鏡に映して

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

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外輪船

外輪船









ミシシッピーを上る外輪船

のんびりとして音程になく

密林の切れたところ

小さな街の木の桟橋

少年達が駆けてきて手を振っている


ミシシッピーを上る外輪船

雲と蒼穹と水を混ぜていく

密林の切れたところ

小さな街の木の桟橋

居眠りしそうな時間をおいてゆく


密林を越えて鳥が飛ぶ

時計を動かせとぎゃあぎゃとわめく

外輪船の音程にないスピード

旗に風を訊く船尾

弾けていくソーダー水


ミシシッピーを上る外輪船

航跡におちていく時間

焦る事も気張ることも無い

密林の切れたところ

ビールを片手に夜を見上げる





芦野往人

平成二十六年十月三十一日
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  1. 2014/10/31(金) 22:37:07|
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刹那

刹那












移ろうものと知らずして

花に執着する愚かさ

人の人たる所以

誕生してから生き続け

刹那を知り得ず流される

無明の海を漂う小舟

たどり着く岸辺は何処

虚ろなものと知りて

荒ぶ波の鎮まるを願う







芦野往人

平成二十六年十月二十九日
  1. 2014/10/29(水) 09:33:53|
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どんぐり山の遊び歌

どんぐり山の遊び歌










どんぐり山に秋が来た

杣径に彩が揺れている

蒼空も山も沢も晴れ着きて

秋の歌をうたいます


ころり転がるどんぐりに

小枝の脚をつけてみる

やせっぽ ふとっぽ 瓜坊が

草紅葉わけて踊り出る



瓜坊 うりぼう ウリボウ

母さんの呼ぶ声が遠くなる

滑り落ちるな沢の径

虫食い落ち葉に潜り込む


どんぐり山に秋が来た

赤や黄色の木洩れ日が

瓜坊の背中におんぶして

声を合わせる遊び歌





芦野往人

平成二十六年十月二十四日











  1. 2014/10/24(金) 03:50:39|
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一服の茶

一服の茶









ひとしきり哭いて

赤楽の茶碗に湯を注ぐ

茶筅の先に泡を宿す

想いを断ち切るように

含んでいただく最後の一服

消えてゆく夢のあれこれ

今宵別れのお点前に溶ける

まみえる事の無い永い時の糸

結び損ねて手繰れも出来ずに









芦野往人

平成二十六年十月二十一日
  1. 2014/10/23(木) 20:28:19|
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聞き上手

聞き上手











おもむろに朝のひかり

夜の静寂を開けて行く

日ごと秋がふかくなる

聞き上手なきみが現れて

言葉少なに耳を傾ける

文字を拾って読み解けば

見えないものが見えてくる

聞き上手 読み上手

辺りの闇が晴れて行く



芦野往人

平成二十六年十月二十日
  1. 2014/10/20(月) 09:02:15|
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移ろう季節

移ろう季節








青空に秋と書いて

はしりゆく飛行機

繭玉の糸を曳いて雲間に

北に向かうのか

北の国はそろそろ冬支度

南へ飛んで行くのか

列島の季節は移ろうて今

稜線をこえる風



芦野往人

平成二十六年十月十六日



  1. 2014/10/16(木) 00:52:39|
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秋薔薇

秋薔薇









秋薔薇が咲いた

深まる季節を知らせている

蒼空に少しだけ色付けて

やんわりと行く匂い

薔薇なのかきみは

浄化する想い零して

明眸が遠くを映すように

想いを秘めて咲きに来る

通り過ぎる季節を引き留めて






芦野往人

平成二十六年十月十五日
  1. 2014/10/15(水) 03:49:21|
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歯痛

歯痛










嵐が過ぎたらまた歯が疼きだした

オホーツク海のさらにその先まで

雨風に紛れて歯痛も行けばいいものを

またまた歯の痛みが残りくる

心の痛みには五十年も耐えられた

堪えられない歯の痛み

眼の奥まで痛くなってくる

そうだ明日は歯医者にいくぞと決める






芦野往人

平成二十六年十月十四日
  1. 2014/10/14(火) 22:19:28|
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まぼろし

まぼろし







瞬きするとこの景色が逃げて行きそうで

眼をつむるとこのまま堕ちて行きそうで

息を吐くと記憶が飛び出て行きそうで

潮騒にあなたが溶けて行きそうで

探しだせずに煩悩の海を彷徨うままの

愛しい色や形や音たち そして花

今少し、まぼろしを見させて欲しい

普遍の愛などと責めはしないから







芦野往人

平成二十六年十月十三日
  1. 2014/10/13(月) 10:20:04|
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月蝕

月蝕









満月に掛ける影の重さ

願い人の想いかさなり

闇にも透けるあかがねの

つかの間の時を抱いて

水面に堕ちる赤い月


橋の手すりに寄りかかり

失った時間を取り戻す

雲の合間に煌々と






八日宵の皆既月蝕に

芦野往人

平成二十六年十月十日
  1. 2014/10/10(金) 00:28:15|
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澄み渡る空

澄み渡る空









荒々しく過ぎた台風

人の営みを崩し尽くし

今日の秋晴れは罪の償いか

何処までも行けそうな蒼穹

清々しい空気がみちて

バイクの私を通り抜けていく

何処までも澄み渡る空に

木の葉のように舞ってみる




芦野往人

平成二十六年十月七日
  1. 2014/10/07(火) 21:54:04|
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月光

月光









選んだわけではない

選ばれたわけではない

出逢いとはそういうもの

月光にこころを浸したとき

堕ちて初めて知る

別れるために出逢ったと

ただそれだけの事

ピアノの囁き 秋の夜更けに







芦野往人

平成二十六年十月五日



  1. 2014/10/06(月) 21:49:53|
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ティーカップ

ティーカップ










お気に入りのティーカップ

香り充たしたまま貴女は帰る

幼すぎた恋心にさよならして

私の大好きで大嫌いな街へ帰る

結愛を語る架空の世界

いらだちを忘れさせる香り

痛い想いを連れてくる

お気に入りのティーカップ

褪せもせず一枚の絵として








その優しい色合いに魅せられて


芦野往人

平成二十六年十月五日








  1. 2014/10/05(日) 09:32:27|
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こころ色

こころ色





心の音に色を付けてみる

季節の色に染め上げる

春は萌え出るいのち音

夏は岬の奥の波の音

秋は外苑の濡れ公孫樹

冬は霜の音を踏みしめる

心の音に色を付けてみる

ビバルディを聴いている




芦野往人

平成二十六年十月四日
  1. 2014/10/04(土) 22:49:06|
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ささやかな

ささやかな










しぼんだ心に

ヘリウムを入れて

とばしてみようか

光跡が大空を分けていく

ジッパーの走る音がする

それとも水素を入れて

小枝の先で弾けさせようか

ささやかな命の音として




芦野往人

平成二十六年十月一日
  1. 2014/10/01(水) 04:30:10|
  2. | コメント:0
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