いつも、お読みいただき有難うございます。目を閉じて見えるもの。著作権は私(阜可 忠:藍の波及び芦野往人)にあります。掲載内容の変更、および全容の削除などをご了承なく行うことがあります。ご了解をお願いいたします。
移ろう季節
薔薇の弦が蒼穹をつかむ
しなやかに
ひたむきに伸びていく
ただ若いというだけで
乗り越えていく不思議
遠く過ぎ去ったあの若いころ
めぐり合って 二人の
報われない恋に燃えた日々
この季節 薔薇の弦に
感あまって知る時の流れ
阜可 忠
令和三年四月十四日
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- 2021/04/14(水) 22:32:32|
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只管に
さしたる良案も浮かばず
只管にうがいと手洗いをする
外出も不要不急と禁じて
眼に見えない敵に対峙する
ただ徒に感染数を連呼して
誰もかれも他人事のように
右往左往して花は散りゆく
慰めるものは何もなし
阜可 忠
令和三年四月十一日
- 2021/04/11(日) 21:12:18|
- 詩
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古歌
眠らずとも春の夜は
想い偲ばせて揺らぐ
消えやらぬ花のいろ
咲いては散り急ぎ
業平の古歌に託す想い
華やかな時を知ればこそ
阜可 忠
令和三年四月十日
- 2021/04/10(土) 22:05:15|
- 詩
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願い
バイクに乗り
新録の峠を走りたい
独り野営を重ねて
師に逢いに行きたい
突然行ったら驚くだろうな
よく来たなと言って
皴くちゃな細い眼を開くかな
他愛もない話でもよい
師の油絵の話をしたり
その後の師を聞いて
その後のぼくを見てもらえればよい
とりとめのない話をして
別れ際にハグをして
僕のバイクは走り出す
これが最後だろうと僕は
ヘルメットの下で涙してるかもしれない
阜可 忠
令和三年四月九日
- 2021/04/09(金) 00:11:42|
- 詩
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目覚め
小石と硬い土塊を突き抜いて
やま芋の新芽が出てきた
辺りを見渡す様に顔をだしている
すぐに十センチほどに伸びて
絡みつくものを探している
微かな日の揺らぎにゆれて
触れれば温かい
愛おしい命の目覚めだ
阜可 忠
令和三年四月四日
- 2021/04/04(日) 21:46:24|
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