鏡に映して

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

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 洒落た夜

 洒落た夜







別れの詩は止しにしよう

涼しい夜はお洒落な店で

出逢いの詩をうたおうか

氷を融かすレモンの香り

貴女の所作に吸い寄せられて

想いを重ねる洒落た夜

好きなシャンソン流れたら

踊り続けよう別れまで




           藍の波


          平成二十五年八月二十九日
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  1. 2013/08/29(木) 21:03:25|
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 穏当

 穏当











眩暈する暑い日々も

吹きすさぶ雪嵐うけても

花たちの会話の季節も

落ち葉踏みしめる頃も

いつも穏やかでありたい

友と酌む少しの酒

心地よい揺らぎ感じられれば







          藍の波

          平成二十五年八月二十七日
  1. 2013/08/27(火) 05:01:55|
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 あの日の

 あの日の










なんで?

解りきった結末あればこそ

一瞬も空けずに堕ちた恋

否定すれば惨めになる

一度だけ輝いたひととき

記憶から漏れる事はない

何も解決しない時間を手繰って

あの日の雲を眺めている








              藍の波

              平成二十五年八月二十六日
  1. 2013/08/26(月) 23:35:14|
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告秋

告秋










気が付けば秋の気配

囁くように連れてくる

石の間から洩れてくる

泉のように湧いてくる

コオロギが啼いている

気が付けば秋の訪れ





          藍の波

          平成二十五年八月二十六日


  1. 2013/08/26(月) 22:01:00|
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 一雨

 一雨









土塊が焼かれ砂塵が舞う

肌を覆うものはなく

ひび割れの音に怯える

雨を待つ人がいる



雨を憎む人がいる

命を呑み込だ濁流

為すがままに恐れおののき

雨に涙する人の群れ


列島を分ける熱と豪雨

途方に暮れて天を仰ぐ人

神に祈る 怒りを鎮めよと









        藍の波

        平成二十五年八月二十六日
  1. 2013/08/26(月) 21:06:42|
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 最後の薔薇

 最後の薔薇









あなたは貴女を生きる

ばらが薔薇であるように

やまが山であるように

そらが蒼穹であるように

あなたは貴女を生きる

朽ちない薔薇を抱いて

わたしは貴女を生きる





        藍の波

       平成二十五年八月二十五日
  1. 2013/08/25(日) 16:15:50|
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 代償

 代償











いくばくかの代償は

時を追うごとに大きくなる


ひと夏の冷気と引き換えに

命を切り売りした頭金

300000年も払い続ける年賦


誰もが目をつむり

快適な部屋に寛ぐ私も

現代文明という名のガラスの器

穢れた空気の充ちる音ひたひた


触れてはいけない神の火

売り渡した命が燃えている

三〇〇〇〇〇年の後さらに続く

私達の子孫が支払う死の負債





           藍の波


           平成二十五年八月二十三日
  1. 2013/08/23(金) 21:30:00|
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 満月の鳩

 満月の鳩









片羽さがして鳩が泣く

ククボロン くくぼろん

まあるい月のふち廻り

羽を掬って縫い合わす

カラスがつけた傷の跡

ひかりの糸を手繰る夜

くくぼろん ククボロン

羽をひろげて飛んでみる






          藍の波

         平成二十五年八月二十三日
  1. 2013/08/23(金) 01:29:00|
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 ふらり

 ふらり








哀しいまでに美しい命

何十億年の孤独の果て

緻密に仕組まれた計画

命を繋ぐそれぞれの術

命を繋ぐそれぞれの情愛

巡りあいそして別離の記憶

いちじょうのけむりふらり







           藍の波

          平成二十五年八月二十二日
  1. 2013/08/22(木) 01:30:59|
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 玉響 (たまゆら)

 玉響










砂の城は玉響の夢

恋は思い込み 愛は執着

砂の城に塗り込める真理

変化する日常を支えるものは

ほんの僅かな思いやり

一輪の花 風に連なる

砂の城は見果てぬ夢






        藍の波


       平成二十五年八月二十一日
  1. 2013/08/21(水) 04:44:35|
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 プレアデス

 プレアデス










青みを帯びた白い焔

想いの強さはじけて

一億年の時空をゆく

プレアデスの星々

愛の行き着く所まで

君の名に煌めいてみせる

燃え尽きて天の闇になるとも







            藍の波

           平成二十五年八月十九日
  1. 2013/08/19(月) 21:59:40|
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 夏のシリウス

 夏のシリウス










夏の天をゆくシリウス

孤独を嘆くことはない

孤高のひかりを研ぎ澄まし

氷の中の心を融かしだして

全天にあまねく知らしめよ

人を愛する奇跡を信じよと







             藍の波


            平成二十五年八月十八日
  1. 2013/08/18(日) 22:18:50|
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 青い砂丘

 青い砂丘











細い月を傾げて

青い糸がおりてくる

闇に浮かぶ青い砂丘

転がるガラスの鈴が

忘れ得ぬうたを奏でる

細い月の注ぎ口から

ながれ降りる一条の想い










           藍の波


          平成二十五年八月十六日
  1. 2013/08/16(金) 22:21:47|
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 野いばら

 野いばら











花の言葉がいつか

実りのない荒野にちり

傷つけあう棘にかわる


打ちのめされて地を這いまわり

ほんの少しの薔薇の残りを探す

朦朧としていく意識の中

透明な風にいろつけて

花の言葉が溢れてくる






             藍の波

            平成二十五年八月十四日
  1. 2013/08/14(水) 21:31:51|
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 季節

 季節












春より先に夏が来るような

そんな理不尽な別れうた

額の汗がきらめいて

君の言い訳聞いている

乱れた心の窓辺には

飾る花の光彩が影に変わる

返るはずない季節並べても







             藍の波


             平成二十五年八月十三日
  1. 2013/08/13(火) 20:49:33|
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 言葉のかわり

 言葉のかわり










おはよう明日に向かうあなた

呼び止めた今日に片目つぶって

笑顔を零して片手をあげる

それがあの日のさよなら


おはよう明日に向かうあなた

弾け合うあさのひかり

爪を透かして明日を見る

それが私の言葉のかわり





           藍の波

           平成二十五年八月十二日
  1. 2013/08/12(月) 10:17:55|
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 花火の夜

 花火の夜












闇の緞帳を弾く花火

ひるひると想いを曳いて

無心の夜に登りゆく

響け あの日の夜にまで

名前を呼んでは消え残る

花火の夜のひと時は




           八月十日東京湾花火大会にて



           藍の波

           平成二十五年八月十二日
  1. 2013/08/12(月) 07:03:36|
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 独り相撲

 独り相撲










無様に転げてみせた

独り相撲の照れ隠し

笑いにならない嗤い

欄干に寄りかかり思い巡らす

あと一番 明日の勝負

己に克と念じる








           藍の波

           平成二十五年八月十二日
  1. 2013/08/12(月) 06:30:19|
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 青

 青













どんな青が好きなのだろう

深い湖の様な静謐に満ちた青

薄く延ばした蒼穹の様な青


赤い血を包むシアンの衣

羽の様に透けていながら

凛として開く硫酸銅の華






          藍の波

         平成二十五年八月九日
  1. 2013/08/09(金) 06:34:06|
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 ゆらさか

 ゆらさか












闇の川からほたるの川へ

幽かなひかりが照らし出す

情の重さかゆらさかと

想いをまとい飛ぶホタル

荒ぶ瀬音を鎮めゆらさかと

こころ平らにとまりこい








          藍の波

         平成二十五年八月八日

  1. 2013/08/08(木) 02:48:36|
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 理由

 理由









死ぬわけにはいかなかった

貧しい両親の悲しみを想えば

それで十分であろう

苦しみを飲んで生きた理由


死ぬわけにはいかない

僅かな残り時間を計れば

それで十分であろう

痛みに耐えて生きる理由







            藍の波

            平成二十五年八月七日
  1. 2013/08/07(水) 01:40:22|
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 夏の日

 夏の日








今度来るバスに乗って行こうか

いや もう一台待ってみようか

あれこれして半年が過ぎ

停留所に夏の日が入る

また一つ歳を重ね

干からびてさげすまれ

のた打ち回り燃え尽きる





          藍の波

          平成二十五年八月六日
  1. 2013/08/06(火) 21:32:46|
  2. | コメント:0

 百日紅の夏 (原爆忌間近)

 百日紅の夏 (原爆忌)







此の花の咲くころ

祈らずにいられない

跡形もなく燃えた命

戦争の果ての愚挙のまえに

理不尽な夥しい死

百日紅の花が風に揺れる

怒りを燃やし続ける花







           藍の波

           平成二十五年八月五日
  1. 2013/08/05(月) 21:20:15|
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 秘術

 秘術











蒸し暑い夏の夜

草むらに座る影が呼び止める

他に人はいない 私のことだ

「おまえさん 花を探しているね」

枯れない花を捜しているね


簡単なことだと薄く笑う

おまえさんに授けよう秘術

呪文を書いた紙切れを掴ませながら

礼に水を汲んでくるように言って

ゆっくりと腰を上げて指をさした

座っていた草むらに水を撒くと

見る見るうちに一面に白い花

影はいつの間にか消えていた


紙切れの呪文は一言だけ

「愛情」と







             藍の波

           平成二十五年八月四日
  1. 2013/08/04(日) 20:21:44|
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 綴る意味

 綴る意味








いつも心はゆれている

私は何のために生きているのか

詩を綴ることに意味はあるのか

愚鈍なまでに言葉に執着し

いたずらにこね回している

真理の衣にも触れられず

此のまま朽ち果てていくのか






            藍の波

           平成二十五年八月三日
  1. 2013/08/03(土) 21:28:11|
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 時間売り

 時間売り













時間売ります



夜店の奥の立て看板



刺身の様に切り分けて



失くした過去を包んで渡す



時間売ります



想い出たぐる人が寄る



夜店はずれの時間売り










           藍の波
          
          平成二十五年八月二日
  1. 2013/08/03(土) 03:19:10|
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 恋詩

 恋詩











恋の行くところは何処

成就するところは何処

苦しい程に好きになり

あの夏の日を抱きしめる

ひと夏ふた夏が過ぎて知る 

思い出す言葉の空しさよ

恋の詩は書くまいと決める

むかし恋した哀しさに







            藍の波

           平成二十五年八月二日
  1. 2013/08/02(金) 03:51:01|
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 夏の蝶

 夏の蝶











熱い思いの口づけか

放したくない抱擁か


夏花抱きしめて舞う蝶よ

ゆらゆら燃える陽炎の

想いを知るやなおも今

強い日差しに涼しげに







          藍の波

         平成二十五年八月二日
  1. 2013/08/02(金) 02:24:41|
  2. | コメント:0

 野球観戦

 野球観戦 (東京ドーム於)











夥しい音が押し寄せてくる

喧騒の中を幻想の世界に入り込む

嘘のような静寂に囲まれて

私は海を見ていた

天から堕ちてくる光

記憶をたどりながら

観音崎の灯台の白さと

砕ける波頭を抱き寄せている




              藍の波

              平成二十五年八月朔日
  1. 2013/08/01(木) 00:54:06|
  2. | コメント:0
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