鏡に映して

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

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夢占い

夢占い




  見た夢の細部まで告げる

  占って欲しいと指を組む


  花の頃ならひざまくら

  うとうと過ぎるうたた寝に

  時よとまれと君がいう

  時をとめてと君がいう

  香貫山にならべたこころ

  花で結んで一つにしても

  乱れた風に紛れしか


  見た夢をときあかす

  うらなう恋のゆくところ




            波の風


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  1. 2012/11/30(金) 00:18:13|
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根付

根付





根付け師の技

素材の目に彫りこむ

本質の凝縮

飴色の時間を経て

滑らかな温もり

手のひらの血の流れ

  1. 2012/11/30(金) 00:14:04|
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沢蟹

沢蟹






透き通る 心添わせし 沢蟹に

     負わせて分かつ 想いかたひら




                  藍の波

  1. 2012/11/30(金) 00:01:42|
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気配

 気配





ふと気配を感じて

四方をみる

見えないのは背中

いたずら妖精

ふりむけば気配だけ

何も言わず

迷う時間を

楽しんでいる

ふと貴女の気配





          藍の波





  1. 2012/11/29(木) 19:05:18|
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貴女は今

 貴女は今






貴女の物語を読んでいると

遠い貴女の言葉を想い出す

刻まれた言葉が

次の言葉を連れてきて

様々な仕草を浮べてよこす

愛しくて愛しくて

貴女の乳房を抱きしめる

心を僕に預けて崩れた貴女


貴女を守りきれない若さ

わびてばかりいて

貴女に跪いても尚

若すぎる僕は貴女の時間を

年月を重ねては貰えなかった


といえば貴女は悲しそうに
 
眸をくもらせじっと見つめるだろう

僕の小さな目に

綺麗な貴女をやきつけて

にっこりと笑っていうだろう

わたしは今ここにいますと

夢になってここにくるわと




             藍の波


  1. 2012/11/28(水) 22:08:29|
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ほうき雲

ほうき雲







碧い空に掃き残す

想いの深さを流そうとする

秋だったね

秋でしたねえ

紅葉に残る刷毛のあと

ふうっと風に吹いてみる




           藍の風




  1. 2012/11/27(火) 22:19:35|
  2. | コメント:0







江戸千代紙を折り返し

江戸小紋の鶴を折る

遠いあなたを折込んで

祈りを込めて鶴を折る

蒼空にはなして

届けあなたに






           藍の波


  1. 2012/11/27(火) 17:10:04|
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土星の輪

 土星の輪





可能性は何処

子供の時の沢山の可能性は

何処へ蒸発していった

レンゲ畑の堆肥となって

一面レンゲの花に変るなら

恋人の胸にかけましょう


可能性は何処

忘れたなんて言わせない

子供に託したなんて言わせない

月の光に預けたならば

土星の輪っかに変るなら

ペンダントトップ贈ります


土星の輪っかは彼方の可能性

丁寧に並べて蒔いたなら

一重二重、輪を増やし

あなたの夜空かざりましょう





           藍の波
  1. 2012/11/25(日) 23:21:16|
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けむり 

 けむり 


泣く男はきらいだ

さらりという

泣くのは二親を失った時だけ

煙を空にふく君


煙にすべてを預け

煙を吐き続けている

吐き出される君の

ピサの斜塔のような

悲しみに触れれば

泣かずにはいられない

のたうつ君には

泣くことしか術はない






           藍の波





  1. 2012/11/24(土) 07:14:13|
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こころ

 こころ





こころここに

ひとときの眠りから覚め

古い詩に今を重ねる

巡りくる季節ごと

歩みを留めたり

こころの治まるところ

こころここに






            藍の波






  1. 2012/11/23(金) 02:09:56|
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渓流

 渓流







障子越しのやわらかな闇

透き通る渓流のおと

薔薇の香りが洩れるよる

ゆるり風呂上がりの髪

ひしと抱きしめて

のこされた心にしるしする

流れていく香り留めんとして





           藍の波







  1. 2012/11/23(金) 02:04:56|
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アズナブール

アズナブール






風が冷たく走る夜

熱い珈琲にウィスキー落として

アズナブールを聴いている

湯気の中にあの頃のわたし

熱く愛を語っている

今ほどの 程好い理性があれば

あの頃の感性に塗りこめて

手風琴の調べに乗せて

心ゆらして詩っているだろう

風が冷たく走る夜

若いわたしが湯気にゆれる

アズナブールを聴いて揺れている





             藍の波





  1. 2012/11/23(金) 01:48:07|
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上昇気流

 上昇気流





空しくもある。

激しく燃えたあとのひととき。

天にも届く情熱は。

成層圏を突き抜けて。


後には

幾らかの灰が

上昇気流に漂って。

陽光の中に

無機質のかがやき





            藍の波



  1. 2012/11/22(木) 20:30:31|
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ゆらひらら

ゆらひらら





夜露があたりにみちる前

月のあかりに縫い染める

天使のはねを漉き透す

ばらの花に舞い降りて

プラチナ箔をゆらひらら

夜露がばらにやすむまで

月のあかりをはりおいて





          藍の風


  1. 2012/11/22(木) 09:08:09|
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特急列車

 特急列車







不安なのです。

軌条の上を行くのが。

整然と並んだ旅情を行くのが

いつか

とんでもない世界に飛び込むかと。

窓の外に飛び散る

記憶に残らない旅情。

翼のない飛行機のようで。

不安なのです。

軌条の上を行くのが。





           藍の波





  1. 2012/11/21(水) 00:57:41|
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白い口づけ

白い口づけ





白い蝶が舞う北の街

二つ折りの手紙の中

朱い想いを隠し抱く

視界の中を行き来して

白い口づけ残す

北の街に雪が降る





            藍の波





  1. 2012/11/20(火) 17:27:19|
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晩秋の花

晩秋の花  








  風が冷たい晩秋に

  やっと咲いた花がある

  ひかりを透かしてみる花は

  ススキの穂さえ染め上げる

  おまえいろに染め上げる

  おれのすきなあかね色

  としつき経っても褪せもせず

  はなびらに憩う露乗せて

  虹を引いてこころに滑る

  おまえいろの晩秋に

  ときよ暫くとどまれと





             藍の波





  1. 2012/11/19(月) 21:16:23|
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匂い袋

  




匂い袋



  これにするわ

  古都の匂いぶくろ

  かおりに顔よせて

  香りを指でみちびく

  小紋の帯び間にいれて

  板塀の石畳を歩く

  何処にいずるこの小径

  残り香こぼれる

  小春日和匂う陽炎





            藍の波





         
  1. 2012/11/19(月) 21:06:39|
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夢  
  





  冬の海を見にいこう

  夢の痛さを解き放つ

  実(じつ)の軽さを解き放つ

  凍えて消える足の跡

  どんと波に叩かれて

  いかれた過去を叩き出す

  夢をすてる歳じゃない

  波に押されて

  海を胸に吸込んで

  明日の夢を抱きよせる





             藍の波




  1. 2012/11/19(月) 21:01:16|
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残画






詩を幾つも書いた

溢れる想いに俯いた貴女

解っているの解っているの

あなたは私の詩人

僕の詩を抱いて

貴女は夜行寝台に消えた

青ざめた車灯に貼りついた

小さく手を振る貴女の残画






             藍の波





    
  1. 2012/11/18(日) 07:43:51|
  2. | コメント:0

秋の夜は

 秋の夜は







秋の夜は長いねえ

父母を偲んでいる

写真相手に一杯酌んで

親爺幾つになった

お袋幾つになった

にこにこ笑って応えない


親爺わかいねえ

お袋わかいねえ

にこにこ笑って応えない

良いんだ解っているさ

貧乏何て恨んでいねえ

親孝行は出来たかなあ

秋の夜が沁みてくる




         藍の波


  1. 2012/11/18(日) 07:28:57|
  2. | コメント:0

女と男

  女と男



女性に生まれて良かった

今度生まれても女性がいい

貴方に出逢えたからという


成就されなかった恋

葛藤の果てに全て葬り去って

女性で良かったと言うだろうか


僕は思う


男に生まれて良かった

貴女に恋することができたから

挫折して重ねられなかった軌跡

苦悩がこの世を支配しても

約束されていた出逢い

次の生も男を選ぶだろう





              藍の波




  1. 2012/11/18(日) 07:21:53|
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つめ

  つめ




  冷たい部屋で爪を切る

  清んだ音がして爪が飛ぶ


  ワンピースの膝を崩して

  つめをきるひと

  音のない映像がとまる

  遡るときをピンで留めて

  つめをさがす人がいる




             藍の波




  1. 2012/11/17(土) 02:14:24|
  2. | コメント:0

明日に咲く花

  明日に咲く花

  いろをかたく握りしめ

  不確実な明日を待つ貴女は


  壊れかけた時計

  進むときに止まり

  止まって欲しいときに速く


  明日に咲く花

  愛おしい娘のように

  日常の中に明日を見る貴女は


  明日に咲く花

  いろをかたく握りしめ

  確かなときをむかえて貴女は






                 藍の波



  1. 2012/11/17(土) 01:45:42|
  2. | コメント:0

くりひろい

  いがいがいがいが

  いがだらけ

  おちてはずんでころげでる

  とんがりあたまででんぐりかえし

  まるまる太ってわらってる

  くりむしのろっとうごきだす

  うすびがもれるくりばやし

  いがいがいがいが

  いがだらけ

  あきのかぜがのぞいてく





              藍の波


  1. 2012/11/17(土) 01:38:39|
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新宿夜景

  孤独の波にさらされて

  黙って見上げるビルの峰

  埋もれて消えた恋のあと

  夜景に埋めた傷のあと


  ホテルの窓に夜景がうつる

  ガラスの向こうに君がいる

  目映いひかりを目にためて

  最後の夜に指をさす


  都会の山はビルの峰

  都会の海は人の波

  移ろう人の心を流す

  移ろう人の想いをかくす





             藍の波


  1. 2012/11/17(土) 01:32:45|
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 朝





独りよがりの夜があけて

おはよう、おはよう軒すずめ

起きろ、おきろは鵯夫婦

おきろォおーおきろォおーみんな聞け

事件を告げるお喋り鴉

今日もこのこの娘の窓あいた

よかった、よかった生きていた

昨日の事件は忘れろと

みんなで、わわあ、わわあと叫んでる


はとが、苦九九苦九九と捜し物

あなたそれしか言云えないの

わたしこころが飢えてんの

ひとりぽっちに慣れてるけれど

夜は寂しく歩けない


おひさま、にっこり光の衣

わたしのとこにきなさいな

みんなもそーだそーだの大合唱

にぎやかな朝が行き渡る







             藍の波



  1. 2012/11/16(金) 06:03:40|
  2. | コメント:0

君に

 君に





若い君に伝えたい

才能を識り無駄にするな

枝葉にこだわり時を過ごすな

たっぷりと短い時間はある

真贋を見極める鏡を磨け

新しい価値を古い価値に重ね

君の呼吸を世に知らしめよ

若い君よ焦らず自分を語れ

若い君よ安易に妥協して泣くな

多数に組して失うな誇りを

若い君よ蒼空を何処までも翔よ

若い君よ今こそ羽ばたいて





             藍の波





  1. 2012/11/15(木) 03:11:23|
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君は

 君は





君は今眠りてか

夜明け前の静寂

雨の音に白薔薇

紛れない想い束ねて

ゆっくりと歩み寄る


微かな寝息に

夢を訪ねてみる

器用にまとめた長い髪

羽のような指を重ねて

君は何処にありてか




           藍の波



  1. 2012/11/15(木) 02:57:44|
  2. | コメント:0

新月    

  新月     




   新月の夜

   カラスが飛んだ

   夕陽に落したトンボ玉

   緒締めなくして探す夜

   闇の梢の雪花が

   トンボ玉に散りかかる




              藍の波




  1. 2012/11/15(木) 02:48:55|
  2. | コメント:0
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