FC2ブログ

鏡に映して・分水嶺に咲く花

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(阜可 忠:藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

桜宴

桜宴


 
 
この季節になると
 
さくら さくらで気ぜわしい
 
気候が整わないうちから浮き足立って
 
今年は早いの遅いの桜前線予報合戦
 
咲く前から上野のお山は陣取り合戦
 
咲けばさいたで花より団子
 
飲めよ語れよ かくかくしかじか
 
ひととき忘れる夜のかげ
 
浮かれる中に散るさくら

咲いたさくらの儚さよ
 
ああ うたげの後の虚しさよ
 
別れた人の恋しさよ
 
 
 
             平成最後の桜満開
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十一年三月二十八日    
スポンサーサイト



  1. 2019/03/28(木) 22:30:41|
  2. 壺中の天
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

小庭にて

小庭にて




 
 
春を知らせるものは
 
日ごとのびる薔薇の柔葉
 
触れればほんのり陽の温み
 
花ひらく様子を心に描いて
 
一人一人に水やりのひと時
 
小庭に息する者たちに感謝して
 
大むらさきの蕾のふくらみを確かめる
 
自然薯はまだ枯れたままの蔓がらみ
 
土塊のなかで微かな寝息をもらす

柿の新芽は薄ら目をひらいて 

あたりに自分を染める色を溶く
 
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十一年三月十九日
 
  1. 2019/03/19(火) 08:42:28|
  2. 壺中の天
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

春の訪れ

春の訪れ


 
 
通り過ぎる風がやわらかくなって
 
優しく春の訪れを告げていくから
 
白木蓮の蕾が頑なな想いを開きだす
 
通り過ぎる風が想いを抱きしめる
 
 
通り過ぎる風がやわらかくなって
 
優しく春の訪れを告げていくから
 
薔薇の赤い芽がどんどん手を伸ばす
 
小さなお庭にも春が来る



阜可 忠


 平成三十一年三月十六日

  1. 2019/03/16(土) 21:52:27|
  2. 壺中の天
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

忌々しく悲しく

忌々しく悲しく



 
 

 
その日の朝はごく普通に明けた
 
まだ浅い春の昼も過ぎ
 
午後二時四十六分十八秒
 
いきなり大地が壊されて
 
海が鋭い牙を肌にたてた
 
あれから八年未だ癒えぬ傷を晒す
 
故郷の山々 故郷の海
 
嘘のように押し黙り
 
命を飲んだことをとぼけるいる
 
泣きさけんだ男たち
 
母も子も爺も婆も消えたままなのに
 
あたり前の生活が有ろうはずもなく
 
忌々しい悲しみを忘れる筈は無く
 
今日は三月十一日 八回目のである


 
 
 
阜可 忠
 
平成三十一年三月十一日
  1. 2019/03/11(月) 11:59:38|
  2. 壺中の天
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

雨上がり

雨上がり


 
 
気まぐれ春の嵐
 
思春期のように思い詰めて
 
只管に生きる意味を問いかける
 
見失う恐ろしさこめて荒れ狂う
 
 
昼前には陽さえさして
 
冗談のように晴れあがる
 
青春のひとこまを思い出させる
 
振れ続けて辿りついた雨上がり

 
悦びに貼りついている哀しみも
 
古い傷の瘡蓋も今は消えて
 
空の向こうに歩いて行ける
 
しみじみと感じさせる雨上がり
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十一年三月十一日
 
 
  1. 2019/03/11(月) 10:31:48|
  2. 壺中の天
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ