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鏡に映して・分水嶺に咲く花

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(阜可 忠:藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

ゆきごろも #974

    ゆきごろも #974








   過ぎ去ろうとする人

   かぜを巻くゆきごろも

   ゆきかぜにまいあがり

   にのつきの裾を引き寄せる

   一月はころも残して


            阜可 忠

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  1. 2011/01/31(月) 17:14:47|
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てんかふん #973

    てんかふん #973






  時間を埋めるてんかふん

  ふりつもり ふりつもり

  ひたすらうめていく

  願う声は呻く声

  てんかふんに埋もれた

  燦めいていたことば

  ひかりうしなって亜鉛の小箱

  其れが繰り返す楽しみの重さ


                   阜可 忠

  1. 2011/01/31(月) 16:34:22|
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つめ   #972

     つめ #972




  冷たい部屋で爪を切る

  清んだ音がして爪が飛ぶ


  ワンピースの膝を崩して

  つめをきるひと

  音のない映像がとまる

  遡るときをピンで留めて

  つめをさがす人がいる

                 阜可 忠

  1. 2011/01/31(月) 15:26:24|
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詩を語りたい #971

   詩を語りたい #971







  詩を語りたい

  時間が飛び去らないうちに

  心許すまで

  お酒を飲みながら

  珈琲のミルクの渦を見ながら

  モーツアルトを聴きながら

  ブランディの青い炎を見ながら

  四季の小径を歩きながら

  あと百年も生きて

  詩を語りたい

  時間が通り過ぎないうちに

  情熱的に静かに

  真珠のように

  恋するように

  詩を語りたい

  詩を語りたい

  詩を語りたい

                   阜可 忠

  1. 2011/01/31(月) 06:22:50|
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白い薔薇   #970

白い薔薇 #970>






白い薔薇をくわえて

くちばしが白く変わった

羽がしろくそまり

空をこえる白鳥

十二本の白い薔薇

彼の地からとんできて

えらばれし眠り人

えらばれし白い鳥

まいおうぎ はらひら


              阜可 忠

  1. 2011/01/30(日) 11:30:33|
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冬公園  #969

   冬公園  #969



  冬涸れの池

  みず鳥の遊ぶ十数羽

  立ち枯れの梢

  草の実を探す野鳥

  池の畔の道びと

  蓮池をわたる北風

  飛び立つカラス

  寒いぞかあかあ

  今日は二九日と

  街中に知らせて
                  阜可 忠

  1. 2011/01/29(土) 18:28:39|
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夜叉    #968

    夜叉  #968 




 


  異次元にさまよって

  夜叉に心をよせる

  暗闇に月をかみ

  湖面を飲干す

  愛を食いあらし

  信じるものを捨て去る

  夜叉にこころ砕かれて

  冴え渡る北の空へ

  真珠星ひとつ

                    阜可 忠

  1. 2011/01/29(土) 11:12:26|
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蘇生   #967

   蘇生   





  とまるべき時の小枝

  無惨に雪折れして

  吹雪の空にささる

  朱に染まる天使の羽

  平手に受けて息を吹きかけ

  蘇生を待つじかんはありや





           阜可 忠

  1. 2011/01/29(土) 00:27:49|
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純  #966

     純   #966





   生きているのが苦しい

   あなたの美しさに

   おぼれて惑う

   ながれ漂うこぶねに


   主をさがす月は落ち

   こぶねに想いをのせる

   生きているのが恥ずかしい

   純な心をみつめて



阜可 忠

  1. 2011/01/29(土) 00:23:14|
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別れの記憶 #965

    別れの記憶







  ふるさとに帰るあなた

  見送る東京駅の丸天井

  ピンにとめている

  あのひあのとき


  背広の釦を引きちぎり

  太って欲しいと

  胸を叩いて泣いた

  こうするしかないの

  お嫁さんにはなれない


  夜行寝台の大きな窓

  青ざめたあかりの中

  小さく手を振る

  ゆっくり動く額の画

                   阜可 忠

  1. 2011/01/28(金) 19:25:53|
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宿命

宿命



  花を摘むような

  わずかな時間

  フランス映画ににていると

    
  あなたの残っている時間

  全部わたしに頂戴

  血となり肉となる宿命なの

  それがあなた

  それがわたし

  だから欲しいの

  あなたの持っている知識

  全部わたしに頂戴


  手をさし出して

  花を摘むあなたに

  1. 2011/01/28(金) 18:23:09|
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冷たい指

冷たい指





冷たい雨にあなたの指が

コートを探るぬくもりに

まさぐり絡ませる冷たい指よ


あのときあのひと

銀座舗道の信号が変わる

変わらぬおもいで冷たい指よ


つれてきたのは痛みだけ

のこして帰るふるさとへ

セピア色した雨がすみ

  1. 2011/01/28(金) 18:19:01|
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花を

 花を






花にことばを添え

あなたは歌う

絹を透かして

肩をすべる真珠


素のままのあなた

髪に触れ肌に触れ

個性豊かに語り

乳房に花を抱く

  1. 2011/01/28(金) 18:15:18|
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命の詩   #964

    命の詩  #964





  いのち刻んで詩を綴る

  いのち燃やして詩を綴る
  

  想いとどけるあなたの胸に

  束ねた野花にそえていく

  何時か枯れて朽ち果てて

  土にかえることば達

  いのち刻んで詩を綴る

  いのち燃やして詩を綴る


  研ぎ澄まされて刃を渡る

  いのちの詩を綴るとき



        阜可 忠

  1. 2011/01/28(金) 10:17:14|
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羽根車   #963

    羽根車







   ことばのわだち
 
   羽根車の軽やかさ

    心の赴くままに舞い上がる
   
    深いところに染み渡る
 
    言葉が歩いていくところ
 
    水たまりに橋かけて
 
   澱みの深さに溶けて行く

    轍がまわる羽根車

  1. 2011/01/28(金) 10:10:20|
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冬の朝  #962

    冬の朝 








 



  氷が水面をはう

  羽毛に眠る水鳥の群れ
 
  うすいひかりの重ね着に

  きらり霜花をとめている

  冬の朝が融けだして

  水面にひかりを流す風

  燦めいて目覚める水鳥の群れ




            阜可 忠

  1. 2011/01/28(金) 09:56:03|
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つばさ   #961

   つばさ









  君よ冷える心抱き

  ひろげたつばさの中

  ピアノを弾いてゆれる

  しなやかに肩を傾け

  月の光を震わせる


  君のこころ澄み

  君よねむりに堕ちよ

  ひろげたつばさの中

  羽毛を身体にまとい

  めざめる明日の朝まで


            阜可 忠

  1. 2011/01/28(金) 08:04:40|
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肥後象嵌   #960

肥後象嵌








ひかる窓辺

肥後象嵌つけてみせる

あなたはきらめいて

同化するかげろう

重ねられない歳月

ひかる窓辺

肥後象嵌つけてみせる

あなたは今も



      阜可 忠

  1. 2011/01/27(木) 13:03:04|
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ひかる窓辺  #959

   ひかる窓辺








  ゆき反射のあかり

  ひかる窓辺

  映し出す珈琲の向こう

  ゆらゆらゆれる

  妖精達のロンド

  埋もれ逝く記憶

  薄れ逝く時の流れ

  ひかる窓辺

  ゆき反射のあかり

  映し出す珈琲の向こう

  想い隠れたままに

                阜可 忠

  1. 2011/01/27(木) 10:55:10|
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再会   #958

    再会   #958









  再会の時はいま

  寒気が足下から立ち上がり

  脳の中まで沁みてくる

  応援してくれた人のことば

  ぬぐい去れない詩心

  限られた時間は過ぎる

  離れることは出来ない

  綴りたい欲望

  読んで下さる方のかお

  同じ時代に生きている奇跡

  其処に呼吸する不思議

  再会のよろこびのために
  
  限られた時間を翔てみる

                    阜可 忠

  1. 2011/01/27(木) 09:06:46|
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今まで有り難うございます。

今まで沢山お読みいただき有り難うございます。

昨年末にブログを閉じようか迷い、今日に至りました。

今では矢張り、昨年末で打ち切るべきでなかったかと反省しております。

応援していただいた方々には、

心苦しいのですが、思うところがあり、

今年の1月1日に遡り本ブログを閉じさせていただきます。

今後どうするかは決めかねておりますが、

ひとまず皆様に御礼方々ご連絡をさせていただきます。

目標は999編で現在957編、もうひと息ですが、心の枯渇は如何ともしがたく、

なにとぞご理解賜り,お許し頂きたく存じます。

もし再開の暁にはお知らせ申し上げますので宜しくお願いいたします。

本当に長いこと拙詩をご愛読いただき有り難うございます。

重ねて御礼申し上げます。

なお、昨年12月までの本ブログは暫くこのままにさせていただきます。

もし、お越しの折にはお読みいただけたら幸甚に思います。

また、今後も皆様のブログにはお邪魔したいと思っておりますので、併せて宜しくお願い申し上げ

ます。

(健康に起因する事でないことを申し添えさせていただきます。)

  1. 2011/01/22(土) 18:02:36|
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チェロ   #957

    チェロ  #957



  寒い背中を覆って欲しい

  あなたの朱のコートで
 
  血のなかまで染めきって

  熱い吐息で満たして


  寒い背中で確かめる

  地吹雪のやまぬ鼓動

  抱きしめられてかなでる

  チェロで眠りにつく朝


                阜可 忠

  1. 2011/01/22(土) 10:14:58|
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愛鷹山  #956

    愛鷹山  #956







  愛鷹山が雲の前に立つ

  羽を広げた大鷹

  富士山を雲の影に従え

  陽光をまとい大地を飛び立つ


  駿河湾が燦めいて

  突き出た岬を巻いている


  愛鷹山に笠雲がかかる

  曇り顔に風が刺す

  凹むな 僕は声をかける

  凹むな 僕は声をかける


               阜可 忠
   


                 

  1. 2011/01/21(金) 21:51:08|
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パール富士 #955

     パール富士 #955




              


   月は富士のいただき

   寒気をはじいて

   パールを映す山頂の雪

   剣が峰にとらわれ

   はじかれて煌々と


         

        この詩は富士山に恋するブログ友人のぷく様の

        パール富士の写真を拝見して綴りました。




                      阜可 忠

  1. 2011/01/20(木) 18:18:08|
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しいちゃん  #954

   しいちゃん  #954





  玄関脇の北向きの小部屋

  窓から白い頬杖ついて

  しいちゃんは蒼空を見ている

  弱々しく咳き混じりに笑う


  しいちゃんは胸を病んでいた

  浴衣に毛糸を羽織って

  僕たちを見ていた

  北の蒼空ばかり見ていた


  窓が開かなくなって

  しいちゃんがいなくなった

  何故なのか子供の記憶にはない

  そのまま季節は移っていった


                      阜可 忠

  1. 2011/01/19(水) 03:29:36|
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失われた時 #953

   失われた時  #953





  沸き立つ想い

  失われた時をたびして

  ここにすわっている

  港の見える公園
  
  行き交う人の群れ

  ぼんやりと小春日和

  飛行機がきらりひかる

  沸き立つ想い

  失われた時を乗せて


            
             阜可 忠

  1. 2011/01/19(水) 02:23:30|
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鈴音  #952

    鈴音  (すずね)#952



  鈴を転がして

  微かな音を聴く

  絹が震えている

  ひかりが通り抜けていく

  生きる意味を教える

  清んだ音のひととき

  こころにのこして


                   阜可 忠

  1. 2011/01/19(水) 02:11:47|
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弾ける  #951

   弾ける #951





  言葉の融合

  増殖してとまらない

  弾けては増え

  ポップコーンのように

  溢れてとまらない

  細胞分裂のように

  波紋のように重なり

  雨滴のように

  弾けては消えていく

             

              阜可 忠

  1. 2011/01/19(水) 01:53:19|
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いのちありて #950

 いのちありて #950


           震災から十六年の時を経て




あの大きな地震の日から

今日で十六年がたった

キャンドルが揺れている広場

手を合わせて涙ぐむ少女


4才の孫を失った人

うさぎ模様の生地の手提げ

作って上げる約束を今日果す

祖母はゴメンねと涙しながら


それぞれの心に生きている

今改めて誓う人の群れ

時の果てに独りにはしないと

祈り継がれるこえありて



阜可 忠

  1. 2011/01/17(月) 23:22:29|
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時を越えて #949

 時を越えて   #949







時はどこからくるの

東の空からくるの

海を越えてくるの

聞いても誰も解らない


時はどこへいくの

ずうっとさきのさき

たきのようにおちるの

未来の夢のように


時はあなたときたの

過冷却水のように

想いを胸に秘めたまま

きっかけをさがして


あなたはどこからきたの

太古の昔の更に昔

電子がゆらいだときから

あなたは此所で待っていた                 



           阜可 忠

  1. 2011/01/16(日) 22:36:01|
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