いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(阜可 忠:藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。
H2O
出会いは劇的で激しい
水素と酸素は青い閃光に弾かれる
人知の触れるはずもなく
宇宙時間をかけてきた
最初の一滴は闇と光の間
分水嶺に落ちてきた
岩肌を滑りちにしみて
すぐに運命の旅に身をまかす
左に行くもの
右に下るもの
感傷はなく 別れの言葉もなく
阜可 忠
令和四年八月七日 広島原爆忌の翌日
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- 2022/08/07(日) 13:13:33|
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絵を描く人
あなたは描く
瞬間ひるみながらも
こころとらわれて
あなたは描く
何度も絵筆を立てて
遠く近く透かし見る
何気なく歩く人をかきいれて
些細な日常をとどめおく
あなたは描く
その時々に命あたえて
阜可 忠
令和四年七月三十日
- 2022/07/30(土) 20:35:00|
- 詩
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戯花
あなたはここに咲く花
時のうつろいに枯れず
めくるめく恋の記憶
永遠に何も語らず
あなたはここに咲く花
時の流れに消えゆかず
なお悩ましくここに咲く花
他愛もない戯花と一笑に付す か
阜可 忠
令和四年七月二十八日
- 2022/07/28(木) 21:43:23|
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世相
手のひら返しの美辞麗句
これでもか これでもか
押し寄せる津波
功績としてのみ称えられ
影の部分は引く津波に流される
一億どこを見ても涙 涙
涙こそ 民主主義を曇らせる
合掌
阜可 忠
令和四年七月十四日
- 2022/07/14(木) 10:04:54|
- 詩
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可
幻覚か夢か
過ぎてみれば何事も時のかけら
出会った時の喜び
得意満面のわずかな年月
仕合せと悲しみの裏表
幻覚か夢か いや現実か
振り返る古い轍
辿り切れない記憶
今となれば喜びも苦しみも
一陣の風
差し引きゼロとなる帳尻
それを可とする今に至りて
阜可 忠
令和四年七月九日
- 2022/07/09(土) 12:03:29|
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