鏡に映して

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

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星座物語

星座物語









居直る事の出来ない不器用なこころ

時がさらさらと砂におちてゆく

地球の反対まで滲みこんで

天におちてゆく時の名残

ささやかな光となり留め置かれて

あなたの星座とならん

いつの日か語る時がくるまで




芦野往人

平成二十七年六月二十九日
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  1. 2015/06/29(月) 21:31:06|
  2. | コメント:0

雑踏空間

雑踏空間









語らいのひとときは過ぎ

新宿の街をふらり歩いてみる

刺激的な色彩だけが脳に響く

虚しくも哀しい雑踏空間

落とし零されるそれぞれの事情

過ぎ去った日々が刻まれて

若い日のふたり とめられる

消えそうで消えない残像

古いフランス映画を見るような

時を戻す音のない雑踏をひとり






芦野往人

平成二十七年六月二十八日
  1. 2015/06/28(日) 23:41:08|
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若い仙人

若い仙人










山が好きでお酒が好き

歳は私の約半分

正義感が強く頑固性

理論家で人情家

愛すべき好人別

酔えば不器用に歩を運ぶ

白髭を点ければ都会の仙人

仙人と酌む酒はいつもうまい


久しぶりの宴は新宿

夕方5時から八時まで

料理と飲み放題で四〇〇〇円

さて、現代の仙人と会話をしよう

朴訥な話し方はぼくを酔わせる

たったひとりだけ我が師匠





芦野往人

平成二十七年六月二十七日
  1. 2015/06/27(土) 04:36:52|
  2. | コメント:0

香り

香り









訪れるひとの気配して

零れくる花の香りひとつまみ

眠れぬ夜に言葉に乗せて放つ

想いこころに留めると今こそ

薔薇の棘に架けて知らしめる

穏やかであれと祈る

こころのあるところ此処に





芦野往人

平成二十七年六月二十六日
  1. 2015/06/26(金) 01:03:55|
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こころに栓をする

情が零れて消えないように

夕焼けに溶けて惑わないように

こころに栓をする

想いが逃げて行かないように

傷つくことに怯えて

壊れることを恐れて

少しばかりの誇りのために





芦野往人

平成二十七年六月二十五日
  1. 2015/06/25(木) 10:22:33|
  2. | コメント:0

雨の花

雨の花









突き刺さすように雨がふる

静寂を引き裂く音とひかり

怒りにも似た歓喜あふれくる

その身に受けて咲く雨の花

しなやかに色をながし

静寂を繕って咲く雨の花

優しくなれる夜半の雨も





芦野往人

平成二十七年六月二十四日
  1. 2015/06/24(水) 04:18:12|
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Four Seasons ~ Vivaldi

Four Seasons ~ Vivaldi









なぜあなたは隣にいないのか

なぜあなたは隣にいないのか

灯りを消してこの曲を聴いている

辛い事があるわけではない

哀しい事があるわけではない

悦びに酔いしれているわけではない

ただ泣けて仕方がないのだ

何故こんなに涙が出るのだ

なぜあなたは隣にいないのか

小鳥のように振るえている私を

暗闇に心つかまれて

一面のひかりに打ちのめされて

訳も無く泣けてくる私の

なぜあなたは隣にいないのか

あの短い夜のように此処にいて

無言のまま心に触れてほしい

あなたが此処にいない不思議



ashinoyukito

平成二十七年六月二十二日 夏至
  1. 2015/06/22(月) 20:53:27|
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詩集は今

詩集は今









消えてしまった 此処からあなたは

告げることもなく消えてしまった


あなたの詩が好きなの

以前からずーっと

詩集を注文します

届きました

大切にしますと言いおいて


突然あなたは消えてしまった

辛い私生活の影を残して

あなたは消えてしまった

消える事を知っていたら

詩集を贈ってあげればと悔やまれる


あの詩集はあなたの元にあるだろうか

心に残る詩はあっただろうか

確かめる術は此処に無い

せめて健やかであれと祈るだけ





ashinoyukito


平成二十七年六月十九日
  1. 2015/06/20(土) 20:34:21|
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薔薇の苑

薔薇の苑









愚かにも咲かせようとする

埋もれようとする薔薇の花

新しい花壇に植土をいれて

薔薇の記憶を植え付ける

ひとつしか咲けない小さな庭に

朱い薔薇をひとつ

白い薔薇をひとつ

わたしの最後の薔薇の苑として





芦野往人

平成二十七年六月十九日
  1. 2015/06/19(金) 20:24:30|
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花菖蒲の時

花菖蒲の時









徒に時が過ぎる

あの日から壊れたままの時計

不規則に時を刻んでいる


徒に時は過ぎる

花菖蒲楚々と咲ききたる

有限の時を飾りくる





芦野往人

平成二十七年六月十八日
  1. 2015/06/18(木) 21:36:14|
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ひたすら

ひたすら








雲を梳くひかり

雨を抜けてくるひかり

花を滑るひかり

ひたすら優しさだけを求め

ひとかけらの欲も無く

ひたすら優しくあれ

たとえば此のひかりの様な





芦野往人

平成二十七年六月十六日
  1. 2015/06/16(火) 17:56:20|
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紫陽花路

紫陽花路









紫陽花色の雨となる

山電車の停車場の

蛇の目の傘に花模様

来た路をなぞる眼差しに

映るは何処の紫陽花路

辿りつけはしなくとも

想いを繋げて消える雨








芦野往人

平成二十七年六月十五日
  1. 2015/06/15(月) 01:31:10|
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散華

散華









つちくれに咲き

つちくれに墜ちる

黒地の衣の裾飾り

水面を行くのは赤い舟

雨を乗せては流れゆく

行き着く所を問いもいせず

ゆるりあなたを夢にして





芦野往人

平成二十七年六月十一日
  1. 2015/06/13(土) 18:42:09|
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ごろた石

ごろた石









ごろた石を敷き詰めて

薔薇の香りを閉じ込める

此処に咲いた薔薇の記憶

迷い人の墓碑として

単独峰を示すケルン

ごろた石を染めくゆる香り



芦野往人
平成二十七年六月十三日
  1. 2015/06/13(土) 05:44:44|
  2. | コメント:0

赤い薔薇

赤い薔薇










ビロードで作ったくちびる

風がなぞれば目を閉じる

黒味を帯びた真っ赤な薔薇

梅雨の合間の蒼空に

はりついた一輪の思い





芦野往人
平成二十七年六月十一日
  1. 2015/06/11(木) 11:15:03|
  2. | コメント:0

闇烏

闇烏









静寂を曳いて烏が行く

寝付かれないまま巣をはなれ

自分を捜して飛んでいる

カアともギャアとないても

闇にまぎれて見つからない

哀しいと哭いても気が付かない

寂しいと哭いてもこたえない

闇がまたひとつ深くなる




芦野往人

平成二十七年六月九日
  1. 2015/06/09(火) 17:44:27|
  2. | コメント:0

別れ

別れ










送られる人も

見送るこころも

別れの時の避けられない想い

二度とない出会いと別れなら

乗り越えてみせると嘯く

握る拳に血をしたたらせて

雨音さえも染め抜いた

たった一度の恋と知らされて

いま懐かしくも哀しく

見送るのは嫌と言う君の文






芦野往人

平成二十七年六月七日
  1. 2015/06/08(月) 21:29:53|
  2. | コメント:0

夜の街

夜の街









夜の街をあるく

昼の街が反転した夜の街

私を離れた影が歩いている

トンネルの中にまで伸びて

闇に溶けて行く私の影

漆黒の翼に抱かれて

どこか遠くに行けそうで







芦野往人

平成二十七年六月七日
  1. 2015/06/07(日) 15:58:40|
  2. | コメント:2

ひかりあと

ひかりあと










あなたこそわたしの故郷

時が別々に刻印されても

距離が孤独を宣告しても

暗黒星雲の僅かな隙間から

一角獣の曳く馬車で乗り出す

星の間を一瞬で駆け抜けて

帯をとくすい星のように

夜の天空を堕ちていく



あなたこそわたしの故郷

消える事のないひかりあと






芦野往人

平成二十七年六月三日
  1. 2015/06/03(水) 17:00:54|
  2. | コメント:0

故郷

故郷









こころに故郷抱く夜

寝付かれないまま過ごす夜

東京うまれの寄る所

子どもの頃の焼け跡の

仲間とすごした過去の街

あれが人の言う故郷か

探しあぐんで時を行く

故郷語るひとの羨まし

分けてくれませんか

あなたの故郷を少しだけ




芦野往人

平成二十七年六月二日
  1. 2015/06/02(火) 20:30:23|
  2. | コメント:0

夜の街

夜の街









夜の街をあるく

昼の街が反転した夜の街

私を離れた影が歩いている

トンネルの中にまで伸びて

闇に溶けて行く私の影

漆黒の翼に抱かれて

昼の匂いの残らない所へ





芦野往人

平成二十七年六月朔日
  1. 2015/06/01(月) 02:22:28|
  2. | コメント:0
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