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鏡に映して・分水嶺に咲く花

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(阜可 忠:藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

春来たり

春来たり




手招きするとよちよち歩く

柔らかなチューリップの赤ちゃん


雪が融けて土が膨らむ庭           

やってきたばかりの春に

目覚めるチューリップ

小躍りして確かめる春の気配


無邪気な仕草が愛おしく


いのちいずる気息たしかに





                藍の波

  1. 2013/04/22(月) 14:34:57|
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竜骨

竜骨





新しい波が浜を打つ

金砂銀砂煌めくところ

求めてやまない沖言葉

添えて優しい波のあと


さにあらん普遍流れる

刻んだ文字の行くところ

浜にさらした竜骨の

砂に埋める叫び声となりて




                  藍の波
  1. 2013/04/22(月) 14:30:50|
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心を取り出して

雲母の様にはがす

ひかりのメスに透かして見ると

さらさら音がする

混じりけのない心の結晶

角が欠けそうで痛いから

真綿でくるんであなたに見せる




                   藍の波
  1. 2013/04/22(月) 14:28:45|
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虫眼鏡

虫眼鏡




黒い点が動いてる

点線曳いて歩いてる

小さな胸がレンズに映る

白い心が波を打つ

どくだくどくだくどっくんこ

人の心と見比べる




           藍の波


  1. 2013/04/22(月) 14:26:57|
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 冬戻りの雨

 冬戻りの雨
 
 
 
 
 
いいのですよこれで
 
冬戻りの雨が滲みてきて
 
心の奥にささやく
 
明日も見えない白い眼に
 
微かな光を映そうと乗せてみた
 
良いではないか ひとときの夢
 
雨に流されて荒れた海
 
やがては鎮まるというもの
 
 
 
 
                      阜可 忠
 
           平成二十五年四月二十一日
  1. 2013/04/21(日) 08:26:02|
  2. 紡ぐ時
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 冬戻りの雨

 冬戻りの雨





いいのですよこれで

冬戻りの雨が滲みてきて

心の奥にささやく

明日も見えない白い眼に

微かな光を乗せようとしていた

良いではないか ひとときの夢

雨に流されて荒れた海

やがては鎮まるというもの




         藍の波

          平成二十五年四月二十一日
  1. 2013/04/21(日) 08:23:24|
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 さくら文

 さくら文



独り歩くさくら灯り

にぎやかな花の宴の隙間

舞う花の表になり裏となり

手に受けて読む文の一片

独り添うさくら灯り

若いままの友人が歩いてくる





                   藍の波


  1. 2013/04/20(土) 17:28:56|
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気が付くために生きてきた

何のことはない偶然のたまもの

何一つ記憶にあるわけはない

知らないことに気が付いただけ

少しだけ時間を戻して

あの日が貼りついた空間

貧弱な言葉が白茶けている

歪んだレンズ越しに見る癖

理解しているような振る舞い

もっともらしく充ちている

寂寞とした空間に腰を下ろして

ゆっくりと立ち上がり今に戻る

本当の自分を行くために




           藍の波


  1. 2013/04/20(土) 17:26:28|
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 さくら

 さくら


誇る時は短すぎて

蒼穹は高すぎる

想いの果てに遅々として

季節は足早に過ぎる

胸の奥に降りそそぐ

変りゆく時を重ねて

黙々と晴れやかに

今年もさくらが





藍の波


  1. 2013/04/20(土) 17:23:50|
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 青い焔

 青い焔





山襞を埋める雪のように

全てを包み込んでしまいたい

山襞をゆく雪水のように

心の襞を流れてゆきたい

感じることを感じて

告げたいことを告げて



天と地がひっくり返っても

変わらない地球のコア

宇宙を行き来するメビウスの輪


君をその中心に据えて

心の襞に色を付けたい

青い焔を音もなく



藍の波




  1. 2013/04/20(土) 17:21:48|
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 舎利頭

 舎利頭





この白いのがお前の舎利頭

眼窩に涙が透けている

たった一つの生きた証

美しくかくも哀しい時の流れ

成就しない互い想いを秘めて

何千年の先までお前に寄り添い

野花となって眼窩を飾ろう






         藍の波

         平成二十五年四月十九日
  1. 2013/04/19(金) 09:20:46|
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 舎利頭

 舎利頭
 
 
この白いのがお前の舎利頭
 
眼窩に涙が透けている
 
たった一つの生きた証
 
美しくかくも哀しい時の流れ
 
成就しない想いを秘めて
 
何千年の先までお前のそばに
 
野花となって眼窩を飾ろう
 
 
 
 
 
        阜可 忠
 
        平成二十五年四月十九日
  1. 2013/04/19(金) 09:17:54|
  2. 紡ぐ時
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ときめき

ときめき


ときめきはいつも忍び足

窓を少し開けて気配を入れてくる

気が付かないと怒って横を向く

鼓動を残して振り返るときめき


私はいつも湯船の中

体全体にときめきを感じて

生きている実感に浸る

手招いて呼んでくれるときめき





            藍の波




  1. 2013/04/18(木) 21:29:06|
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水晶玉

水晶玉




手をかざして

明日を覗いてみる


過去から歩き続けて

未知の交差点を渡ろうとする

シャボンの膜を透過して

そっと足を踏み入れる


逆光のなかに

あるきだす後ろ姿

秒針がカチリ背中を押してくる





藍の波





  1. 2013/04/18(木) 21:24:59|
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 出逢いたい

 出逢いたい





本物に出逢いたい

本物の言葉綴り

本物の独創性

本物の詩の海に溺れたい

詩を自称しない

本物の詩に触れていたい

残りの時間全てあなたに





藍の波


  1. 2013/04/18(木) 05:32:05|
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花言葉

花言葉




雑木林の小径にさくはな

得意げに小鼻を動かし

花の名を告げる

明眸を花に向けて笑う

花言葉を詠い

木漏れ日に舞う

さえずりの主は

蒼空のこずえか




       藍の波

  1. 2013/04/17(水) 20:17:07|
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春の雨

春の雨




ゆるりゆるり春のあめ


ばらのしん芽をひからせる


ゆるりゆるり春のあめ


朝カラスの声が融けわたる


ゆるりゆるり春のあめ


ゆるんだ雪のおとがする


お庭のランプをぬらすのは


ゆるりゆるり春のあめ




藍の波
  1. 2013/04/17(水) 20:14:18|
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野菊の墓

野菊の墓



都会の古刹

喧騒から逃れて

伊藤左千夫の眠るところ

戦火にひび割れた墓碑

樹影にかくれる人

野菊はなくて今も

民さんを想うてか



          過去詩再考

            藍の波
  1. 2013/04/17(水) 20:11:59|
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 出逢いたい

 出逢いたい
 
 
本物に出逢いたい
 
本物の言葉綴り
 
本物の独創性
 
本物の詩の海に溺れたい
 
詩を自称しない
 
本物の詩に触れていたい
 
残りの時間全てあなたに
 
 
 
 
          阜可 忠
 
          平成二十五年四月十七日
  1. 2013/04/17(水) 20:04:02|
  2. 紡ぐ時
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ひかり充ちて

ひかり充ちて



宇宙よりはなたれたひかり

此の地にみちて

開く哀しみのとびら

囚われた闇から

解き放つひかり

出でて歌えよ

太陽に涙投げて


此の地の反対の闇

月星の微光あわせ

やがて光充ちるとき

出でて讃えよ

天より生まれ肩を組む者たち

子らに語りつぐ仕合わせを




            藍の波

  1. 2013/04/17(水) 16:22:24|
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間合い

間合い





間合い一間

朝の風が剣先に分かれる

技は互角

詰めることは出来ない

それは互いが痛手を負う

離れることはできない

互いの太刀筋に潜む哀れ

使い手の息づかい

互いを生かす術はないか

息の詰まる半日

剣に映る四季の移ろい

間合いはいつも一間

飛び込むことも

背を向けることもない

鋭い気合が山を抜く



  1. 2013/04/17(水) 08:59:53|
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匂い

匂い





ドアの隙間から忍び込んでくる

こころをくすぐる匂い

目を閉じて誘惑に任せて

うっとりと楽しんでいる


下から呼ぶ声がする

「お芋やけたよお」

ストーブの上の銀紙

ホンワカ幸せが立ち上る





          藍の波



  1. 2013/04/16(火) 16:51:10|
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春の天使

春の天使





雪と風の隙間にゆれる

小さな靴の白いリボン

タクトが奏でる眠り姫

天使が音に乗ってやってくる

大きな声の冬風や

噂の好きな名残雪

声を合わせて歌ってる

春よ来い来い春よ来い

此処のお庭の薔薇の芽に

タクトを触れて誘います

虚ろなひとみをあけなさい

ふさいだ心にささやいて

春いろ薄く着せてゆく




          藍の波




  1. 2013/04/16(火) 16:48:37|
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蒼衣

蒼衣






雪野を駆ける孤狼の舞

呼吸の跡も乱れずに

月の光の蒼衣

雪笛の音に透き通る

遠吠え沁みる深い夜

月の光に吹き上がる






           藍の波








  1. 2013/04/16(火) 16:45:10|
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理解することは誤解ですか

そう言ってあなたは帰る

後ろ姿で哭いている

肩に哀しみがとめてある

あなたには解らないきっと

何もかも捨てて縋りたい

抑えるその辛さを

見送るこの寂しさを






藍の波

  1. 2013/04/15(月) 18:25:54|
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さみしい時はここに来る

みじめな時はここに来る

やりきれない時はここに来る

癒すものなど仕舞ってあるわけではない

つらいものがぎっしり詰まっている

苦しい時に耐えてきた

心が少し戻ればいい





藍の波




  1. 2013/04/15(月) 18:23:43|
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ふと気がつけば

ふと気がつけば
 
 
 
ふと気がつけば4年の歳月
 
躓き転び一本の道
 
何があっても詩だけがわが命
 
迷い道に彷徨っても導きの灯り
 
行く道来た道を照らしてくれた
 
灯を繋ぐ人に背中を押され
 
ふと気がつけば5年の歳月に入る
 
感謝の言葉をあなたに
 
 
 
                阜可 忠
 
                平成25年4 月15日
  1. 2013/04/15(月) 17:11:36|
  2. 紡ぐ時
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永久とは

永久とは







枯葉言葉のたき火あと

手紙の宛名がふらふらと

立ちのぼって消える糸けむり

心からませた傷の跡

重ねた時間を透かしては

細かく砕いて粉にひく

乳鉢の底にこびりつく

永久とはかくも小さな粒子






藍の波








  1. 2013/04/14(日) 06:53:58|
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 白い鳩

 白い鳩




白い鳩を抱く人

無垢な想いを天に放す

自由に飛んで行け

好きな人の名前を呟いて

故合って別れた人

ほんの一瞬であっても

愛した人を嫌いになれない

白い鳩よ蒼穹に記憶されて





          藍の波

          平成二十五年四月十三日
  1. 2013/04/13(土) 21:25:20|
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 白い鳩

 白い鳩
 
 
白い鳩を抱く人
 
無垢な想い天に放す
 
自由に飛んで行け
 
好きな人の名前を呟いて
 
故合って別れた人
 
ほんの一瞬であっても
 
愛した人を嫌いになれない
 
白い鳩よ蒼穹に記憶されて
 
 
 
                    huka tadashi
 
        平成二十五年四月十三日
  1. 2013/04/13(土) 21:22:36|
  2. 紡ぐ時
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