鏡に映して

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

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はな色

はな色









回りながら墜ちてくる

微妙にゆれながら

ここは安らぎの風

小さな思いやりに包まれて

はな色は今咲いたばかり

過ぎる時間をひきとめて

微笑が蒼空に透けてくる





芦野往人

平成二十七年三月三十日
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  1. 2015/03/30(月) 09:35:55|
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消影

消影









人はいつか記憶の中の影を消して

めくるめく恋も無かったことにする

生きていく知恵であれば仕方ない

解っていながら悔やんでいる

ひとのこころの移ろいを

知らなかった若い頃の思い込み

絶対なんて誓える筈も無く

早く過ぎて仕舞えと時を消し去る





芦野往人

平成二十七年三月二十八日
  1. 2015/03/29(日) 01:43:13|
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脈動

脈動









最後の白鳥が飛び立つと

純粋さが消えて行ったようだ

山里に静寂が戻る頃

ぽっかりと穴が開いて寒すぎる

常念岳は雪に抱かれているだろうか

わさび田に透明な音が流れている

お前の胸に脈打つ春が聞える






芦野往人

平成二十七年三月二十六日
  1. 2015/03/28(土) 11:44:44|
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焦乱

焦乱









焦がれて乱れるこころ花

過ぎた日々を古木の影に

刻んだ言葉の裏までも

連れて魅せるさくら花

宵の宴を待つ人の群れ

喧騒わすれて尋ねて歩く

あの日の夜のこころ花

想いを焦がして乱れ咲く





ashinoyukito


平成二十七年三月二十六日
  1. 2015/03/26(木) 21:46:58|
  2. | コメント:0











蒼空に伸ばす花あれば

地を這って咲く花もある

咲きどころを知り

散り時を知り

人の世に迎合せず

自分を越えず

幽かな風を感じて今





阜可 忠

平成二七年三月二十六日
  1. 2015/03/26(木) 01:51:23|
  2. | コメント:0

春の夢

春の夢









千鳥ヶ淵にボートが浮かんでいる

ゆらりゆらり寝息が洩れる

水面にとろんとした春の夢

想い断ち切る花の散り模様

何をそんなにいそいで君は帰る

時の隙間に少しだけ夢を重ね

彩を乗せて漂う花びらの小舟





芦野往人

平成二十七年三月二十二日
  1. 2015/03/23(月) 07:01:19|
  2. | コメント:0

陽春

陽春









やわらかに春のひかり注ぐ

ばらの赤い芽に告げるもの

穏やかに時を滑りくるもの

耐えてきた蒼穹を下に

新葉は手を伸ばしている

温かきは陽だまりに集い

名も知らぬ花のもと

手招きされて君の指間に

墜ちる春のひかりを知る



芦野往人

平成二十七年三月二十二日
  1. 2015/03/22(日) 09:53:07|
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春告

春告










海風はすっかり春の装いか

ため息を睫毛に置いて

瞬きするたびにほろり

春を零しながら歩いている

ビルの間の足音は君か

春の気配だけ告げくる

遠い海に思い巡らして

二度寝する夢の続き



ashinoyukito


平成二七年三月二十一日
  1. 2015/03/21(土) 21:16:58|
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うらぶれて

うらぶれて









永遠の花うらぶれもせず

咲いたまま色褪せず


数万の雨滴に色を染め

寂として今宵も時を過ごす

悶々として朽ちるを忘れ

見た事のない明日に惑う

手繰り寄せる時の哀れ

うらぶれて瞳に雨を点す



ashinoyukito


平成二十七年三月十九日
  1. 2015/03/19(木) 17:49:26|
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福寿草

福寿草









雪の隙間に魅せる花の色

春まだ浅い信濃路に

恋する人の黄の花は

ひとみも染める待ち人の

名前を呼んだ優し花

雪解け水に想いを乗せる

流れる音よもっとはやく

あなたを連れて春よ来い




ASHINOYUKITO

平成二十七年三月十四日
  1. 2015/03/14(土) 20:46:16|
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ほつれ繭

ほつれ繭









朝のひかりを乗せて

春になりきれない風の冷たさ

川面をきらめかせて誘い来る

昨日の雲は過ぎた時に紛れて

見渡す限り遥か彼方

ほつれ繭の記憶のみ

青空に流れる糸ひとすじ

ひかり絡めて割り箸に巻き取る





asjhinoyukio

平成二十七年三月十四日
  1. 2015/03/14(土) 08:06:27|
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昔恋歌

昔恋歌








片手を軽く上げて

やあ久しぶりだな

互いの元気を確かめる

あれからどうしている

記憶の底を探っている

幸せかなどとは尋ねない

酒の飲み方で解るもの

色々あって今夜の酒場

別れた人の名をいうな

あの綺麗な人というな

五十年前を懐かしむ

ふら付きながら歌おうか

むかし流行った恋歌を






ashinoyukito

平成二十七年三月十三日
  1. 2015/03/13(金) 18:28:51|
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三・十一の跡

三・十一の跡










四年の歳月に何を埋める

焼き付いたままの網膜

こびり付いて剥がれない

燃える海にのた打ち回るドラゴン

天と地が反応する矛盾

言葉とは裏腹に進まない復興

甘言を弄しきれない放射能

爪毒は三十万年先を膿ませる





芦野往人

平成二十七年三月十二日
  1. 2015/03/12(木) 09:55:59|
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わたしの詩人

わたしの詩人









あつく詩を語るあなたに惹かれて
くゆらす煙草の煙に抱かれていた
和音のような心地よい言葉
あなたのシャンソンを聴く想い

あなたは煙を天井に吹きながら
ポケットから紙を取り出して
無造作に皴を伸ばして詩を書いた
若かった私を書き留めてくれた

若かったあの頃 眩しい言葉
詩を諳んじるあなたをみつめる
わたしの髪にも指先にまで
あなたの詩がしみていくひととき

いまでは詩の欠片しか残っていない
しょうがないね 昔の話だから
遠い煙の向こうであなたは笑うけど
断言します 紛れない私の詩人だと





フィクションであることを申し添えます。

妄言者 芦野往人

平成二十七年三月九日
  1. 2015/03/09(月) 20:15:25|
  2. | コメント:2

駿河湾の雨

駿河湾の雨










駿河湾に雨が降る

糸曳く小舟の行く先は

あの岬の小さな漁港

幽かに見える松越しに

手を振るのは見送る人か

それとも迎えに来る人か

傘が哭くような雨が降る

佇む影はどなたの故か




芦野往人

平成二十七年三月八日
  1. 2015/03/08(日) 19:01:35|
  2. | コメント:2

目覚め

目覚め










風に任せる花の旅

何処の地に墜ちて

誰と巡りあうのか

無に近いこころで

自分の花を咲かそうとする

芽吹く時は此処に来たり

目覚めの声がするあちらこちら






ashinoyukito


平成二十七年三月八日
  1. 2015/03/08(日) 06:31:13|
  2. | コメント:0

最後の酒

最後の酒










さいわい月も輝き

別れの酒宴に花を添える

お前が故郷を語る時

ふと見せる眼差しに過ぎる雲

ひとの倍も寂しがり屋のくせに

気丈に振舞っている

笑いながら指で有難うと書いて

そっと涙を置いて行く

別れの酒宴の最後に

月に墜ちる一枚の花びら






芦野往人

平成二十七年三月七日









  1. 2015/03/07(土) 08:43:29|
  2. | コメント:0

本望

本望









一瞬みせた愛の横顔を

子どものように信じた

夕焼け空の雲の行方

心温めてどこが悪い

一瞬魅せた眼差しを

信じてどこが悪い

愚かと言われようと

夢を信じてどこが悪い

このまま朽ちる それも本望




芦野往人

平成二十七年三月六日


  1. 2015/03/06(金) 20:18:27|
  2. | コメント:0

砂の記憶

砂の記憶









墜ちてゆく砂の流れ音

虚ろな胸を埋めていく

砂らりさらり 砂らさあさり

無常な夢がこぼれゆく

哭くだけ哭けたら此処に来い

いつかの夢を見させよう

砂の記憶を掘れば ほれ

崩れてまた埋もれる屍を





芦野往人

平成二十七年三月五日
  1. 2015/03/05(木) 20:12:17|
  2. | コメント:0











一粒を海に

一滴を天に

藍の深い闇を流し置いて

小さな灯りを点けて回る

輝きを身に纏う独り星

天にひかり充ちて

星座物語がやがてはじまる




ashinoyukito

平成二十七年三月二日
  1. 2015/03/02(月) 18:09:48|
  2. | コメント:2
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