鏡に映して

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

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藍一粒

藍一粒









海に落とす藍一粒

藍は藍として

ひたすら堕ちてゆく

身体に沁みてくる静寂

純であればこその深みに

降り積もる藍の海雪



芦野往人

平成二十七年二月二十八日
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  1. 2015/02/28(土) 00:46:38|
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小さな部屋

小さな部屋










春の来る前に

小さな部屋の模様替え

壁に添わせて本箱二つ

パソコンを隅に押しやって

空いた所にイーゼルを並べよう

春が来たら薔薇を活けて

油彩でカンバスに描いてみよう

忘れていた色を混ぜて

忘れていた言葉想いだして

好きな楽曲をさりげなく

小さな部屋に春を拡げよう

春が来る前に模様替え



芦野往人

平成二十七年二月二十五日
  1. 2015/02/25(水) 00:15:57|
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ダンス

ダンス









踊ろうか これが最後のダンス

何をおどろうか なんでもいいわ

ワルツにしよう 芙蓉のように揺れながら

添えた指がやわらかい

肩の手が微かに暖かい

胸を反らしす透き通るはだ

産毛がきらりひかる

最後のワルツがながれている

笑おうとすれば涙が墜ちる

大好きだよ これからもずーっと

目をくちゃくちゃにした君を見つめる


今は踊ろう

君は何も言わなくていい

カメオの横顔が瞼を閉じている






芦野往人

平成二十七年二月二十四日
  1. 2015/02/24(火) 02:49:44|
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過ぎた季節の数だけ花がある

やって来る季節だけ花がある

幾何千の花の姿あれば

蝶の群れが色を競って染める

蒼空を行く雲は形を変えて

あしたの蒼空に流れていく

楽しむべきは人の世の彩なれと






芦野往人

平成二十七年二月二十三日
  1. 2015/02/23(月) 10:52:06|
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朝の喫茶店

朝の喫茶店









昔の賑わいの匂う商店街

冬の風が通り抜けていく

私は喫茶店のドアを引く

懐かしい珈琲の香り

鼻から朝がはいってくる

目覚めていく私だけの朝

バターの融ける香り

息をする細やかなひととき






芦野往人

平成二十七年二月二十二日
  1. 2015/02/22(日) 05:25:33|
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こころゆくまで

こころゆくまで









逢いたい 此の眼が見えるうちに

形や色や憎めない癖や所作を

こころゆくまで


逢いたい 此の鼻が利くうちに

髪や頬や頸に付けた匂いを

こころゆくまで


逢いたい 此の耳が聞こえるうちに

歌うような転がり零れる声を

こころゆくまで


逢いたい 感覚があるうちに

胸の温もりや冷たい指先を

こころゆくまで


歩きたい 体が動けるうちに

身体を寄せて君のいる街を

こころゆくまで






芦野往人

平成二十七年二月二十一日
  1. 2015/02/21(土) 22:10:35|
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心巡り

心巡り









早春のまどろみは

たった一つの楽しみ

朦朧として雲を彷徨い

夢を食み緩やかに目覚める

窓をあけて色染める

巡り巡りあなたの心に

此処にいると夢を落して




芦野往人

平成二十七年二月二十日
  1. 2015/02/20(金) 11:01:28|
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帆船

帆船










帆一杯に月光を孕んで

帆船が外海にのりだす

海を切り裂いて果てに

月光に導かれて蒼空に漕ぎ出す

小惑星に舫い綱を繋いで

未知の航海を始める今から





芦野往人

平成二十七年二月十八日
  1. 2015/02/18(水) 21:26:28|
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名ばかりの

名ばかりの









思いがけない寒さに

こころを丸めて抱いた

名ばかりの春に甘えて

上着を脱ぎ薄いシャツに着替えた

少し暖かい日があっただけで

春を纏った気になっていた

立ち止まれば風がひと吹き









ashinoyukito

平成二十七年二月十七日
  1. 2015/02/17(火) 22:18:00|
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いのち

いのち









生きていてくれるだけで良い

こんなちっぽけな命で良いのか

生きているだけで価値がある

足枷をはずして

こころの枷を外して

蝶のように浮いてみる



ashinoyukito

平成二十七年二月十七日
  1. 2015/02/17(火) 11:15:13|
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私の時よ

私の時よ









忙しなく過ぎていく私の時よ

価値ある時はほんの一瞬

徒に時を浪費して意味も無く

固まった人生を置いて行くとしても

悔やむことは無い 慟哭する事は無い

自分の演出で演じきった自分

一篇の詩を刻めたらそれで良い

季節を捉えることが出来たのだから




芦野往人

平成二十七年二月十六日
  1. 2015/02/16(月) 17:36:55|
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浅草

浅草









むかしの悪童が揃う飲み会

バスを乗り継いで早めに浅草

仲見世は外国人で埋まっている

人ごみを器用に抜けて

立ち上る線香のけむり

頭からあてて良くなるように祈る

賽銭に家族の健康を託す

うっすらと日が暮れかかって

屋台の呑み屋やら出店やら

裸電球が眩しく揺れている

待ち合わせは東武線改札口前

ベンチに座ると疲れが出てきた

三〇分ばかりうとうと

友人に起こされて浅草の街へ

さて、先ずは生ビールで

後はわいわいがやがや




芦野往人

平成二十七年二月十五日
  1. 2015/02/16(月) 00:11:18|
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春の挨拶

春の挨拶








ホームセンターの薔薇の苗木

剪定された腕を太陽に向けている

誇らしげに四季咲き大輪だと言う


ホームセンターのお花売り場

控えめに咲いている小さな花

薄藤色の笑顔で蜜蜂とあいさつ

こんにちは暖かくなったわね

少しだけど蜜をどうぞ

春を抱いて蜜蜂も笑顔




ashinoyukito

平成二十七年二月15日
  1. 2015/02/15(日) 21:02:41|
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逝って二年

逝って二年










貴女が逝って二年が経とうとしている

遅々として進まない時が胸を掻きむしる

若い娘であり若い妻であり

若い母親であった貴女

今年の四月で二年生になる女の子は母を失い

髪が抜けたままで生えてこない

母親のいない哀しさに髪が抜けたままだ

この子の幸せを貴女は見守っているだろう

あなたの死を受け入れられないこの子

何も言わずに抱きしめに下りて来い

いつもそばにいると告げに来い


貴女が逝って二年が経とうとしている

時よ速く過ぎよ 十年の歳月よ

明日の目覚めまでにやってこい





友人の 今は亡き娘さんの為に

芦野往人

平成二十七年二月十三日
  1. 2015/02/13(金) 21:42:58|
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つらら

つらら











問えば愛と応える人がいた

だから命を賭けられると言った

濁りの無い瞳がきらりと光る

穏やかな眼差しが穂先の様だ

詩とは何か

愛とは何か

いまだそこにぶら下がったまま

つららの様に立ち尽くす






芦野往人

平成二十七年二月九日
  1. 2015/02/13(金) 07:19:06|
  2. | コメント:2

いちご

いちご









夕べ摘まれて街に来た

車に揺られ眠らずに

夜通し飲んだか車酔い

嘘を付けない赤い顔

お肌も荒れてニキビ顔


飲んだなんてとんでもない

あなたに逢える嬉しさに

赤くそめる雪の肌 


ニキビなんかじゃありません

ぷつぷつあなたと話すため

お口にいれれば解ります



芦野往人

平成二十七年二月九日
  1. 2015/02/12(木) 11:03:55|
  2. | コメント:0

黄色いヨット

黄色いヨット









君は白い波

陽の光を弾いている

あれは晩夏の波打ち際か

砂浜をとびたつゆりかもめの群れ

君のむなもとのヨットを誘っている

黄色いヨットのブローチが揺れている



芦野往人

平成二十七年二月十日
  1. 2015/02/11(水) 21:02:18|
  2. | コメント:0

酒酔い

酒酔い









酔えばお決まりの与太話

筋書きは頭に入っている

寂しがり屋は人恋しくしている

熱燗をちびりと流し込んで

如何にもうまそうな笑顔

昔の恋話を混ぜている

古いガラス戸から隙間風

老夫婦の小さなお店

背を丸め泥鰌を割く親父


北風が似合う今夜の下町森下

漫才のような掛け合い

親父 さん 熱燗二合!









芦野往人

平成二十七年二月十一日
  1. 2015/02/11(水) 07:38:08|
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幻想

幻想









雪の世界に迷い込む

何処までが現実なのか

何処までが幻想なのか

いや すべてが幻想なのだ

雪原に白い薔薇が誘う

雪の峰を越える白い蝶が招く

すべてが理屈に合っている

幻想は現実を掠めていく





芦野往人

平成二十七年二月九日
  1. 2015/02/10(火) 23:17:54|
  2. | コメント:0

大越桂詩集

大越桂詩集









ページから涙が零れる

透明な哀しみが真珠の様だ

言葉の端っこにつながれた希望

図書館の書棚の前に立ちすくみ

心地よい感動に動けなかった

さり気ない言葉の奥に潜むお人

哀しくも美しくあれと


芦野往人

平成二十七年二月十日
  1. 2015/02/10(火) 08:29:13|
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春の声

春の声









僅かな温もり陽だまりで

尖がり帽子のかくれんぼ

小さな子や やせた子や

おませな子やら膨らむ子

ぽっかり芽の出る声がする

僅かな温もり握りしめ

薔薇の新芽の背競べ





芦野往人

平成二十七年二月九日
  1. 2015/02/09(月) 21:06:16|
  2. | コメント:0

雪の峰

雪の峰










覆いかぶさる山岳を見たい

天から降りたばかりの雪の峰々

何も考えずただ眺めていたい

過ぎ去った日が据わっている山々

震えながら魅入られていたい

心を砕いて雪を降らそうか

峰々を映す川の流れに





芦野往人


平成二十七年二月九日
  1. 2015/02/09(月) 08:51:53|
  2. | コメント:0

哭いた

哭いた










傘の中で哭いた

翌日も傘の中で哭いた

哭いた

更に哭いて哭いた

哭くしかできない自分に哭いた

その翌日も哭いた

それから永い年月を哭いた

あのとき哭き死ななかった不思議

傘の中で哭いたその日も





芦野往人

平成二十七年二月八日
  1. 2015/02/08(日) 21:55:10|
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冬雨

冬雨









水を弾き虹を放つ水晶玉

一点の曇りなく磨いても

今は色褪せて放つ光は無い

失った言葉が耳に消える

雪の峰の清流の音も

自分の甘えに痛みがおちる

ブラームスが沁みてくる冬の雨




芦野往人

平成二十七年二月八日
  1. 2015/02/08(日) 17:50:26|
  2. | コメント:0











君と出逢えてよかった

たとえ一瞬であっても

決して戻れない時間に

君と出逢えてよかった


君と出逢えてよかった

わたしが小さな蝋燭であっても

君の足元を柔かく照らす

傷つきやすいだけ優しい思いやりに


君と出逢えてよかった

自分では覗けない自分を知る

窺い知れない人の泉の深さ

光りを頂いたのはわたし

まだ見ぬたくさんの出逢いに

芦野往人

平成二十七年二月七日
  1. 2015/02/07(土) 10:24:37|
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眠れないままに

眠れないままに









起きだして身にまとう寒気

眠れない夜はこざかしく

あれこれ考えを巡らす

取りとめないことが飛び回る

何一つ纏まらないまま

手をさすり漠然と過ぎた日を想う

地獄行きの愛憎の列車が走る

苦しくて泣きわめき軋む声

線路を外れても やみくもに走る

其れが青春だと言うなら

戻りたくないと踏ん張ってみよう

頑張ることは無い意志の赴くまま

今はこうして息をしている

大きなくしゃみに愕いている



ashinoyukito


平成二十七年二月六日
  1. 2015/02/06(金) 00:33:10|
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ココアを

ココアを









悴んだ指が温まる

ココアを部屋に漂わせて

緩やかに過ぎてゆくひと時

雨は降り続いている

こんな夜はストーブを背に

チェロを聴いている

背もたれに体を託し

ぼうとする意識の外に




芦野往人
平成二十七年二月五日
  1. 2015/02/05(木) 21:49:32|
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蒼空におとした藍の華

想いを薄めて流れゆく

海に出逢うところまで

舵を持たない舟が行く

藍の波に拾われて

シリウスに抱かれる夜の海

透明な静寂に天空にチェロの音色

夢幻の詩を藍の文字に染めていく





芦野往人

平成二十七年二月五日
  1. 2015/02/05(木) 10:30:12|
  2. | コメント:0

おいで

おいで










ルーブル展においで

東京においで さくらの頃に

藍色なみだを預けたまま

辛い思いをほうり投げて

ルーブル展においで

フランスには行けないけど

美術館のカフェのコーヒー

ひととき心を休めにおいで

東京においで さくらの頃に




芦野往人

平成二十七年二月四日



  1. 2015/02/04(水) 18:03:35|
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いのち星

いのち星









欲しいと言うならあなたの胸に

銀河の果てにきらりとひかる

いぶし銀のわたし星

語りつないだ星物語

あなたの胸に話しましょ

幽かな夢を繋いでひかる

あなたの胸のいのち星



芦野往人

平成二十七年二月三日
  1. 2015/02/03(火) 20:27:55|
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