鏡に映して

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

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 不実

 不実











不実ではないという不実

理由は良くわかっている

五十年前に受けた不実が糸を曳く

人の世に裏切りはつきもの

不実とは裏切り

受けた不実は一つ

それでも女性は美しい

与えた不実は数えきれない

善人の振りして僕は歩き続ける








           藍の波


          平成二十五年九月二十九日
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  1. 2013/09/29(日) 22:46:40|
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 秋は孤独

 秋は孤独











あきは思慮深く孤独

人ごみを抜けてくる

新宿の群集の中の唯独り

腕を絡ませながらも

一瞬堕ちる落とし穴

この地の果てまで孤独で埋める







             藍の波


            平成二十五年九月二十九日
  1. 2013/09/29(日) 11:17:35|
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荒川の秋

荒川の秋












秋が流れて行くよ

堤防の草むらに

弾けバッタが飛び上がる

所在無げにカラス

船溜まりの棒杭にのんびり

残り九月を数えてる

行き交う舟やら

川沿いを行く高速道路

時を忘れてのんびり走る

秋の日が僕の背中に手を置いた





            藍ん波



           平成二十五年九月二十九日
  1. 2013/09/29(日) 11:06:35|
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 冬瓜

 冬瓜










哀しいまでの君の白さ

きみゆえに君に染まり

透けて見える薄ひかり

たえて自分を出さず

とろり君に染む

中秋に喰らう

五臓に沁みる君の優しさ



                平成二十五年九月二十八日
  1. 2013/09/28(土) 08:05:44|
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 コオロギ

 コオロギ













歯の痛みがこめかみを登る

顔面を曲がるように押し付ける


口さがないコオロギの毒舌

旦那 恋をしたね

歯の痛みは心の痛み

旦那 失恋したね

遠い昔が痛んでるんだよ

心を抜かなければ治らない

知ったかぶりするお年寄り

長い夜は始まったばかり

噂をころころ転がす石の下

歯の痛みは増すばかり






           歯痛にお付き合いくださり有難うございます。


                藍の波


              平成二十五年九月二十七日
  1. 2013/09/27(金) 22:24:16|
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 眠れない時は

 眠れない時は














眠れない時は詩を紡ぐ

くるくる言葉をめぐってる

繭の糸口を探しては

からから手繰る糸車

読み解く人は夢の中

夜があければ逢えるかな








           藍の波


          平成二十五年九月二十七日
  1. 2013/09/27(金) 01:50:23|
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 枯葉

 枯葉













天を行く雲が誰かに似ている

あの切れ間がキラキラの瞳

ベンチの風は夢をさそって過ぎる

あなたは幼子の様に枯葉の歌を聴く

握りしめた指を開いて得意げに団栗

蒼穹の蒼さを心に染めて

あなたは重さを僕に預けた

枯葉がかさこそ歌う秋の日の記憶








              藍の波

             平成二十五年九月二十七日
  1. 2013/09/27(金) 00:55:04|
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 病

 病













ふわり男が立ち上がる

蒼空をのどに流し込む

三つ二つ雲が雲を曳いて行く

風がニュースを配って歩く

この街の白い少女の病

やっと治って笑ったよ

心開いて話したよ

あの人の心を半分貰ったの



男がとろりあるき出す

少女の心をからだに入れて

雲を食べ食べ歩き出す

風がニュースを運んでくる

隣の街の悪戯坊主

心の傷が深くなるばかり

さあ治療がいそがしくなるよ

待っている子どの呼ぶ声がする







           藍の波


         平成二十五年九月二十六日


  1. 2013/09/26(木) 03:57:16|
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 不動明王

 不動明王









冷静なあなたの言葉

客観的なあなたの見方

背中を叩かれて魔法が解けた

きっぱりとついた踏ん切り

唯々諾々と過ぎる歳月

糸を曳く寂しさの舞が消える


見えなかった自分が見える

呪文を唱えて印を結ぶ姿






           藍の波


          平成二十五年九月二十五日
  1. 2013/09/25(水) 22:06:49|
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 吐息

 吐息








蒼空は薄曇り雨模様

天につないだ蜘蛛の糸

寂しがり屋が揺れている

雨滴よ堕ちるな花が散る

蜘蛛の糸には重すぎる

あなたの肌の温もりを

そっと滑らす花のもと

吐息をとめる指先に






             藍の波

           平成二十五年九月二十五日
  1. 2013/09/25(水) 10:54:08|
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 笹の舟

 笹の舟











雨の音するこんな夜は

そっと流れに放す笹の舟

使い古しの想いを乗せて

揺れる心を流し去る

生まれ変われる時がくる

全てのしがらみ捨て去れば

執着心を放てば楽になる

雨の音するこんな夜は







          藍の波

         平成二十五年九月二十五日
  1. 2013/09/25(水) 01:24:02|
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 雨

 雨











小雨の朝はしょんぼりと

小石を弾く音がする

はなお濡らして蹴り上げる

あなたに見せたい江戸小紋

雨よやんでと呟いて

留まる雲に想いの重さ

掛けて寂しい江戸小紋

こはぜを外す白足袋の






          藍の波


         平成二十五年九月二十五日
  1. 2013/09/25(水) 00:49:47|
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 月ぬすびと

 月ぬすびと












月ぬすびとのかくれんぼ

影を隠して漕ぎだす舟は

誰にも知らせぬ二人舟

今度会う日は何時の事

波にゆらめく月あかり

辿っておいでと手を招く

とうに忘れたお前の不実

いいえ月を曳いてかえります








           藍の波


          平成二十五年九月二十四日
  1. 2013/09/24(火) 20:56:06|
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 朝ぼらけ

 朝ぼらけ











明けて二十四日の朝ぼらけ

時を跨いでみた夢は

暗雲を押しやる心晴れ

しがらみほどいて昇る蒼穹

夕べを患う事もなく

いまはこの朝ぼらけ

自分を信じて利き足に

重心のせて歩き出す







          藍の波


         平成二十五年九月二十四日
  1. 2013/09/24(火) 20:05:04|
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 懐かしき尾瀬

 懐かしき尾瀬











懐かしき尾瀬の詩

あなたの歌声を聴いている

手繰り寄せられない年月を

偲んで聴き入る尾瀬の蒼空

うたう人の声やよし

あの日の君が返る筈なく

いまは何処で口ずさむ


     親愛なるブロ友である山男の尾瀬山行を読んで




                藍の波


                平成二十五年九月二十三日
  1. 2013/09/23(月) 20:25:31|
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 燃尽

 燃尽












抱ける哀しみは一つ

こころは萎むガラス玉

輝きを忘れて闇に逝く


抱ける哀しみは一つ

季節外れた揚羽蝶

重い荷物は飛べませぬ


抱ける想い出は一つだけ

燃やす哀しみはただ一つ







          藍の波


平成二十五年九月二十三日。
  1. 2013/09/23(月) 18:22:16|
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 ドラマ

 ドラマ












予想された幕切れ

ドラマは最終回

一話ごとに未練引きずり

今ここで幕は下りた

演じ終わって舞台のそで

三文役者の私

余所のドラマを見る事はない








               藍の波


               平成二十五年九月二十三日

  1. 2013/09/23(月) 18:19:45|
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 ひとつ

 ひとつ










一つあればいい

さして長くもない人生

一瞬の役を演じ終える日

走馬灯が止まる重さ

想い出は一つあればいい

背中は小さくてひとつ

昼と夜が分かち合う日に






          藍の波


         平成二十五年九月二十三日
  1. 2013/09/23(月) 15:52:03|
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 お彼岸に捧ぐ

 お彼岸に捧ぐ












捧ぐ花は貴女の好きな薔薇

秋の蒼空に似合いのコスモス

思いを残して逝ってしまった貴女

幼い娘が何故って呟くのです

一年前に戻りたいと

若くてきれいな自慢のママ

いい子にするから戻ってきてと



        私の知り合いのお嬢様に捧ぐ





                 藍の波


               平成二十五年九月二十二日
  1. 2013/09/22(日) 08:43:15|
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 月のひかり

 月のひかり













月のひかりを滑る花の精

はなびらのけん盤に堕ちて行く

微かな音色に染まるひかり

奏で続けるこの季節から

指の先に揺れる花の精

月のひかりを翅にして











          藍の波

         平成二十五年九月二十一日
  1. 2013/09/21(土) 09:01:00|
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 月に語る

 月に語る











中秋の名月

暑くも無し寒くも無し

遠来の良友との語らい

笑うでもなく哭くでもなく

愛情も憎しみも金色の坩堝

哀惜も愛惜も静寂のひかり

夜は更けて二十日の月となる








           藍の波


          平成二十五年九月二十日
  1. 2013/09/20(金) 00:34:17|
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 女と男

 女と男





全身で抱いた

全身で抱かれた

男は証を心に刻む

女は記憶を抹殺する

成就しない恋の行く末

哀しみがクルリでんぐり返し

変わる筈はなく時間は過ぎる


               平成二十五年九月十九日
  1. 2013/09/19(木) 11:58:33|
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 仙人峠

 仙人峠













仙人峠に早い秋が来た

あきあかねが夕陽を乗せて

木の葉にポトリぽとり

畔道の細竹の先にぽとり

里に秋風を運んでくる

天を持ち上げ零して回る

あきあかねの匂いが充ちてくる







             藍の波


            平成二十五年九月十九日
  1. 2013/09/19(木) 11:18:12|
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 寂しがり屋

 寂しがり屋














白い羽根の風に乗って

自転車でふわり

寂しがりには似合わない

蝶ネクタイと明るい声

寂しい心引き取りますよ

氷砂糖一つと交換します

優しさが広がる甘さ

仕合わせになれるさ

街場でも里山の路でも

心の数だけ氷砂糖







            藍の波

            平成二十五年九月十八日
  1. 2013/09/18(水) 08:34:37|
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 詩人よ

 詩人よ










詩人よ此処に眠れ

問い詰める者はいない

愛を謳いあげたことも

嘆き哀しんだ愛の結末も

肩を落とした命の抜け殻

詩人よ私の詩人よ

河原の小石を摘んで

生きた証として ひととき






          藍の波


         平成二十五年九月十七日
  1. 2013/09/17(火) 22:24:28|
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 泡沫の

 泡沫の











いいねこれでいいんだね

選択肢がこれしかないなら

三年の歳月をハンカチに包んで

故郷の川に流したらいい

澄んだ空を逆さまにして

束の間の時を浮かべてみよう

見てはいけない泡沫の夢

跡形もなく消え去るわけもなく








             藍の波

                
            平成二十五年九月十七日
  1. 2013/09/17(火) 20:18:06|
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 心模様

 心模様











好きでいたり

憎んでみたり

憎まれてみたり

嫉妬の網に堕ちたり

こころ縛り付け

愛と言う名の別れ淵

深さ知るこの身沈めて








          藍の波


        平成二十五年九月十六日
  1. 2013/09/16(月) 22:51:41|
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 ロマンス第二番

 ロマンス第二番










魂を揺すぶられている

ロマンス第二番を聴いて

安らぎの中に震えている


あの時の若いころの私

思わず目頭あつくして

辿りつかない明日に惑い

愛について問い詰めていた頃





            藍の波


           平成二十五年九月十四日
  1. 2013/09/14(土) 21:21:12|
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 食べる

 食べる










地球を食べる

食べつくすまで食べる

奇跡を食べる

せんべいを食べるように

僕は地球を食べる

終りのない狂宴が始まる

ささやかな幸福と言いながら

地球を食べる







            藍の波


           平成二十五年九月十三日
  1. 2013/09/13(金) 05:53:02|
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 秋に舞う

 秋に舞う













都会の空に舞う蝶は

庭を忘れた薔薇の花

秋の風に迷い出て

ふたり口づけ探してる



都会の風に舞う蝶は

季節を忘れた薔薇の花

ビルの鏡に映しだす

紛れた恋の愛さがし



都会をはなれて行く蝶は

薔薇の香りを曳いて飛ぶ

何処の季節を目指すのか

言葉紡いで想いをさがす











            藍の波


           平成二十五年九月十二日
  1. 2013/09/12(木) 22:36:44|
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