鏡に映して

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

金色のハープ

金色のハープ










冬の空気はピンと張られて

指で弾くとハープの演奏が始まる

大きなハープに朝陽がそそぐと

ゆったりと何処までも流れていく音色

聞き惚れて雲は雨を零すのを忘れる

白い頬に薄紅を指する

朝が充ちてきて第2楽章が始まる




芦野往人

平成二十六年大晦日
スポンサーサイト
  1. 2014/12/31(水) 07:12:12|
  2. | コメント:0

大晦日にムード歌謡

大晦日にムード歌謡





大みそかに来い

旧友が自慢の蕎麦を打つと言う

繋ぎの山芋をすりに来い

旨い蕎麦を食わせるからと

問題はその日の夜のカラオケだ

だみ声の奴演歌が聞こえてくる

カラオケで〆るなら せめて大晦日

ダンスを踊れるムード歌謡がいいなあ




芦野往人

平成二十六年十二月三十日
  1. 2014/12/30(火) 21:54:42|
  2. | コメント:0

便り

便り









知人近況、年の瀬のたよりで




まだ立ち上がれないままでいます

お酒の量が増えました

働いて気を紛らわす毎日

娘の死より一年半が経ちました

まだママの死を受け入れられない

残された女の子の心情かなしく

ストレスで抜けたままの髪

はやく生えてほしいと書いてある

早く時が過ぎて欲しい

ただひたすらそう願う日々

末尾には 来る年が良い年であるよう

わたしの健康を気遣う言葉


女の子の心が痛すぎる

ただひたすら幸せを祈りおくる




ashinoyukito

平成二十六年十二月三十日



  1. 2014/12/30(火) 16:08:24|
  2. | コメント:0

柚子ひとつ

柚子ひとつ









雪の降る前に

身体が冷えすぎて

氷でつばさが重くならないうちに

南の空に渡っておいで

冬至のは過ぎたけれども

残しておいた柚子ひとつ

湯気の中に浮かべておくから

好きなだけ躰を浸して

真っ白な羽を一枚一枚あたためる

そこまで来た冬将軍 逃れて

逃れて

心の中を飛んでいるがいい






芦野往人

平成二十六年十二月三十日
  1. 2014/12/30(火) 13:02:10|
  2. | コメント:0

夜と朝

夜と朝













夜と朝が出逢うとき

夜は涙目で朝に抱かれる

結愛に飢えていた少年少女

差出した老人の蒼い腕

朝に小さな思いやりを頼む

夜はこれから夕方まで横になる


朝は日暮れるまでの間

風の箒をもって街をゆく

優しい影が夜に伸びる頃


朝が昼となり夕方となり

夜はそろり目覚めて

ほそい三日月の瞳をひらく





芦野往人

平成二十六年十二月三十日
  1. 2014/12/30(火) 07:18:26|
  2. | コメント:0

雪かすみ

雪かすみ








今日も入れてあと二日

日捲りが短針に変わり

長針が厳粛に歩を進める

年を跨いで秒針がカッツリ

越えればどんな過去も免罪符

振り返るなとあなたはいう

雪かすみが視界を遮っても

目を凝らせば見えてくると言う

きっと透けて見えてくると




芦野往人

平成二十六年十二月三十日
  1. 2014/12/30(火) 00:42:53|
  2. | コメント:0

今朝の雨

今朝の雨









丁度いい 今朝の雨

浴びるには冷たすぎるけど

着ていたものを脱ぎ捨てて

甘えた心に喝を入れる

この年末に相応しい

生まれ変われと背を叩く

馬鹿みたいに大事にしてきたもの

捨て去り生きた心地して

新しい時代に歩み出す






芦野往人 

平成二十六年十二月二十九日
  1. 2014/12/29(月) 08:09:19|
  2. | コメント:0

あなたの心に

あなたの心に









僕はもう恋の詩は唄えない

ぼろぼろになって 今は

あの時には戻れない

あなたは細い指で詫びるけど

心のどこかでホッとしていないか

埋もれた時を掘り返しても

灯火ともる筈もない だから

あなたの心に忍びこんで そっと

少しだけ哀しみ置いてみようか


僕はもう恋の詩は唄わない

傷の深さを測らない 今は

あの時には戻らない

夢の中であなたは笑うけど

心のどこかでホッとしていないか

かすれた想いを深く埋めても

星のかけらになる筈はない だから

あなたの心に忍びこんで そっと

ひとつだけ小石を置いてみようか






芦野往人

平成二十六年十二月二十九日
  1. 2014/12/29(月) 00:04:05|
  2. | コメント:0

人生の環

人生の環










欠けたものがあるから

僕の人生の環は未完成

徒に時を浪費しただけ

僕の人生は虚偽に満ちて

あなたの影で満月を隠してきた

もしもあの時空に戻れたら

満月のひかりに舟を浮かべて

あらゆる言葉の中から

選び抜いた言葉で

一つだけの詩を書こう

あなたの心に届く様な

一つだけの詩を書けば

僕の人生の環はとじられる





芦野往人

平成二十六年十二月二十八日
  1. 2014/12/28(日) 17:48:07|
  2. | コメント:0

深紅の薔薇

深紅の薔薇









薔薇の苗を買った

探し求めていた深紅の薔薇


僕の心の奥に枯れもしないで

囁き続けてきた深紅の薔薇


狭い庭に咲く場所は無くても

僕の心の空洞に咲きにこい

棘を刺して血に染まる花になれ






芦野往人

平成二十六年十二月二十八日
  1. 2014/12/28(日) 00:04:22|
  2. | コメント:0

年の瀬

年の瀬










年の瀬はきらい

この世の終わりみたいに寒い

鼻息が昔見た原木運びの馬に似ている

深川の急な橋を大きく首を振って

やはり年の瀬を登って行った


年の瀬はきらい

時間が凍りついて割れる

びしびしと軋む音がして

渡りきれないうちに崩れそうで

大きな馬の躯体が橋から転げ落ちていく


年の瀬はきらい

整理できないまませかされる

旧い手紙の束だって

段ボールの其処にへばりついたまま

どこにも行けなくて今年も自己嫌悪





ashinoyukito


平成二十六年十二月二十七日
  1. 2014/12/27(土) 19:58:48|
  2. | コメント:0

憩う

憩う









此の部屋の温もり

哀しみが残っていたとしても

心地よい想い出で包んで憩う

外の風さえ今は愛おしく

あなたの匂い偲ばせる

此の部屋の温もり

穏やかな眠りに誘われ

墜ちてゆく年の瀬の夢に




芦野往人

平成二十六年十二月二十七日
  1. 2014/12/27(土) 00:07:59|
  2. | コメント:0

待ち春

待ち春

















冬薔薇の薄い花びらひらひらと

陽だまり捜してゆれている

東京の蒼空を抱いてさく

北の国の便りが届く

根雪に荒ぶ地吹雪も

春が来るのを信じてたえる

春の來るのは東風の風

まだまだ降り積もる雪の野に

あしたとあしたと春を待つ







演歌ですねえ。

芦野往人

平成二十六年十二月二十六日
  1. 2014/12/26(金) 10:22:07|
  2. | コメント:0

廃墟

廃墟










君は旅する人

ドアに薔薇の香り置いて

鍵をかけて旅に出た

書きかけた詩を抱いて

君は旅に出た

戻る事のない螺旋階段

廃墟に残す薔薇の香り







芦野往人

平成二十六年十二月二十六日先取り
  1. 2014/12/25(木) 23:32:30|
  2. | コメント:0

白舞踏会

白舞踏会







シンデレラのお城に雪が降る

鈴の音ふって黒い馬車がくる

御者の山高帽に雪が降る

今宵クリスマスの舞踏会

白いドレスが揺れる夜

赤い上着に白い薔薇

旧い恋も新しい恋も

夜通し続く白舞踏会

シンデレラのお城に雪が降る





芦野往人

平成26年十二月二十四日
  1. 2014/12/24(水) 22:12:55|
  2. | コメント:0

蘇心

蘇心









ゼンマイが切れて止まったまま

過ぎていく時間を横目で見ていた

壊れかけていた時計に油をくれて

ゼンマイを巻いてくれてありがとう

赤さびが落ちて正しい時を刻みだす

血が脈打って人間らしい心が蘇る

澱んだ血腫が小さくなって

どんどん赤い血が心臓から流れていく

こころに豊かな夢を届けにまわる




芦野往人
平成二十六年十二月二十三日
  1. 2014/12/23(火) 22:36:55|
  2. | コメント:0

願い (遠い昔)

願い 

(遠い昔)


別れを決めた最後の日

納めの不動に何を願う

別れてからの仕合わせか

白い指に問いかける


仕方がない仕方がないの

わかれ訳は解っている

出逢ってからの三年余り

互いの仕合わせ願いつつ





芦野往人

平成二十六年十二月二十三日

  1. 2014/12/23(火) 00:44:47|
  2. | コメント:0

帰れ夢よ

帰れ夢よ







いつ帰るのだろう

出かけたままのわたしの夢よ

雪玉ころがる夢なるか

風船とんでゆらゆらと

夢を捜してあてどなく

蒼空に呑まれて萎んでないか

雪を背負って墜ちてはいないか

出かけたままのわたしの夢よ

気をもんでいるのを知るまいが



芦野往人

平成二十六年十二月二十二日
  1. 2014/12/22(月) 21:51:45|
  2. | コメント:0

闇化粧

闇化粧










ひかりで塗りつぶされる闇

街の夜の妖しさここに極まる

少ない星は顔を出す隙間もない

人は蒼ざめて嬉々として歩く

新しい発明で下品に色を塗られる

闇には不似合いの厚化粧

夜の幻想は星が落とすもの

宇宙のその先に思いはせる事







芦野往人
平成二十六年十二月二十二日



  1. 2014/12/22(月) 03:32:55|
  2. | コメント:0

雪華

雪華










厳冬のそらの雪雲

虎落笛飛び交い

魔女の華 踊り歌う

離れ離れの心を隠し

恨み言を連れ去っていく

少女の小さな胸を抱き寄せ

白い花粉をまぶして

耐える季節を説いている







芦野往人

平成二十六年十二月二十一日
  1. 2014/12/21(日) 10:55:02|
  2. | コメント:0

冬雨

冬雨









冷たい雨がこころに刺さる

ぬいてもぬいても限りなく

痛さを重ねて深くする

沁みて傷の奥までも

癒しの花は何処の野山

訊ねてやまない地の果てに

死すれば消えて行く何事も


芦野往人
平成二十六年十二月二十日
  1. 2014/12/20(土) 21:29:59|
  2. | コメント:0

気高く

気高く







こころ貴人たれ

たすうに惑わされず

こころざし髙くして

左巻きと言われても

頑なに求め続ける

人の情を頂いて

驕らず優しく

多数に埋もれず

孤峯を目指す一歩を




芦野往人

平成二十六年十二月十八日
  1. 2014/12/18(木) 10:18:48|
  2. | コメント:0

隠れ言葉

隠れ言葉









初めての街を歩いている

何処か見覚えのある佇まい

これは夢の中に違いなく

厚い絨毯に覚束ない足取り

何時だったろう 訊ねた花言葉

武蔵野の雑木林に跡もなく

滲んで見えるのは季節の所為か

それとも隠れ言葉を捜してか






芦野往人

平成二十六年十二月十八日
  1. 2014/12/18(木) 00:06:23|
  2. | コメント:0

冬花

冬花










冬に咲く花の勇気

霜げることを恐れず

冷たい風にも笑顔で挨拶

雪に埋もれて花色に染める

なんの愚痴を言うわけでなく

ひるまずため息を漏らさず

力むこともなく自然の中

冬に咲く花の確かな意志





芦野往人

平成二十六年十二月十七日
  1. 2014/12/17(水) 21:08:14|
  2. | コメント:0

青のワルツ

青のワルツ











冬の薄日に浮かぶ

青色りぼんのあなたの帽子

風の中をふわりふわり

空を乗せてワルツを踊る

捕まえてと言うあなたに

僕の手は帽子に届かない

二人の夢が零れて光る

冬枯れの梢に青のワルツ





芦野往人

平成二十六年十二月十七日
  1. 2014/12/17(水) 10:08:18|
  2. | コメント:0

いのち

いのち










上位者に追われる者

上位者に食われる者

群れて逃れるもの

飛び跳ねて逃げるもの

まるまってやり過ごすもの

食物連鎖の底辺に在るもの

恐怖に怯えることは無いのか

そうまでして生きる事の疑問




芦野往人

平成二十六年十二月十六日
  1. 2014/12/16(火) 23:52:46|
  2. | コメント:0

想い街

想い街










こころにいつも置いている

青春はじけた街なみの

名前を耳にして偲んでいる

職場に通った街通り

大井仙台坂も権現坂も

光学通りも昔の儘か

あなたと出逢い別れた街よ

想いを重ねて浮かぶ街






阜可 忠

平成二十六年十二月十五日
  1. 2014/12/15(月) 20:22:27|
  2. | コメント:0

わたしの中の

わたしの中の










わたしの中のあなたに

わたしの中のわたしに

井戸を覗いてみてごらん

煙突から円い空を見てごらん

見えないものが見えるでしょ

井戸に広くて深い海

煙突の先に小さくて大きな星

愛憎も葛藤も生まれない

見えないものが見えるでしょ

わたしの中のあなたに

わたしの中のわたしに

言葉を含んで上げましょう

言葉に彩を付けましょう

ころころ転がる変わり玉

のんびりのんびり生きましょう




芦野往人

平成二十六年十二月十四日
  1. 2014/12/14(日) 22:38:52|
  2. | コメント:0

ショパンを聴いて

ショパンを聴いて










ただ涙が出てくる

ピアノの音のやわらかく

五感に触れる激しさと

あなたが叩くバラード

こころの奥に沁みこんで

溢れてくる尽きぬ想いを

だれに語ろうか今宵

いかにして綴ろうか

それとも酔いしれていようか





芦野往人

平成二十六年十二月十三日
  1. 2014/12/13(土) 21:41:10|
  2. | コメント:0

雪舞

雪舞










ひと冬のいのち

白鳥の背におりて

雪舞さらふわり

ひと冬のいのち

天よりおり来て

水辺に白の縮緬ころも

このいのちあれば

ひと冬で果てるともよし



芦野往人

平成二十六年十二月十三日
  1. 2014/12/13(土) 13:14:02|
  2. | コメント:0
次のページ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。