FC2ブログ

鏡に映して・分水嶺に咲く花

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(阜可 忠:藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

ほうき雲  K336

ほうき雲
 
 
 
 
碧い空に掃き残す
 
想いの深さを流そうとする
 
秋だったね
 
秋でしたねえ
 
紅葉に残る刷毛のあと
 
ふうっと風に吹いてみる
 
 
 
 
                  阜可 忠
 
             平成二十三年九月三十日
 
 
 
 
 
 
スポンサーサイト
  1. 2011/09/30(金) 00:31:24|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:9

多分  K335

多分
 
 
 
 
混沌として
 
水の境がわからない
 
栄養を運ぶ濁水
 
のどを潤す人の群れ
 
快さに口づけする
 
其れでいいのだろう
 
私も多分
 
 
 
 
                     阜可 忠
 
               平成二十三年九月二十九日
 
 
 
  1. 2011/09/29(木) 21:42:43|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

朝露 K334

朝露
 
 
 
朝露が宿り
 
花びらを伝い降りる前
 
小さなガラス瓶に集めて回る
 
花びらの井戸にくちびるを染める
 
かやつり草の籠に入れて
 
朝露の粒に光が転がる
 
 
                   阜可 忠
 
            平成二十三年九月二十九日
 
 
 
 
 
 
  1. 2011/09/29(木) 09:38:56|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

朱赤   K333

朱赤
 
 
 
あぜ道の緩やかな曲線
 
里山の林にはいる径
 
小高い蒼空に腰かけて
 
棚田におちた独り雲
 
哀しいまでに焼き付ける
 
彼岸花の群落てんてんと
 
 
                    阜可 忠
 
             平成二十三年九月二十七日
 
 
 
  1. 2011/09/27(火) 06:18:19|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8

弥次郎兵衛 K332

弥次郎兵衛
 
 
 
とうに夜の国境を越えた
 
夜明けを待つ数時間前
 
纏まらない言葉に揺れている
 
弥次郎兵衛を笑わせる
 
こころにここあを注いでいる
 
言葉のまわる音がする
 
 
                     阜可 忠
 
              平成二十三年九月二十六日
 
 
 
 
  1. 2011/09/26(月) 03:19:55|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

北へ  K331

北へ
 
 
 
水面をかける白鳥
 
碧い空を羽に包んで
 
北へ飛び立つ
 
言い知れぬ不安
 
蓄えた時間を信じて
 
こころ乱すなと
 
つぶやいて羽ばたく
 
 
                     阜可 忠
 
               平成二十三年九月二十六日
 
 
 
 
 
 
 
  1. 2011/09/26(月) 00:19:48|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

うろこ雲 K330

うろこ雲
 
 
 
薔薇園にかおりはない
 
秋薔薇のための剪定
 
心の穴を風が抜ける
 
空しさにひしがれて
 
たかい蒼穹を見る
 
どこかで見たうろこ雲
 
手ぶらの私が歩いている
 
 
                      阜可 忠
 
              平成二十三年九月二十六日
 
 
  1. 2011/09/26(月) 00:02:41|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

漁師  K329

漁師
 
 
 
 
あかがね色した皴
 
くぼんだ小さな目
 
震災から半年
 
海に小さな船を出す
 
涸れた涙の辛い海
 
ずっしりと瓦礫の重さ
 
一つあげ二つあげ
 
黙々として語らず
 
 
                                             阜可 忠
 
      平成二十三年九月二十五日
 
 
記事に関係の無いコメント及び鍵コメ(内緒コメ)は削除させていただきす。
  1. 2011/09/25(日) 07:20:21|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

あきはなび K328

あきはなび
 
 
 
湖上に咲く大輪 あきはなび
 
白い遊覧船に七彩をかざる
 
少年のように息を止めて
 
少女のように振るえている
 
闇をわけて ひるひるあがる
 
星さえざえと あきはなび
 
 
 
 
                  阜可 忠
 
             平成二十三年九月二十四日
 
 
 
 
  1. 2011/09/24(土) 20:46:47|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8

海    K327

 
 
 
頭の中に海がある
 
しめった波の音
 
過去というしがらみ
 
流れ込む日常
 
底のない海がある
 
 
 
                  阜可 忠
 
             平成二十三年九月二十四日
 
 
  1. 2011/09/24(土) 05:38:54|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

光跡 K326

光跡
 
 
 
夕陽が何もかも染める
 
一枚帆の幻想を染める
 
泡沫の光跡をひいて
 
岩礁を結んでゆく
 
一枚帆のゆらぎ
 
沈黙の悠久の時
 
                 阜可 忠
 
          平成二十三年九月二十四日
 
 
 
  1. 2011/09/24(土) 05:11:10|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

薔薇 K325

薔薇
 
 
その花のプライド
 
選ばれた人に咲く
 
汚泥の地に朽ちることなく
 
俯いて咲いても楚々として
 
まっすぐに光を弾いている
 
朝露をのせてきらきらと
 
 
                   阜可 忠
 
             平成二十三年九月二十三日
 
 
 
  1. 2011/09/23(金) 22:13:58|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

かあくん K324

かあくん
 
 
かあくんは三歳と7か月
 
未だもこもこお尻 
 
嵐のように駆け回って
 
増えた言葉をまき散らす
 
話し相手としては面白い
 
難点は通訳が必要なこと
 
愛くるしい表情に相好を崩す
 
嵐のようにやって来て
 
もみじを散らして帰って行った
 
 
 
                    阜可 忠
 
               平成二十三年九月二十三日
 
 
 
 
記事に関係の無いコメント、及び鍵コメは削除させていただきます
 
 
 
  1. 2011/09/23(金) 17:47:17|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

秋風に乗せて K323

秋風に乗せて
 
 
 
 
 
快い明日の朝がきたら
 
薔薇園に行ってみよう
 
薔薇の香りを心に一杯詰めて
 
秋風に乗せて届けます
 
蒼穹に手を差し伸べる薔薇の花
 
洒落たリボンで結びましょう
 
 
 
 
                     阜可 忠
 
              平成二十三年九月二十三日
 
 
  1. 2011/09/23(金) 07:56:27|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10

彼岸花 K322

彼岸花
 
 
 
 
 
唸り声が夜をかける
 
闇がちぎれて飛びまわる
 
心に綱を巻きつけて
 
彼岸花の言葉を聴いている
 
天上の声がゆれている
 
心がちぎれてないか
 
彩に問う狂騒のあと
 
 
 
 
                    阜可 忠
 
               平成二十三年九月二十三日
 
 
  1. 2011/09/23(金) 06:22:33|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

ななかまど  K321


 
 
ななかまど
 
 
 
 
 
その実の朱に真珠を染める 
 
 
蒼空にはじいて 
 
 
暑かった日々を想う 
 
 
小鼻の汗のきらめき 
 
 
小さな白い花の群れ 
 
 
移ろう確かな季節 
 
 
ななかまどの実が熟れて
 
 
くちびるを染めた日の記憶
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
 
平成23年9月22日
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  1. 2011/09/22(木) 21:37:09|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

詩志 K320/516

詩志        ( K 320/516)
 
 
 
読むもよし読まぬもよし
 
数字に置き換わる価値は求めない
 
一人の心の片隅に残ればいい
 
楽しんで散ることもある
 
苦しんで咲くこともある
 
途方に暮れることもある
 
少しでも感じればそれでいい
 
 
 
 
                    阜可 忠
 
             平成二十三年九月二十一日
 
 
 
 
  1. 2011/09/21(水) 14:34:18|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7

断愚 K319

断愚
 
 
どうせ書けはしない
 
人の心に沁みる詩は書けない
 
指の先の蝶は空に舞い上がり
 
振り向く仕草とは程遠く嘲笑
 
苦しめばよいもっともっと
 
不器用な手足と心は
 
人の心をうつ術も知らない
 
愚直に生きて愚直に死ぬ
 
いいではないかそれも一興
 
                  阜可 忠
 
           平成二十三年九月二十一日
 
 
 
  1. 2011/09/21(水) 14:05:16|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

自捨  K318

自捨
 
 
 
何時もの自己嫌悪
 
付き合って百年あまり
 
何もかも知りつくし
 
いまでも責め続ける分身
 
何処へなりと捨てに行け
 
宇宙にまき散らしても
 
星になりたいなどとは言わない
 
 
                   阜可 忠
 
             平成二十三年九月二十一日
  1. 2011/09/21(水) 08:44:16|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

自責 K317

自責
 
 
人を責めることなどできない
 
全て自分の身中より出でしこと
 
不安定な逆ピラミッドの上に立ち
 
描き上げようとした無理物語
 
私が私自身で奈落の穴に埋める
 
ピラミッドで穴の蓋とするが良い
 
理不尽な死が訪れた時のために
 
詫びの言葉を墓に刻んでおこう
 
自分の身中から出でしことなればこそ
 
 
 
                       阜可 忠
 
               平成二十三年九月二十一日
  1. 2011/09/21(水) 00:46:49|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

好きになる K316

好きになる
 
 
 
 
何故 人を好きになるのだろう
 
瞬時 至高に堕ちてゆく
 
苦悩と背中合わせの仕合わせ
 
好きになった時から始まる
 
信じることの困難さ
 
愛憎の谷間に堕ちても
 
怖れることはなにもない
 
人の心の赴くところであれば
 
 
 
                     阜可 忠
   
                平成二十三年九月二十日
 
  1. 2011/09/20(火) 21:05:53|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

秋の夜は K315

秋の夜は
 
 
 
 
秋の虫が鳴いている
 
石の下に身をひそめ
 
細く逞しく訴える
 
夜一杯にしみわたる
 
ベートベンの交響曲
 
今夜の演奏会は雨の中
 
 
 
 
                 阜可 忠
 
            平成二十三年九月二十日
 
  1. 2011/09/20(火) 09:11:57|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3

花のかけら K314

花のかけら 
 
 
 
何もない平穏な朝
 
漠然とした不安
 
記号に残る気配
 
外は空しい花であふれ
 
時の谷間に落とし込む
 
忽然と消えた花
 
語ることばを引き連れて
 
散っていく花のかけら
 
 
 
                  阜可 忠
 
             平成二十三年九月十九日
 
  1. 2011/09/19(月) 07:33:23|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

月二題  K313

月二題
 
 
 
つきふたつ 天と水面に ひかり糸
 
       はなれていても さらにひかれて
 
 
 
 
こうこうと 水面に堕ちて みつる月
 
       きみをおもいて ゆれるさざなみ
 
 
 
 
                    阜可 忠
 
               平成二十三年九月十九日
  1. 2011/09/19(月) 01:45:49|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

仕合わせ K312

仕合わせ
 
 
 
 
 
遊学する息子を思う仕合わせ
 
庭の薔薇の新しいふくらみ
 
そぞろ見て手をかける仕合わせ
 
愛しさを身にまとい
 
月の光を浴びる仕合わせ
 
人を思い遣れる仕合わせ
 
命ある限り人として生きて
                    
 
 
                   阜可 忠
 
             平成二十三年九月十九日
  1. 2011/09/19(月) 00:41:54|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

蝶紋 K311

蝶紋
 
 
 
虹を透かして蝶がとぶ
 
ふんわりステンドグラス
 
水彩の流し染め
 
碧空にいろ引いて
 
開いたり閉じたり
 
風の言うとおり秋の蝶
 
 
                阜可 忠
 
          平成二十三年九月十八日
 
 
 
  1. 2011/09/18(日) 06:37:36|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

繰糸 K310

繰糸
 
 
 
天頂に下弦の月はとどまり 
 
深すぎる夜に途惑いながら
 
肌に刻まれた傷をひろげて見せる
 
ゆるやかな季節は瞬時に流れ
 
かき消されたふるさとに
 
哀切の糸が夜をつないでゆく
 
糸を繰り出して細る月
 
新月にかくれるまで 
 
 
                    阜可 忠
 
              平成二十三年九月十七日
  1. 2011/09/17(土) 01:55:48|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

夜明け K309

夜明け
 
 
 
夜が明けるまでの時間
 
少しずつ夜がたたまれる
 
少しずつ朝がひろがる
 
半分の腦はねている
 
こんなボウとした時間
 
取りとめない思いを巡る
 
 
 
  
                 阜可 忠
 
           平成二十三年九月十六日
  1. 2011/09/16(金) 05:35:39|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1

母の花  K308

母の花
 
 
風呂につかりながら考えた
 
どうしても思いだせない
 
母の好きだった花
 
考えたこともなかった
 
薔薇は似合いそうにない
 
花の色もうかんでこない
 
母がなくなって二十年あまり
 
一度も贈った記憶がない
 
母の細い目がないている 
                    阜可 忠
 
              平成二十三年九月十五日
  1. 2011/09/15(木) 19:36:32|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1

十六夜の K307

十六夜の
 
 
 
 
 
 
 
冷酒に浮かべる金の箔
 
硝子盃におとした十六夜の
 
肩にもたれた酔いの月
 
微かにゆれる金の箔
 
 
 
 
 
                   阜可 忠
 
              平成二十三年九月十四日
  1. 2011/09/14(水) 21:53:08|
  2. 紡ぐ時
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
次のページ