鏡に映して

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

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 ゆうぐれ

 ゆうぐれ












妖精が四隅をもって

おちてくる闇を支えている

少し覗いている地平線

街の空が青紫から藍にかわる


限られた夕暮れのひととき

哀しい程の余韻を抱いて






          芦野往人

          平成二十六年三月二十五日


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  1. 2014/03/31(月) 21:18:22|
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 花きおく

 花きおく










開きかけた蕾が

きつく襟をしぼりこむ

剃刀北風いれまいと


戻り寒さの夕暮れに

そぼ降る雨の走る窓

春の訪れ知らせる風の跡

明日を咲きにくる花きおく





           藍一滴

          平成二十六年三月二十二
  1. 2014/03/25(火) 09:25:13|
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 お彼岸

 お彼岸










ご無沙汰してごめんね

あすは逢いに行くよ

心ばかしの花をもって

弟を誘っていくよ


僕はちよっぴり患って

済まないと思っているよ

粗末にしたわけじゃないから

勘弁してくれなあ



お詫びに高めの線香あげるから


妹は逢いに行ったね今日

メールが来たよ

倅も娘も婿も元気だ

孫は小学校一年生

可愛くてかわいくて宝物さ

今年の秋には逢わせるよ

それまで待っていてほしい


とりあえず明日はいくからね

ご無沙汰してごめんね








藍の波


平成二十六年三月二十三日

  1. 2014/03/24(月) 06:59:02|
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藍一滴

藍一滴












薄く溶いた藍を一滴

雲の合間に落とし込む

蒼穹の小窓を滲み染める

あちらは揺らり春がすみ

あくびする様な雲の花

姿を変えたりのばしたり

ぼんやり頭で歩き出す



        過去詩 春が来る

          芦野往人

        平成二十六年三月二日
  1. 2014/03/20(木) 05:53:50|
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 陽はぬるみ

 陽はぬるみ










寒さ戻りの朝

シャツにセータを着込む

こころまで包める訳もなく

花を尋ねて街を行く午後

ようやく陽はぬるみ

鳩を呼ぶ人がいる

敷き布に憩う家族がいる

皆そろって碧空を吸っている




         芦野往人

      平成二十六年三月一五日
  1. 2014/03/19(水) 20:27:16|
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満月

 満月














ビルの指に弾かれて

漸く上がる街の月

黄金色の月おもて

託された想いを隠しもつ

涙色を零さぬように

身体を丸めて歩みゆく

西の空へと行くたびに

これから痩せていく一夜ごと

想いを届けて眠りつく






芦野往人


平成二十六年三月十七日


  1. 2014/03/18(火) 11:15:27|
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夜半に

 夜半に











夜半に雨風は治まったらしい

いつの間にか眠りに堕ちて

テレビの音で目が覚めた


浅い睡眠の胸のざわめき

言葉を並べ変えようとしたりする



荒れ地のなか焔色

赤となり青となり音もなく燃える

色を掬うよろこびを誰に伝えよう

自分の色に手を添えて

明日に抱かれて堕ちていく





藍の波


平成二十六年三月十四日
  1. 2014/03/17(月) 22:55:20|
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 最後の手紙

 最後の手紙








元気になったら手紙を書くよ

返事を書けないで今日まで来たよ

時間が解決すると慰めるけど

そんなことは嘘っぱちで

相変わらず纏わり付いて放さない

苦しめてごめんねといって

電話口で泣いてくれても

生きている苛立たしさを超えられない

でもいつかは書くよ最後の手紙

書ける時が来る筈だからね






              藍の波


           平成二十六年三月十七日

  1. 2014/03/17(月) 20:31:50|
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 三月十一日

 三月十一日









哀しみを時は追いかける

追いついて追い越す

其れしかない選べない

時が過ぎて記憶が薄れる頃

少しは気が楽になるか

他に術は無くて

まだ立ちつくす悪夢の淵で





        藍の波


      平成二十六年三月十一日

  1. 2014/03/11(火) 23:15:41|
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 夕陽

 夕陽










さよならのかわりに

夕陽をさりげなく置いて行く


夜が明けて明るくなったばかり

朝のひかりがひとすじ差しこんで

扇のように広がっていく


あれから夕陽をみる癖がついている

あなたの影が見えるようで




           藍の波

          平成二十六年三月八日

  1. 2014/03/08(土) 15:54:59|
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氷の塒

氷の塒










昼時になって吹雪は治まった

見覚えのあるせせらぎ

寒々とした梢を見上げて

雪洞からゆっくりと立ち上がる


足取りはしっかりしている

髭に絡み着いた氷滴がきらり

男の眼光の様に飛びかう

さて塒まで小半時あまり



かんじきが新雪を踏みしめる

規則正しい呼吸のリズム

塒につけば火を焚き少しの酒を飲む

炭焼き小屋までもういくらも無い


夏は炭焼きを業とし

冬は原生林に分け入り獲物を追う

厳しいが自然と共に生きている

焚火の脇で眠りに堕ちる幸は解るまいて





             藍の波

           平成二十六年三月六日

  1. 2014/03/06(木) 16:34:05|
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 彷徨の夢

 彷徨の夢










掘り返しては埋め

埋め返しては掘る

磨かれない言葉を探して

原石はある筈

ある筈のない原石

それでも磨けば輝くか

徒労に終わる彷徨の夢





          藍の波

         平成二十六年三月四日
  1. 2014/03/04(火) 21:17:31|
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 河津桜二題

 河津桜二題









 お目汚しお許しを




早ざくら 想い弾けて 咲にけり



かわらぬは さくらぼんぼり ひとながれ




                 藍の波

                 平成二十六年三月四日
  1. 2014/03/04(火) 15:36:56|
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 白木蓮の蕾

 白木蓮の蕾








手のひらで春を育てている

白木蓮の蕾の中で

感性はぬくぬくと眠る

はなの寝衣に夢うつつ

おきろやおきろ

若いひとの声がする

卒業式が始まるぞ

白木蓮の咲くのはもう少し




          藍の波


         平成二十六年三月四日


  1. 2014/03/04(火) 11:40:37|
  2. | コメント:0

 惜

 惜










背中を丸めて咳をする

身体の中から黒い矢が飛び出る

口を押さえると

指の間をこじ開けて飛び出る

大切にしてきた心うちが

矢じりの先で朱く噴きだす

痛みを惜しむ者はなく

爪を朱く染めて私は

背中を丸めて咳を吐く





        
         藍の波

        平成二十六年三月四日

  1. 2014/03/04(火) 11:12:25|
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 ふるさと

 ふるさと










花の春は風が痛い

華やかであれば

待ち望んでいた季節が

噴きだして駆け抜ける

まだ風は痛いけれど

人のふるさとを偲んでいる

都会生まれの私は佇んで

飛び出しそうな想いを見送って

何時までも手を振っている




          藍の波


          平成二十六年三月四日


  1. 2014/03/04(火) 10:35:02|
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 やうやうやう

 やうやうやう










やうやうやうと弥生の風

新しい命のふくらみに

彩をつけて飛び回る

消し忘れた街燈は冬残り

温い空気に入れ替える

声を合わせてやうやうやう




         藍の波


      平成二十六年弥生朔日
  1. 2014/03/03(月) 11:36:28|
  2. | コメント:0

 春の雲

 春の雲









薄い藍を一滴

雲の合間に落とし込む

蒼穹の小窓を滲み染める

あちらは揺らり春がすみ

あくびする様な雲の花

姿を変えたりのばしたり

ぼんやり顔が歩き出す





         藍の波

        平成二十六年三月一日
  1. 2014/03/01(土) 21:46:29|
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