鏡に映して

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

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 春音

 春音









春の陽気が外へ誘う

抜け切れない風邪の症状

掴み切れない大地がふわり

陽光に薔薇の幼葉やはらかく

触れて知る春の息吹

ぼうとした陽炎の先に

れんげの花がゆらりと





          藍の波

         平成二十六年二月二十八日


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  1. 2014/02/28(金) 18:17:18|
  2. | コメント:0

 朝

 朝












薄くバターをひく

病み上がりの朝

臥せていた数日が数年となって

ミルクに溶ける

緩やかに回る白い薔薇

失った言葉を突き付けられて

返す言葉無く飲み干してみせる

割れた頭に鎹をうって

幼い樹に留めようとする朝







            藍の波

           平成二十六年二月二十七日


  1. 2014/02/27(木) 16:36:36|
  2. | コメント:2

 泥の中

 泥の中












田の水はまだ冷たい

薄氷が行く手を遮っている

老蛙は目玉を泥の中に隠して

泥の中で考えた

俗性の泥にまみれず

汚く朽ち果てたいと









           藍の波

         平成二十六年二月二十七日
  1. 2014/02/27(木) 09:59:14|
  2. | コメント:0

お知らせ

お知らせ










いつもありがとうございます。

風邪を引いたためお休みします

再会しましたら、

今まで同様宜しくお願いいたします。



                 
               藍の波

              平成二十六年二月二十四日
  1. 2014/02/24(月) 08:51:03|
  2. | コメント:4

 微春

 微春










微かな春の気配がする

薔薇の芽のとんがり帽子

冬ころも一枚はいで

幼い葉のやわはだ出る

まだ冷たい風に肩をすぼめ

こほんこほん咳まじり

手招きする春の気配に






           藍の波

          平成二十六年二月二十三日


  1. 2014/02/23(日) 09:52:16|
  2. | コメント:0

 氷上の花

 氷上の花










氷上に一輪の花

舞うごとに匂いたち

酔いしれるひととき








         藍の波


       平成二十六年二月二十一日

  1. 2014/02/21(金) 22:40:05|
  2. | コメント:0

 君逝きて

 君逝きて











いっときの夢の幕引き

永久の別れは突然に訪れる

晴れた日は椅子に腰を掛け

挨拶の声をかける

ハゼ釣りに興じ

わたしに囲碁の手ほどき

想いだす過ぎ去った日々

今 安らかな旅立ちを






           藍の波


          平成二十六年二月二十一日
  1. 2014/02/21(金) 03:00:26|
  2. | コメント:0

 結晶

 結晶









君を知り堕ちていく

甘美な恋の魔酒に酔う

人生のひと時を与え

永久に刻まれる心の襞

もだえ苦しむ始まりは

ほぐせば一本の記憶の糸

これから更に時を掛ける

濾過される心の結晶

生きている私のために






           藍の波


          平成二十六年二月二十日

  1. 2014/02/20(木) 23:29:37|
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 春こころ

 春こころ









雪に埋もれたお前を尋ね

掬いあげた春こころ

やっと探した手のひらに

陽射しの温みを握り締める

逸れたままの日々も春浅く

やぶ鶯の啼き初めし時

遠くの春を呼び寄せる






           藍の波

          平成二十六年二月二十日

  1. 2014/02/20(木) 10:13:40|
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 小さな窓

 小さな窓










少しだけあけてみたんだね

懐かしい景色が変わりなく

ピンホールカメラが映し出す

小さくて深い景色

変わりなく咲こうとする薔薇


野鳥の声が遠く近く聴こえる

まだ冷たい水辺に腰を下ろして

ボンヤリ雲を数えている

わたしの影が白く見えましたか


私はいつもこうして春を待つ

ピンホールカメラに春の気配

一つの芽が弾き

一つの芽が弾き

一つの芽が弾き






          藍の波

         平成二十六年二月十九日




  1. 2014/02/19(水) 08:32:45|
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 雪の涙

 雪の涙












道路端に積み上げられた雪



融けまいとして地面にへばりつく



体も顔も泥で塗りたくっている



病んだからだも病んだ心も



妬みも羨望も葛藤も



人の情念を浄化してきた証



見渡せば蒼穹は澄んでいる



知っているか



雪の塊から涙がぽとんとおちた







           藍の波 



          平成二十六年二月十九日
.
  1. 2014/02/19(水) 07:08:49|
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 冬の満月に

 冬の満月に









カサブランカ一輪活ける

冬の満月に挿してみる

添える季節逢わずの花

想いを告げる人ありて

髪をまとめる指の白さ

満ち渡る研がれたひかりに

ゆらともせず今宵を咲く





           藍の波


         平成二十六年二月十七日

  1. 2014/02/17(月) 19:49:54|
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 冬木立

 冬木立









耳を澄ましてごらん

雪の下の春の息吹

細い根の先に生まれる春

微かに聞こえるでしょ

優しさを求めるのは

痩せた指の冬木立

雲を透ける陽の心持暖かく

風に乗ってあなたの呼ぶ声





           藍の波
           

          平成二十六年二月十六日
  1. 2014/02/16(日) 12:57:22|
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 雪ん子

 雪ん子










生まれたばかりの雪ん子が

きらゆら降りる薔薇の枝

花の色はまだなくて

ちょっぴり膨らんだ芽の椅子に

雪ん子一人腰かける

仲間がいっぱい降りてきて

ばらの細い弦を綱渡り

おちるぞ落ちるぞ弾かれる

雪ん子なかまでスカイダイビング

小さな庭の雪荒野

いたずら雪ん子駆け回る




           藍の波


          平成二十六年二月十五日


  1. 2014/02/15(土) 06:42:27|
  2. | コメント:0

 かけら

 かけら









移ろう季節の合間には

棄てられない想いのかけら

幾重にも重なり待っている


金継ぎ銀継ぎ施され

もとの形には戻せずとも

いつか季節を飾るもの

言葉を繋ぐあの日の蒼空に

梳いてはなす糸雲の

匂いをこぼす髪となりて






         藍の波

        平成二十六年二月十三日

  1. 2014/02/13(木) 04:38:03|
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 娘に

 娘に











多分十年後に私はいない

君の成功に寄り添えない

目頭を押さえる優しさに触れて

五年なら大丈夫かもしれないと告げる

癌の反乱がなければ多分

命ある限り君を応援している



           藍の波

          平成二十六年二月十二日

  1. 2014/02/12(水) 10:14:22|
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 幻想即興曲

 幻想即興曲









鍵盤を踊る天使たち

ばね仕掛けの様に飛びあがり

しなやかに降り立つ

この時のために命を与えられ

みずうみの月を弾いて

煌めく光の粒の一つ一つ

絶妙な触れ合いで奏でる

幻想曲に魅入られて動けない

表現される内なるものの余韻

音叉の様に幽かに堕ちてくる




   全国ピアノコンクール決勝大会(2月11日)で

    遠路、参加されたブログ友人の演奏を拝聴して


                藍の波

                平成二十六年二月十二日





  1. 2014/02/12(水) 07:41:30|
  2. | コメント:0

 空胸

 空胸










静寂を連れて来たのか

静寂を降りて来たのか

抱き寄せる夜に聞こえくる

冷たい指を絡ませた

蛇の目傘の雪のこえ

あれから何度も空胸を抱いた

無言の夜が恨めしく

なかなか融けぬ雪と知る





          藍の波

         平成二十六年二月十一日
  1. 2014/02/11(火) 10:03:40|
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 珈琲タイム

 珈琲タイム







何時も聞く お砂糖はいくつ

ひとつ いつも応える

さりげないやり取り

ミルクの白い星雲

失って知る時間の重さ

砂糖の滑る音がする

遠い昔へ堕ちていく





         藍の波

       平成二十六年二月十日


  1. 2014/02/10(月) 06:26:53|
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 雪の精

 雪の精









灰色熊のどんより背中

雪の精の目覚めるところ

小さな羽を振るわせて

夕べの夢を想いだす


両手を広げる元気な子

わたしを抱きしめた白い息

あの優しさよ 温もりよ

出逢うために舞い降りる

小さな羽を振るわせて




         藍の波

        平成二十六年二月十日

  1. 2014/02/10(月) 05:09:24|
  2. | コメント:0

 雪が降る

 雪が降る









雪が降る私の街に

雪が降るあなたの街に

仕舞い忘れた想い出を

さらさら隠すいたずら天使


雪が降るあなたの街に

想いを絡ませ舞い降りる

さらさら叩く窓ガラス

あなたの姿おぼろげに



雪が降る私の街に

雪が降るあなたの街に

仕舞い忘れた想い出を

遠い彼方に連れて行く




          大雪の夜に



            藍の波


          平成二十六年二月八日




  1. 2014/02/08(土) 22:22:00|
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 朱のおしべ

 朱のおしべ








人を恋う詩はいつまでも色あせず

時間に研がれてなおさら切れる

こころの奥まで切りつける


贅肉落とした想い出の数々

距離の遠さを突き抜けても

時間の距離は詰められない


あなたの街に雪が降る

二十年ぶりの大雪になったら

おもいが溢れた雪の花

あなたの下へ舞いおりて

時間を埋めに行きましょう


雪の花の真ん中に朱があれば

思わず落した血のおしべ






         藍の花

        平成二十六年二月八日
  1. 2014/02/08(土) 02:38:12|
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 春待草

 春待草









人の心の醜さを隠して

雪の降る夜の静謐は

幽かに眠りから覚める気配して

雑念を浄化する春待草

雪紫の小さな花を覚えている

幸せとも不幸せとも問わずに

春には空を見上げて染まる花





          藍の波


         平成二十六年二月七日

  1. 2014/02/07(金) 11:07:31|
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 口笛

 口笛













椅子に腰かけて過ぎ去った日々に揺れる

あなたの口笛をまねて

あなたの好きな歌を吹いてみる

旧い松本楼のほの暗いあかり

何を食べたのか想いだせない

想いだされるのはあなたの重い声

腕を組んで甘えてせがんだ口笛

こころに沁みて蘇る慟哭



東京駅までの残された時間

二人が歩いた道から

私は夜行寝台で故郷に帰る

体中の水分が涙になって落ちる

髪を揺らす あなたの慟哭と









               阜可 忠



        平成二十六年二月七日
.
  1. 2014/02/07(金) 00:34:39|
  2. | コメント:0

 冷気軍団

 冷気軍団









今夜も跨いだ夜の国境

冷気軍団は電光石火

太ももを侵略して凱歌を上げる

迎え撃つ我が電気ストーブ兵

赤い顔して酒でも食らったか

迎撃する熱が少しはあるか

かくして私は敗軍の将

白旗を上げて布団に陣を退く






             藍の波

            平成二十六年二月六日
  1. 2014/02/06(木) 00:52:43|
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 寒ガラス

 寒ガラス










寒ガラスひとこえ

鉄塔の天辺でうずくまる

誰を呼ぶでもなく

雪を背中に受けて

羽いちまい凍らせる

一点を見つめる眼光

雪が横に飛ぶ 誇りをゆする

孤高の黒服は微動だにしない






            藍の波

          平成二十六年二月五日

  1. 2014/02/05(水) 06:14:04|
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 お母様が

 お母様








ねえ 知ってますか

蒼穹のさらにその上


お母様が天使に言うの

此の下の女の子 

私がいないと泣いている

母さんいないと泣いている

こころが痛いと泣いている


痛みをあなたの羽で拭きとって

わたしの想い伝えてね

何時もこうして守っていると




          藍の波

         平成二十六年二月四日


  1. 2014/02/04(火) 23:19:39|
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 花

 花











いちまい夢をかさね

いちまい愛をかさね

いちまい時をかさねる


いちまい夢をひらき

いちまい愛をひらき

いちまい恋をひらき


握りしめた拳をひらく

あかごの夢が解き放たれて

煌めいて蒼穹に舞い上がる

閉ざされた心をひらくため


ほとばしる半生

ほとばしる夢の途中

へてきた道と未知の交差点から





         藍の波   


        平成二十六年二月四日



  1. 2014/02/04(火) 00:22:26|
  2. | コメント:2

 藍の波

 藍の波









ひとりぬけ ふたりさり

こころの空席が寒くなる

そこをぬけ そこをさり

旅の途中の迷い道

何処へつながる蛇のみち

今なら戻れる陽だまりに

みんな棄てて生まれ変われる

いちど消えた灯りなら

再び点す詩作に藍の波





               藍の波

               平成二十六年二月三日
  1. 2014/02/03(月) 11:31:58|
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 悪魔の羽

 悪魔の羽









何が空しくて浅い春

何が空しくてカラスのため息

カアと啼いては屋根の上

しろさぎ詐欺師飛んでいく

マリアの白衣は騙し色

悪魔の羽を隠しては

いけにえの心を啄んで

愛しい恋しいと騙しゆく






          藍の波


         平成二十六年二月二日
  1. 2014/02/02(日) 20:08:51|
  2. | コメント:0
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