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鏡に映して・分水嶺に咲く花

いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(阜可 忠:藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。

朧に

朧に
 
 
桜の賑わいも冷たい雨に散り
 
花びらの足跡の江戸小紋
 
歩道に織り込んで想いを残す
 
気は急いていながら花見もせず
 
今年の春も過ぎていく
 
脳裏にうつる花の記憶は
 
朧にみゆる夜桜の灯り


 
 
阜可 忠

平成三十一年四月十日
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  1. 2019/04/10(水) 23:16:22|
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小文

小文


 
 
この小文を記録として読むか
 
この小文をエッセーとして読むか
 
 
この小文を詩として読むか
 
行間に秘められた心は幾ばくか
 
なお描き切れない葛藤の日々
 
なによりも赤い血の流れるからだに
 
もがき苦しんだあの恋の脈動の記憶
 
その事実だけが時を経て なお今も
 
生き生きとよみがえり胸を痛くする
 
 
忘れるために酒も飲んだ
 
幾つかの恋もしたし
 
幾つかの別れに哭いた事もある
 
それも
 
あの恋に比べれば傷は深くない
 
 
僕はしたたかなおとなになって
 
ひたむきなあの恋に胸を痛くしている
 
 
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十一年四月十日
 
  1. 2019/04/10(水) 22:18:57|
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花香り

花香り



 
 
桜が咲いても君は来ない
 
あの日 書きとめた約束を
 
月日が過ぎて忘れたか
 
今さら咲いて欲しいと言えないが
 
命果てるまでに咲に来い
 
二度と抱けない花香り
 
 
桜散り舞う不忍の水面に
 
浮かべて君に届けと名前書く
 
今さら届いてくれとは言えないが
 
月日が過ぎても朽ちもせず
 
命果てるまでながされる
 
二人で乗れない桜舟
 
 
さくら散れ散れ時空を超えて
 
何もなかった昔に戻れ
 
月日を全て消し去って
 
今さら戻れるわけではないが
 
想いの糸を切りに行く
 
二度と抱けない花香り
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
阜可 忠
 
平成三十一年四月七日
 
 
 
  1. 2019/04/07(日) 08:59:57|
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指先

指先


 
 
その先は言葉にするな
 
別れの辛さは指先で解る
 
あなたが決めた成り行きを
 
見失うなよ迷わすな
 
三年の歳月のしがらみを
 
無理矢理たちきるこの朝に
 
相応しい言葉は交わせない

狂いそうなほど好きだから
 
だから今は何にも言うな
 
黙っていれば 其れで良い







阜可 忠 

 平成三十一年三月二十日
  1. 2019/03/20(水) 23:04:55|
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宵さくら

宵さくら



 
 
さくらぼんぼりそぞろに歩く
 
茶会のあとの逢瀬をゆけば
 
はらはら花のかみかざり
 
掬ってくちびるそめし君
 
 
さくらの宵のこいならば
 
いつか散るのもかくごゆえ
 
はなれて偲ぶ人のここにあり
 
さくらぼんぼりに君をみる




阜可 忠

平成三十一年三月十九日
  1. 2019/03/19(火) 21:42:21|
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