鏡に映して

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

さようなら五月

さようなら五月










さようなら五月の風よ

少女の髪に触れながら

お前は過ぎていく

白い日記のページに

書かれることのない一日

時は静かに零れていく


さようなら五月の風よ

六月に続く蒼穹はあおいか


雲は形を変えていくか

人の心の移ろいは危うく

季節ごとの化粧して嗤う


さようなら五月の風よ

何もかも受け入れるから

穏やかな六月を連れてこい

穏やかな六月を届けに来い





芦野往人

平成二十七年五月三十一日
スポンサーサイト
  1. 2015/05/31(日) 19:53:03|
  2. | コメント:0

明日に

明日に









生まれ変われるか

昨日をひきずらないと決める

良い事だけを明日の糧として

若鳥のように羽ばたいてみる

若い頃のように歩いてみる

遠くへは無理であっても

天高くは無理であっても

自分の歩数を少し伸ばして

自分の背丈より少し高く

其れで良い 欲張りはしない

五月の蒼空と雲があればいい

少しだけでも生まれ変われたら

本当の自分が解ると言うもの









芦野往人

平成二十七年五月二十九日
  1. 2015/05/29(金) 22:42:32|
  2. | コメント:0

うす雲に

うす雲に










うす雲を敷いた夜空

貼り付けた月がはがれそうだ

湿った天にため息をもらす

とうに去った人に涙する

うす雲に恨み言並べて

ぼうとしている月のひかり



芦野往人

平成二十七年五月二十九日
  1. 2015/05/29(金) 22:23:40|
  2. | コメント:0

虚像

虚像









時は休むことなく過ぎていく

水泡のように来ては消える

わたしを置き去りにして今が過去に

明日を過去で埋める事は出来ない

ただの未練に相違なく

変えられない過去に今を流し続けて

砂上に虚像を刻んでいる




芦野往人

平成二十七年五月二十四日
  1. 2015/05/28(木) 00:26:30|
  2. | コメント:0

哀薔薇(あいそうび)

哀薔薇(あいそうび)










問うてみても薔薇は朽ちるばかり

初恋の人の香しさに酔いしれて

いつまでも咲くを願っていた

無理な願いは通る筈も無く

幾多の雨風に痛んだ薔薇の花

あでやかな色は失せて哀れ色

想い断ち切る鋏の音して

人恋しさに張り裂ける心





芦野往人

平成二十七年五月二十五日
  1. 2015/05/26(火) 18:20:14|
  2. | コメント:0

遠来の客

遠来の客










悦びは遠来の客

気を使わない旧友

お互いのその後を語る

美術館のガラスに欅の若葉

初夏の風がすり抜けて

テラスに憩う人の会話が見える

水彩画のようなひととき


ルーブル展にて

芦野往人

平成二十七年五月二十五日
  1. 2015/05/25(月) 21:39:32|
  2. | コメント:0

想い薔薇

想い薔薇









雨薔薇は悲しんでいるのか

深く頭を垂れて何を想ってか

耐えてきた心がなえて

大きな涙をこぼしている

優雅な賑わいの時は去り

夕べの闇を裂く雷鳴と稲光

薔薇を送るに相応しい夜

そして今朝の穏やかな光に




芦野往人

平成二十七年五月二十四日
  1. 2015/05/24(日) 04:59:24|
  2. | コメント:0

万年筆

万年筆









抽斗の中から幽かな声がする

仕舞ったまま忘れていた万年筆

まだ心が豊かなあの頃

インクの出るに任せて

想いを告げた万年筆

あなたの名前を何度も書いたのは

まぶたをシアンで染めたあの頃






芦野往人

平成二十七年五月十九日
  1. 2015/05/22(金) 21:00:52|
  2. | コメント:0

何者

何者









人は悪魔の写し

人は天使の写し

時に応じて使い分ける

悪魔の心を持ち

天使の心を持ち

天空を飛び回り

地の裂け目を飛び回る

咲いた花を愛しみ

朽ちる花を葬る

人と生れてこの方

愛憎拮抗して同棲する

執着と業の深さに迷う

わたしは何者だと問い詰める









芦野往人

平成二十七年五月十九日
  1. 2015/05/21(木) 10:39:12|
  2. | コメント:0

柿の花

柿の花









誇らしげに

慎ましく時節来て

柿の新葉が蒼空を揺らす

梢の先まで緑のふじつぼ

柿の子が目を覚ます

白いちいさな花の温もり

時を超える命の確実な営み

誇らしく慎ましくあれ




芦野往人

平成二十七年五月十五日
  1. 2015/05/19(火) 09:20:08|
  2. | コメント:0

ロンサール

ロンサール









訪れるひとも無く

薔薇の吐息を聴く

苦しげに昨夜の雨を吐く

フランスの詩人ロンサール

無言の夜の深まりに

色をこぼして

言葉を染めている




芦野往人

平成二十七年五月十四日
  1. 2015/05/15(金) 01:20:08|
  2. | コメント:0

次の夜

次の夜









次の夜もその次の夜も

次の朝もその次の朝も

ただただ愛しくて

お前のすべてを剥ぎ取って

こころの奥まで抱きしめる

次の次の次の夜

鴉の声が透き通る夜

お前の心を波に浮かべて

月のひかりに溶かしてみる

溶けて消える事も無く

降り積もるマリーンスノー

次の夜もその次の夜も

カラスの哭く声が突き刺さる








芦野往人

平成二十七年五月十二日
  1. 2015/05/13(水) 21:45:28|
  2. | コメント:0

花の記憶

花の記憶









闇に浮かびくる白薔薇

香りを手繰る藍の濃淡

あと少しの勇気もなく

小さな花ほどの覚悟も無く

今もこうして佇んでいる

闇は灰色を更に薄める

わたしは白薔薇を唇に




芦野往人

平成二十七年十二日
  1. 2015/05/12(火) 21:58:08|
  2. | コメント:0

五月薔薇

五月薔薇









土の奥までひかりが滲みる

五月の風が訪れて幾重にも

咲くときを告げていく

薔薇の花ひらき満面の笑顔

幽かに匂うひととき

さあっと来て流れていく

あなたの心の在るところへ





阜可 忠

平成二十七年五月十日
  1. 2015/05/11(月) 02:39:13|
  2. | コメント:0

追桜の旅 (四月二十八日の感)

追桜の旅 











東北の地に桜を追う旅

弘前城に僅かな花を残して

あなたは海峡を渡って行った


春がいきなり夏となり

さくら樹の下に人は迷う

花足が速過ぎた今年の春

津軽手踊りに花吹雪を見る






芦野往人

平成二十七年五月八日
  1. 2015/05/08(金) 16:20:57|
  2. | コメント:0

岩木山は

岩木山は










花かすみの向こう

岩木山は仏の化身

心を鎮め手を合わせ

大きなふところに抱かれる

ひととき煩悩を離れ

自分の有りようさえ忘れ

花かすみの向こうに入る

問う旅の雲の行方




芦野往人

平成二十七年五月四日
  1. 2015/05/06(水) 20:18:23|
  2. | コメント:0

岩手山を望む

岩手山を望む










まだ覚めやらぬねむり

雪を抱き蒼穹が滑る

厳様岩山にありてか

軟になった心を叩く

弱みにはまり貶める日々

何の理屈が通ろうか

岩肌の冷たさを想えば

愚かすぎる自分の今




芦野往人

平成二十七年五月四日
  1. 2015/05/05(火) 14:56:00|
  2. | コメント:0

津軽行

津軽行









鍛え抜かれた節回し

胸を突きまくる撥の音

心地よく響く小太鼓

地酒が胃の腑に沁みていく



眼を閉じて太宰の入水を想う

この地の桜のように繊細に

太棹の音に静かに嗤う

煙草をしろい指にはさんで

煙を追うでもなく

あなたは物言わぬまま

わたしに消える時を教える



ashinoyukito

平成二十七年五月四日
  1. 2015/05/04(月) 05:30:31|
  2. | コメント:0

武家屋敷

武家屋敷









其処此処に時が休む

黒塗りの板塀の息づかい

此の家の主が徐に口を開く

招き入れられ畳に座ると

忘れかけていた時間に包まれる

質素な支配階級の保存屋敷

農家や町人の生活は何処に

この風景に埋もれているに違いない

青い空に子供の声が響いているところ




芦野往人

平成二十七年五月三日
  1. 2015/05/03(日) 07:12:08|
  2. | コメント:0

奥入瀬渓流

奥入瀬渓流










渓流沿いの木道を歩く人

帽子も衣服も若葉色に

昔のあなたを重ねれば

一度だけの長旅の始まり

あのときは紅葉ふた葉の秋

記憶の中を流れている

ある時は静寂 ある時は心の乱れ

あふれ出る想い刻んで流れている





ashinoyukito

平成二十七年五月二日
  1. 2015/05/02(土) 07:48:31|
  2. | コメント:0
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。