅いお顔のお月さま
 
瞬きできないお月さま

銀のすすきをお届けいたします

お顔にまつ毛が出来ました

風が瞬きさせました





ブルームーンに

芦野往人

平成二十七年月三十日
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  1. 2015/09/30(水) 21:20:48|
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手紙

手紙









文字の無い空白

雨の糸をひそかに織り込む

月日が経ち過ぎて消えたわけではない

インクの跡は今も鮮やかに旅を語る

文字の無い空白

読み終えたら細かく千切って

雨に打たせて流せばよい

季節外れのほたるが水に飛ぶ








夕刻より雨

芦野往人

平成二十七年九月二十九日
  1. 2015/09/29(火) 02:25:33|
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影揚羽

影揚羽









影のように寄り添って

彼岸花の群落を縫って飛ぶ

黒揚羽 影のようにひらはら

朱の花にくちづけして

彼岸へ導く影になる

時の移ろいをこころに残して

軽やかにひかりを紡ぐ影揚羽


芦野往人

平成二十七年九月二十八日
  1. 2015/09/28(月) 09:22:12|
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孤月

弧月









山塊を抱くひとり月

旧い友の訪れを待つ

湖面の盃に酒をみたして

お前のあれからを聞きながら

酌み交わすには絶好の夜

絶え間ない時の流れに

ひとり飲む哀切の酒







芦野往人

平成二十七年九月二十六日
  1. 2015/09/26(土) 22:03:53|
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運河

運河









運河にかかる鉄の橋に

腰かける月は

瞑想する雲水に似る

縮緬波に揺らぐひかり

今を横切り流れゆくもの

澱んでそこに留まるより

運河にゆれる櫓漕ぎ舟








芦野往人

平成二十七年九月二十五日
  1. 2015/09/25(金) 03:14:29|
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迷い蝶

迷い蝶









ガラス越しに来る人を待つ

陽光に腕を絡ませて

さっそうと現れるか

一抹の不安は通り過ぎた風

窓を軽く叩いてさよならしたか

重すぎる想いに潰れてしまったか

時間は意地悪く花を散らす

迷い蝶が糸のように流れていく



ほうき雲に掃かれて


芦野往人

平成二十七年九月二十三日

  1. 2015/09/23(水) 00:44:44|
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感覚

感覚









何も見ないほうが良かった

何も聞かないほうが良かった

禄でもない人の営みにふれ

まやかしの言葉の羅列


麻痺していく感覚

歯ぎしりする事も無く

羊のように草を食んでいる

幽かに通り過ぎる風

秋の花のにおいが残る







芦野往人

平成二十七年九月二十一日
  1. 2015/09/21(月) 19:10:56|
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幻想

幻想










夜は更けて明日へと続く

此のひとときに情炎のタンゴ

あなたが歌う命の花は

あなたが踊る花の色は

想いたぎらせる灼熱の坩堝

何もかも融かして時間さえも

逃れられない命のどよめき

燃え尽きるを恐れてはいない

一度きりの命であればこそ








ashinoyukito

平成二十七年九月二十日







  1. 2015/09/20(日) 01:42:20|
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秋刀魚が主役

秋刀魚が主役









同窓会の通知は彼女の受け持ち

半ば押し付けでも笑顔で受ける


久しぶりで二人で飲むことに決定

夜の繁華街の呑み屋

生とウーロン杯で無事を乾杯

岩ガキをつるり

焼き蛤あつつ

かま焼きを隅までほじる


さんまの頭と骨を皿に並べる

骨のサンマが泳ぎだす様だ

もう食べられないし呑めない

ほろ酔い機嫌


おねえさんお勘定~!。






芦野往人

平成二十七年九月十五日
  1. 2015/09/19(土) 01:27:48|
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父の柿

父の柿









穏やかな柿色が覗く

みどり葉の窓を開けて

青空を眺めている

数えれば十二個

数百の中から選ばれしもの


父が植えた大きな柿の木は

数えきれない程の実を付けた

この季節になると父を思い出す


病の父が呟いている

「柿の実が綺麗だなあ」

後ろ姿が泣いていた


今の柿の木は植えて四年

幹も枝も少年のようにか細い

そんな小枝に大きな実を付けて

父を連れてきてくれる

私の大事な一本の柿の木である






芦野往人

平成二十七年九月十八日
  1. 2015/09/18(金) 01:19:26|
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一過

一過









これが君の言う空

雲が薄く向こうが見える

まだ治まらぬ荒れた記憶

冗談で済ませる訳にはいかない

コスモスで季節をゆらしても

今は認める事が出来ない

明るすぎて嘯く空を





芦野往人

平成二十七年九月十三日
  1. 2015/09/13(日) 01:28:01|
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楚々と咲く

楚々と咲く










絢爛豪華な華よりも

楚々と咲いて心に沁みる

いつも傍に寄り添うて

思いやり豊かに咲きに来る

名前も知らぬ小さな白い花

抱けば微かにかおる花

離れていても匂い来る

この身が朽ちれば彼の地まで

愛してやまない花なれば





芦野往人

平成二十七年九月十一日
  1. 2015/09/11(金) 20:59:24|
  2. | コメント:0

災禍より生還

災禍より生還









深い闇を作り

深い闇をより深くして

突き抜けてくるもの

大地に覆いかぶさり

実りの穂に朽ちよと

大地を絶望の淵におとす


激流にかこまれて尚

ロータの風圧に耐え

救助あれば一意の望み

引き寄せる命の全て

絶望の淵には呑まれない

災禍より生還する意志







今回の台風、50年に一度という大雨、洪水土砂崩れなど、
大きく被災された方々にお見舞い申し上げます。
予報によれば、
明日は東北地方に大雨。
被害の無いことをお祈りいたします。

芦野往人

平成二十七年九月十日
  1. 2015/09/10(木) 20:50:20|
  2. | コメント:0

銀の薔薇

銀の薔薇









夏の残り花か

黄色い薔薇が咲いた

暑い夏に咲けなかったのか

九月の雨に頭を垂れている

手折るのはいかにも哀れ


雨上がりの夜

月のひかりが薔薇を滑り

花びらを銀箔に変えて

みずうみの静寂に零れる

幾重もの波紋を分けて

銀の衣を濡らす妖精

月のひかりに戯れる一夜







芦野往人

平成二十七年九月七日
  1. 2015/09/08(火) 00:35:52|
  2. | コメント:0

少し秋

少し秋









君は夕べの内にこの街に来て

寝苦しい夜を巻き上げる

明け方までに空を拡げる

君が好きな故郷の空を


君は秘かにこの街に来て

秋の風を走らせる

自転車の僕の汗を拭く

川面の雲を泳がせる


君は夕焼けつれて街を去る

君が好きな故郷の秋に

拡げた空をそのままに

すこしの秋をそこここに



芦野往人

平成二十七年九月六日
  1. 2015/09/06(日) 11:17:18|
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雨の夜は

雨の夜は








飴色の古い床板のカフェ

いつもの窓際のテーブル

雨のブルースを聴きながら

珈琲の香りを嗅ぐ仕草


時を緩めて彩が滑る窓ガラス

消えたりついたり街の灯り

音のない世界を踊る万華鏡

頬杖ついて漏らすため息









芦野往人

平成二十七年九月三日
  1. 2015/09/05(土) 02:13:43|
  2. | コメント:0

明日花

明日花









昨夜の露に溶けもせず

明日に咲こうとする花

希だけを匂いに変えて

いつも無言で寄り添う

さり気なく零れる花のいろ

去りゆく人の影おくり

来る人の足音に耳を澄ます

過ぎた日の花を愛しんでも

明日に咲く花に勝るもの無し

明日に咲きに来る花

香りも色も姿も

音も無くこころに和む

悠久の時を咲けばよい








芦野往人

平成二十七年九月四日
  1. 2015/09/04(金) 08:42:52|
  2. | コメント:0

詩について

詩について











私の詩を愛してくれた人がいた

さり気ない言葉を紡ぎ

難解な心象詩を解き明かす人

感じたものを感じてくれた人

駄作にはあきれ言葉無く

佳作は手放しでほめる

私の詩を読んでくれた人

詩作する価値はあるという







芦野往人

平成二十七年九月三日
  1. 2015/09/03(木) 02:56:07|
  2. | コメント:6
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