鏡に映して

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

採血

採血











眠れない夜がようやく明けた

あれこれ彷徨って採血の朝

検査結果が良い筈はない

医師は老眼鏡の上から私を見る

不機嫌な言葉を投げかける

いいんです ほっといてください

喉を鳴らして言葉を呑み込む

そんなこと言える訳ないじゃん







芦野往人

平成二十六年五月三十一日
スポンサーサイト
  1. 2014/05/31(土) 04:39:30|
  2. | コメント:0

工程表

工程表








何もかも上手くいっている

採血結果に一喜一憂はしない

細胞が破裂したって驚かない

歳月をやり過ごしてきた痕

放電して消える一瞬の輝き

何もかも計画通りに運んでいる

何もかも上手くいっている

何もかも工程表のとおりに





芦野往人

平成二十六年五月二十日
  1. 2014/05/30(金) 09:05:08|
  2. | コメント:0

くちびる

くちびる










君のくちびるにふれる

身をそらせしなやかに

想いを重ねて堕ちてゆく


通り過ぎる風に煽られる

想いの深さの始まりに

ひととき心は堕ちてゆく




芦野往人

平成二十六年五月二十八日
  1. 2014/05/28(水) 23:37:35|
  2. | コメント:0

誕生日

 誕生日








忘れていたわけではない

愛する娘を忘れる訳などない

未熟と言われても短歌を

駄作と一括される詩でも

生まれ日を祝って贈ればよかった

悔悟の念が胸に突き刺さる

詫びる言葉にかえておくる

遅くなったけど誕生日おめでとう







芦野往人

平成二十六年五月二十六日
  1. 2014/05/26(月) 20:40:40|
  2. | コメント:0

 雨の薔薇

 雨の薔薇








湿った風越しに薔薇の花

美しさをとがめる様に雨が降る

想いが零れていく薔薇の花

剥がれそうな誇りに手を添える

時節充ちるを知り 

薔薇はバラとして咲く







芦野往人

平成二十六年五月十三日
  1. 2014/05/23(金) 20:35:29|
  2. | コメント:0

時計

 時計









この時計は過去をめぐる

不規則に空白を刻む


眠れない夜を残したり

傷を憐れんだりする

針は研ぎ澄まされたメス

こころを割いて診せる

痛いくらいに幻を詰めて

赤い血を点々と落としていく





芦野往人

平成二十六年五月二十一日

  1. 2014/05/21(水) 03:05:09|
  2. | コメント:0

結愛 (ゆめ)

結愛 (ゆめ)







結び合えたらいいね

夢のほつれを結び合えたら

夢が夢であるとしても

この世に堕ちた歓びあれば

一目ひとめ掬ってかがる

月に縫いつける夢がひとつ






芦野往人
平成二十六年五月十五日
  1. 2014/05/18(日) 08:01:32|
  2. | コメント:0

 黒藍の海

 黒藍の海









黙っていると胸の痛さが深くなる

ひかりの届かない黒藍の海

棘の痕は赤黒く朽ちないでいる

降り続ける時の中に埋葬する心

墓碑の文字は刻まない黒藍の海






芦野往人

平成二十六年五月十七日
  1. 2014/05/17(土) 17:32:27|
  2. | コメント:0

 恋文

 恋文










後ろめたさに想いを残す

とうに煙にした恋文字

心の底で消えきれず

むかしの灰汁の少しの苦さ

爪の先までまでおぼえてる

抱きしめたり抱かれたり

あれはこの世のまやかし



芦野往人

平成弐六年五月一五日
  1. 2014/05/15(木) 03:35:39|
  2. | コメント:0

 ながれ雨

 ながれ雨









春から夏に流れる舟は

ひかり水面を梳いて行く

零れる音を曳いて行く

月の舟は白い薔薇

ひかりが零す花香り

一粒落とした波模様

絡んだ指に涙をすする

あれはいっときながれ雨






芦野往人

平成二十六年五月十二日
  1. 2014/05/12(月) 05:06:47|
  2. | コメント:0

心の在りか

心の在りか















秒針が動いた時から

丁寧に折りこまれてきた

固い蕾の中心に

心の在りかを探る

堅固な自然の中で

隠された数式に導かれ

移ろう季節を飾る

淡々と進む儀式の中で

凝視する心の在りよう






芦野往人
平成二十六年五月五日
  1. 2014/05/06(火) 06:00:42|
  2. | コメント:0
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。