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鏡に映して・分水嶺に咲く花

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(阜可 忠:藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

九月朔日 K288

九月朔日
 
 
 
 
新しい季節の訪れ
 
蒼穹を翔ける白馬
 
たてがみに風からませ
 
画伯魁夷のみずうみに
 
 
草を食み花に憩う
 
はーぷの音色に揺れる
 
こすもすひとつ手折り
 
たてがみを飾る人ありて
 
 
 
 
                                    阜可 忠
 
           平成二十三年九月朔日
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  1. 2011/08/31(水) 22:36:57|
  2. 紡ぐ時
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銀鈴 K287

銀鈴
 
 
 
街をゆく銀鈴
 
雨にぬれて煌めく時
 
舞い上がる彩の箔
 
歩道に堕ちた鈴の音
 
季節の花に留めたり
 
 
 
               阜可 忠
 
          平成二十三年八月三十一日
  1. 2011/08/31(水) 12:45:28|
  2. 紡ぐ時
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八月名残 K286

八月名残
 
 
 
 
昨夜の雨が流した闇の裾
 
今朝の雲のうす衣
 
重ね着してみる碧い袖
 
風に揺れるひかり帯
 
八月名残の薄化粧
 
あなたの明日を迎いゆく
 
 
 
 
 
                 阜可 忠
 
           平成二十三年八月三十一日
  1. 2011/08/31(水) 06:35:06|
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電話の向こう K285

電話の向こう
 
 
 
 
間違えてかかってきた電話
 
痛みの坩堝の中に君はいた
 
声が切れ切れに届く
 
間違えたことを悔やみながら
 
痛みで泣いている
 
何もしてあげられない
 
ハンドルを握ってあげる事も
 
病院に付き添うことも
 
何もしてあげられない
 
うめく声が無力感を煽る
 
間違えてかかってきた電話
 
 
 
 
                      阜可 忠
 
              平成二十三年八月三十日
  1. 2011/08/30(火) 17:33:06|
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ときに K284

ときに
 
 
 
 
飲みたいときもある
 
人並みに泣きたいときもある
 
大声を張り上げたいときもある
 
死にたくなるときもある
 
最後は自分を責めている
 
失いたくない宝があるから出来ない
 
自分を捨てる事が出来ない
 
こんな季節の変わり目にふと思う
 
 
                    阜可 忠
 
               平成二十三年八月三十日
  1. 2011/08/30(火) 17:03:16|
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梯子 K283

梯子
 
 
 
背中を押す人があって
 
最後の力で書いた
 
心の奥でささやく自分
 
悪あがきはするな
 
期待はするな
 
恥をかいて己を知れと
 
 
梯子は今もかかっているか
 
背中を押してくれた人は何処
 
人影に紛れて行った人
 
 
 
 
                   阜可 忠
 
              平成二十三年八月三十日
  1. 2011/08/30(火) 14:37:36|
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命の火  K282

命の火
 
 
命の火は燃え尽きない
 
何時も消えるばかり
 
煩悩におぼれ
 
煩悩に救われ
 
点されてきた命の火
 
その微かな息で消すがいい
 
揺らぎ消える命の火
 
 
 
 
                   阜可 忠
 
              平成二十三年八月三十日
  1. 2011/08/30(火) 13:51:30|
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残りの季節 K281

残りの季節
 
 
 
 
夏といえず
 
秋とも呼べず
 
思い煩う八月の終り
 
死に果てる旅の身に
 
平穏な時を求めてきた
 
水辺のススキよ
 
荒れ地を転がるほうき草
 
煩悩のすべてを掃き捨てて
 
騒ぐ心を枯らしておくれ
 
静かな夜を与えておくれ
 
残りの季節を消さないで
 
             
             愛しい命に    
 
阜可 忠
 
           平成二十三年八月三十日
 
  1. 2011/08/30(火) 13:39:32|
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お詫び

お詫び
 
お越しいただきありがとうございます。
 
ほとほと人生が嫌になりました。
 
詩の才能もなく、何のとりえもない。
 
人の機微ににも気が付ない愚かな私。
 
ただ自己嫌悪に陥り、限られた時間があるだけ。
 
考えてみれば生まれてから今日まで、
 
自分の人生そのものを、
 
徒に消費してきたような気がします。
 
この辺が潮時でしょう。
 
今度だけは、立ち直る気力もうせ、
 
このまま詩を書くことはできないかもしれません。
 
本当にごめんなさい。
 
どうかご理解賜りますようお願いいたします。
 
このまま苦界に沈むかもしれません。
 
不本意ですが、この場をもちまして、
 
今日までの御礼とお詫びを申し上げます。
 
ただいま工事中。
何かとご迷惑おかけいたします。
足元にご注意してお通りください。
 
 
施工元       詩人になれない詩人の詩
工事責任者    阜可 忠           
          平成23年7月31日kara
 
 
 
  1. 2011/08/30(火) 10:25:52|
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無題2 K280

無題2
 
 
 
 
通知を待つ長い時間
 
甘い楽観を少し
 
否定される心に混ぜる
 
来る保証もなく剥がされる時間
 
ただふぬけ待っている
  1. 2011/08/30(火) 08:49:06|
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無題 K279

無題
 
 
 
何の資格も保証もない
 
人の心は捉えられない
 
風の向きを変える空しさ
 
実行を強要するエゴ
 
所詮無理な話なのだ
 
人の心に鍵をかけること
  
意味のない試みに肩を落とす
 
寂しさと深い哀しみの絶望の淵
 
無力さと情けなさに転げ堕ちる深海
 
  1. 2011/08/30(火) 07:12:37|
  2. 紡ぐ時
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霧   K278

 
 
 
 
 
 
朝の霧に浄化される
 
頬を通りぬける空気
 
細胞の中に溶けて
 
本当の目覚めを知る
 
とっくに森は動き出して
 
けもの道の温もりは薄い
 
葉に結び大地に沁みる
 
きらり光る朝のいのち
 
 
 
                 阜可 忠
 
           平成二十三年八月三十日
  1. 2011/08/30(火) 01:16:36|
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ひまわり  K277

ひまわり
 
 
 
 
 
一粒のひまわりの種
 
餌台からこぼれたのか 
 
地に落ちて子葉に触れる
 
夏の終わりの庭の片隅
 
朝日を受けて金色に輝く
 
宇宙に拡散する
 
整然とした幾何学模様
 
発条がほどける
 
壮大なドラマが始まる
  
 
 
 
 
 
 
                  阜可 忠
 
             平成二十三年八月二十九日
  1. 2011/08/29(月) 06:35:15|
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唯一絶対 K276

唯一絶対  
 
 
 
 
 
唯一絶対の存在と言い切る
 
 
だからこそと力を込める
 
 
鉞をもって砕き捨てる時
 
 
羽毛のように読み解く時
 
 
日本刀の透き通る切り口 
 
 
研ぎ澄まされた鋭い言葉
 
 
唯一絶対の存在なればこそ
 
 
 
 
 
 
                   阜可 忠
      
            平成二十三年八月二十七日
  1. 2011/08/28(日) 04:34:30|
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土鈴 K275

土鈴
 
 
 
 
 
土鈴の寝転ぶ様な声
 
重い口をひらく
 
求めてはいけない
 
すべて変化の螺旋
 
乾きも湿りもない
 
確かなものはないと
 
 
 
 
 
 
                  阜可 忠
 
             平成二十三年八月二十七日
  1. 2011/08/27(土) 04:32:49|
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半夢    K274

半夢
 
 
 
 
微睡んでいたのか
 
夢と現を行き来して
 
意味を問うていた
 
霧の中の小径
 
切れ切れの時を繋ぐ
 
言葉の重さを問う
 
越し時に投げかけて
 
 
 
 
 
                   阜可 忠
 
             平成二十三年八月二十六日
  1. 2011/08/26(金) 06:13:45|
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K516を聴くK273

516を聴く
 
 
 
 
 
 
制御できない夜の目覚め
 
516に心揺さぶられて
 
夜に溶かす涙
 
細胞の一つ一つに浸みる
 
湖面に落ちた月の波紋
 
 
 
 
 
 
                  阜可 忠
 
            平成二十三年八月二十六日
 
 
  1. 2011/08/26(金) 02:13:23|
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秋の夜  K272

秋の夜
 
 
 
時が止まる
 
誰も来ない秋の夜
 
恋のはやりうたとめて
 
紅茶のかおりに溶かす
 
教えてくれたハーブティ
 
綺麗に指を合わせる
 
愛のはやりうたとめて
 
 
                 阜可 忠
 
           平成二十三年八月二十五日
  1. 2011/08/25(木) 21:05:12|
  2. 紡ぐ時
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初秋    K271

初秋
 
 
 
 
 
布帛降りて
 
訪れる人を待つ
 
虚ろな目に映る花かげ
 
いつか見た色を付けて
 
訪れる人を待つ
 
他愛ない話をしたくて
 
月がこぼれ堕ちる
 
 
 
 
 
 
                 阜可 忠
 
             平成二十三年八月二十五日
  1. 2011/08/25(木) 20:11:51|
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当然のように K270

当然のように
 
 
 
はるか地球の外から
 
帰ってきた丸い窓
 
碧い海が浮かんでいる
 
 
草臥れた時間を埋めに帰ってきた
 
よれよれの服をまるめ抱いて
 
 
あなたは当然のようにこの地にいて
 
アンテナを揺らして待っていた
 
小石の波長を感じて
 
全て下さいと握りしめる
 
磨き上げて頭上に掲げるという
 
 
旅の終わり間近
 
止まりかけた時間が動き出す
 
もういちど信じて踏み出してみる
 
 
                      阜可 忠
 
              平成二十三年八月二十四日
  1. 2011/08/24(水) 22:55:54|
  2. 紡ぐ時
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子猫 K269

子猫
 
 
 
涼しげな青い瞳
 
耳の大きな子猫
 
しなやかにはじける
 
俊敏な長い手足
 
小豆色の柔らかい肉球
 
気高い匂いするしぐさ
 
柔らかな毛先
 
 跳ね回りねむる好奇心
 
 
 
 
 
 
                  阜可 忠
 
          平成二十三年八月二十三日
  1. 2011/08/23(火) 22:11:35|
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半分の月  K268

半分の月
 
 
 
 
 
 
 
半分の月が貼りつく
 
ゆく夏を残すヨットの帆
 
暑い風を孕ませる
 
 
瞬きをしない黒猫の半眼
 
射すくめる片方の光かくして
 
半分の月が笑いかける 
 
 
 
 
 
                    阜可 忠
 
              平成二十三年八月二十一日
 
  1. 2011/08/22(月) 16:20:02|
  2. 紡ぐ時
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霧雨色に  K267

霧雨色に
 
 
 
 
去りがたき夏のいたずら
 
冷たい霧雨が漂う
 
夜の灯りを慕うように
 
しっとりと浸みてくる
 
ゆったりと交響曲に心鎮めて
 
時間を引き留めてみる
 
あなた色に染まる時まで
 
 
 
                  阜可 忠
 
           平成二十三年八月二十一日
  1. 2011/08/21(日) 22:19:45|
  2. 紡ぐ時
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鎮魂歌  K266

鎮魂歌
 
 
 
 
君の人生を少し見た
 
若いころの独身寮
 
不似合いなステレオ
 
ベートベンを聴いていた
 
ほとばしる熱をもって語る
 
繰り返しベートベンを聴いていた
 
 
50年ぶりの君は病を背負い
 
私の平手をきつく握り
 
待っていたように
 
君は旅立って逝った
  
 
互いに若かったころを懐かしみ
 
第九番第三楽章を聴いている
 
朗々と歳月を重ねてきた
 
誇り高き君の人生
 
格調高き交響曲とともに
 
 
                       阜可 忠
 
                平成二十三年八月二十日
 
 
  1. 2011/08/20(土) 08:47:48|
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朝   K265

 
 
 
 
 
息をはずませ
 
息を整える人
 
北に辿る朝の路
 
あれは鷹の飛翔
 
森をかすめ飛び立つ
 
 
小枝を渡る野鳥のこえ
 
あかげらのドラム
 
名も知らぬ花
 
目覚めたばかりの風
 
息を整える人
 
                    阜可 忠
 
             平成二十三年八月二十日
 
  1. 2011/08/20(土) 05:52:59|
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仕合わせ K264

仕合わせ
 
 
 
 
問われれば仕合わせ
 
少しだけ不仕合わせ
 
針の先の赤い痛み
 
少しだけ不仕合わせ
 
ソーダー水が喉にしみて
 
泡沫の時を知る
 
出会いに意味があるから
 
少しだけ不仕合わせ
 
時が命を紡ぐ
 
指先に残る薔薇 
 
 
 
 
       阜可 忠
 
平成二十三年八月十九日
 
    
  1. 2011/08/19(金) 18:38:26|
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幻浄の天 K263

幻浄の天
 
 
 
 
夕暮れ前の幻浄の天
 
透き通る天使たちの羽
 
彩雲にいろそめて
 
薄はなびらの七重八重
 
空港駅に急ぐ街道
 
天の色は移ろうて誘う
 
 
 
 
 
 
                   阜可 忠
 
            平成二十三年八月十七日
  1. 2011/08/17(水) 21:02:15|
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日常の朝 K262

日常の朝
 
 
 
 
 
 
バタにジャムを塗り重ねる
 
一杯のコヒの日常の朝
 
遠い記憶にあったような
 
パジャマで過ごした一日
 
誰も幸せを見たことがない
 
誰も不幸を見たことがない
 
ふと思う過ぎ去った季節の風
 
日常の朝のひとときに
 
 
 
 
 
 
                  阜可 忠
 
             平成二十三年八月十六日
  1. 2011/08/16(火) 08:35:36|
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脅迫状 K261

脅迫状
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
言葉を活字に替えて
 
裁断して貼り付ける
 
魅惑的な感性も表現も
 
心地よい流れも
 
脅迫状に変わる時
 
テレビの喧騒が始まる
 
 
 
 
 
 
 
                   阜可 忠
 
             平成二十三年八月十六日
 
  1. 2011/08/16(火) 06:00:24|
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音彩    K260

音彩
 
 
 
 
 
 
明眸に魅せらて触れる
 
微かな泉の音彩
 
湧きあがる想いして
 
際限なくひとみに堕ちる
 
虹彩にこころ映して
 
夢よ永久に覚めるなと
 
 
 
 
 
 
                  阜可 忠
 
            平成二十三年八月十四日
  1. 2011/08/14(日) 23:36:16|
  2. 紡ぐ時
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