鏡に映して

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

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 子供の様に

 子供の様に









誰か来ておくれよ

ピアノの演奏を聴いて

心に穴があいて涙が零れる

誰か掬っておくれよ

子どもの様にふるえて

人恋しいこんな夜

感動がまだ治まらない僕を






                藍の波

                平成二十五年七月三十日
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  1. 2013/07/30(火) 01:44:20|
  2. | コメント:0

 朝

 朝












朝は血圧を記録して

4枚切りの食パンを一枚

カリッと焼いて

苦めのコーヒーの湯気

トマトを唇のように吸って

あれこれ考えを巡らす

変哲のない日常が回りだす






         藍の波

        平成二十五年七月二十八日
  1. 2013/07/28(日) 08:28:01|
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 咲き残り

 咲き残り







文字に刻み込んだ想い

有り触れた非日常

時に紛れて

半分になり四半分になる

零にならない半減期

僅かばかりの咲き残り









           藍の波

           平成二十五年七月二十八日


  1. 2013/07/28(日) 04:07:07|
  2. | コメント:0

 線をひく

 線をひく











白紙に横線を端までひく

遠くに見える地平線

地平線にきえる二本線

歩いてきた道

歩いて行く道



白紙に横線を端までひく

遠くに見える水平線

水平線に消える海路

何本も横線をいれて

超えてきた小さな波

超えていく大きな波







        藍の波

       平成二十五年七月二十七日

  1. 2013/07/27(土) 02:52:36|
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 人模様

 人模様









窓際のテーブルに頬杖ついて

すれ違い合う人の群れを見ている

さめた珈琲そのままに眺めている

背中にしがらみの糸が見える

絡み合って流れていく

都会の孤独を癒す人模様

仕付け糸を結んで私も泳ぎだす







              藍の波

             平成二十五年七月二十六日
  1. 2013/07/26(金) 09:42:54|
  2. | コメント:0

 ピアノ 

 ピアノ 









ピアノの音よ堕ちないで

咲いたまま花びらがひとひら

またひとひら堕ちるような

生身の体を裂くような

涙をくだいてまくような

ピアノの音よ堕ちないで

遠い昔に堕ちないで








      ピアノ演奏 近藤嘉宏さんを聴いて


               藍の波

               平成二十五年七月二十五日
  1. 2013/07/25(木) 19:14:57|
  2. | コメント:0

 冥府の先

 冥府の先










愛好は個人的なこと

誰にも強いられず其処に至る

誰にも遮られずここに至る

葛藤の海を渡り

離れているから想いをやれる

別れたから大切にできる

いまだから寄り添える

愛憎も寂しさも冥府の先まで





           藍の波

          平成二十五年七月二十四日
  1. 2013/07/24(水) 08:03:36|
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 しない

 しない










もうゲームはしない

勝ち目のない心のやり取り

堕ちて知る傷のふかさ

女ってそんなに綺麗じゃない

その言葉が今さらに重い

もうゲームはしない

不器用なこころが堕ちるから






           藍の波

           平成二十五年七月二十四日
  1. 2013/07/24(水) 01:19:22|
  2. | コメント:0

 愛

 愛











愛を語るには若過ぎる

言葉をなくして僕は彷徨う

あれ以来そのままの姿

空白欄に言葉を嵌めている


愛を語るには老いすぎる

夢の中はそのままの姿

もう遅い 遅すぎる

みつけた言葉に意味も無く





          藍の涙


         平成二十五年七月二十二日
  1. 2013/07/22(月) 21:15:10|
  2. | コメント:2

 風鈴

 風鈴


口をとがらせて息を吹く

小さな音がチリチリ

風さん遊びに来てね

風鈴さん 風を誘ってね

短冊がゆるり帆のように揺れて

チリーン チリリーン

風鈴と風の仲良しさん





             藍の波

             平成二十五年七月二十二日
  1. 2013/07/22(月) 08:20:26|
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夏薔薇(なつそうび)

夏薔薇(なつそうび)











朝から強い日差しを受けて


健気に咲いたなつそうび


白いフリルのブラウスに


透けて揺れるよ天使の様に


荒んだ心に舞い降りる


一輪だけのなつそうび











         藍の波

         平成二十五年七月二十日
  1. 2013/07/20(土) 21:54:31|
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 人生の付箋

 人生の付箋






深々とソファーに腰を据えて

硝子に映る蛍光灯を見つめる

鍵盤が上下して胸を叩く

麻薬を知るわけも無くこの音は

痛い記憶を甘くしている

僕は付箋付に余念がない

意味も無く過ぎる日を留めるため

硝子の向こうを覗いて回る

付箋のレ点をまた一つ外していく

深々とソファーに腰を据えて

満更でもない人生ににっこり








              藍の波

             平成二十五年七月十九日





  1. 2013/07/19(金) 22:49:06|
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 花の舟

 花の舟








薔薇の花びらが一片

するりと降りる

衣を浮かべて舟となる

微かな吐息に水面をすべる

暮雨に彩をながして

一粒のこころの行くところ




           過去詩より

           藍の波


  1. 2013/07/18(木) 21:42:30|
  2. | コメント:0

 白い太陽

 白い太陽



事もなげに医師はいう
あの時もさらっと言った
罹病の確率は一割だったはず
何もしなくても十年は生きる
私は最新の施術を選んだ


悪びれず医師は言う
3年過ぎて
あの時もさらっと言った
転移しています
注射と薬で進行を抑えると


長生きを望むわけではない
花も見た恋もした
可愛い天使との出会い
苦楽十分に堪能した人生
しかし怯えてふるえる
痛いのには耐えらない


馴染んだ口調で医師は言う
昨日は冗談まじりに
たまたまを取る方法もあると
薬の副作用も費用も改善すると


こころの副作用が頭を過ぎる
役に立たない煩悩
地下鉄の駅に向かう道
真新しい病棟を振り返る
背中にへばりつく白い太陽





        藍の波 

      過去詩 平成二十四年六月九日


  1. 2013/07/18(木) 21:37:18|
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美しい人

美しい人








美しい人あり

人を思い遣る人

教養に裏打ちされた品性

多数にくみせず自分を持ち

愛すべき好奇心と向上心

四季の移ろいに微かな吐息

美しい日本語を慈しみ

人を思い遣る人






            藍の波


  1. 2013/07/18(木) 21:34:22|
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 革命

 革命









過ぎ去らぬ嵐

脳の隅まで搔きだされ

心を裏返されてやっと息をする

根幹からゆすぶられ

自分の存在を問われる

お前の生とは如何なるものか

ただ涙してことばには出来ない

地の底に引きずり込まれ

宇宙の果てに放り投げられる


激しい憤りに躊躇し

真の穏やかを知る






         ショパン作曲 革命

         演奏   ピアニスト 近藤嘉宏


         この感動を文字にすることは無謀と知りつつ

       
                藍の波

            平成二十五年七月十二日

  1. 2013/07/12(金) 07:08:30|
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 こどく

 こどく








誰かに属することが出来たら

属せない僕が探し彷徨っている

預けたいのはこころ

わがままでさびしがり屋で

夜になると水割りを少し

詩などを語り氷に滑らせる

琥珀の中に薔薇をそっと




            藍の波

            平成二十五年七月十一日
  1. 2013/07/11(木) 19:20:04|
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 ~太陽~

 ~太陽~












舎利頭の奥まで焼き尽くせ

無機質を充填してころころ

脳はとうに干からびて

さらさらさらさら砂の音

芥子の実少し地に深く

耳を澄まして聞いている






          藍の波

  1. 2013/07/11(木) 05:51:05|
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 ~雷光雷鳴~

 ~雷光雷鳴~








池の畔の石灯籠

雷光の中に立ちつくし

骨となるしじま


闇を砕いて雷鳴が渡る

腕をつかむ幼子ありて

怯える指先は今






         藍の波

  1. 2013/07/11(木) 05:48:45|
  2. | コメント:0

mudai

mudai












書きたい

書けないのに書きたい

詩だけを見つめ感じたい

自然の中で染み出てくるような

心に堕ちてくるような

詩を感じていたい

好きで仕方ないから

好きでいたいから






         今夜は藍の涙

         平成25年7月10日




  1. 2013/07/10(水) 21:32:09|
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 花の様に

 花の様に







いまが寂しく苦しい時でも

負わされた荷物が哀しくても

挫けるわけにはいかねえ

人の仕合わせ斜めに見ても

何にも見えやしねえ

花のように手を広げて

鳥の様に指を拡げて

寂しい時間を弾きだす


いまがどんなに辛くても

挫けるわけにはいかねえ

花の様に手を広げて

ひかりの粒を集めよう

ひとつひとつ丁寧に積み上げて

プリズムに透かして見てみよう

向こうの光に飛び立とう今





           藍の波

          平成二十五年七月十日

  1. 2013/07/10(水) 08:07:06|
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 七夕

 七夕







遠い彼の地の蒼穹に問う

今夜は晴れやら曇りやら

雨よ降るな 川面が荒れる

流してくれるな逢瀬の舟を

あの日あの時 別れたきりで

七夕に漕ぎ出す天の川





            藍の波

            平成25年7月7日
  1. 2013/07/08(月) 08:41:16|
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 薔薇文字(そうびもじ)

 薔薇文字







透かし彫りしたプラチナの

薔と薇の文字のイヤリング

女優のように

耳にあてて鏡に映し見る

所作によく似た薔薇の彩

心を刻む薔薇文字に

プラチナ箔の白いはなびら






            藍の波
  1. 2013/07/07(日) 20:48:26|
  2. | コメント:0

 薔薇妃

 薔薇妃











小さな薔薇の王国

妃は目覚めの薄化粧

朝の光に微かなかおり

季節戻りの冷たい風に

ゆらぁりゆれながら

ゆるぅりと過ごす時のながれ

多くは望まないこのひととき





             藍の波


  1. 2013/07/07(日) 20:44:54|
  2. | コメント:0

 薔薇槍騎兵

 薔薇槍騎兵










朝日を受けて

薔薇のつぼみの槍騎兵

緑の穂先が空をさす

兜の中の端正な若い兵士

厳かな王の閲兵が始まる

ルビーを散りばめた王冠

白い王妃の絹のフリル

朝のひかりが充ちていく




           藍の波



  1. 2013/07/07(日) 20:43:09|
  2. | コメント:0

 夜の薔薇

 夜の薔薇









優雅さを纏う白い衣

襟元を整えて

深い藍に沈む夜に

ため息のように浮かぶ

触れることをためらう

白い肌のかおり

幽玄の闇にゆれている






          藍の波
  1. 2013/07/07(日) 20:40:46|
  2. | コメント:0

 朽ちる前に

 朽ちる前に








咲き姿朽ちる前に

あなたの色を心に染める

薔薇開くに似て短い出会い

為す術なくあなたを見送る

ごめんねを繰り返し

あなたは初めて涙を流した

咲き姿が朽ちる前に

あなたの色をすべて摘み取って

縁の薄さを今も埋めている

天井の星の逢瀬きても            

間違えても重ならない

私の報われない時間たち






           藍の波

         平成二十五年七月七日


  1. 2013/07/07(日) 08:19:34|
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 ちろちろ

 ちろちろ







燃え盛ることはない

ちろちろ舌をだし

静かに闇を探ればよい

魔女が行く手を隠しても

ランタン片手に行けばよい

ちろちろ微かな灯りでも

闇のマントを透けてくる

匂い豊かなあなたの夢が









          藍の波

          平成二十五年七月五日
  1. 2013/07/05(金) 00:05:47|
  2. | コメント:2

 白寿

 白寿










潔しその生涯

真綿衣の花嫁衣裳を纏い

硫黄島に果てた命に嫁ぐ

七十有余年の時を経て

戦闘帽の重さをはらう

ああ、逢いにゆきますよ

棺の中の白寿のつぶやき







過去詩より。再掲かもしれません。ごめんなさい。

                   藍の波


  1. 2013/07/04(木) 16:52:56|
  2. | コメント:0

三界

三界










三界を旅して色のない花を見る

一瞬のほんの短い時間

爪の先から透明な色が零れて

火宅におちて ちっちっと火花を弾く

その一瞬のため

三界の旅を続けている





             藍の波


  1. 2013/07/04(木) 16:47:43|
  2. | コメント:0
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